イブニクル2 プレイ日記14 優等生なあの子のヒミツ




第一印象はそう悪くはなかったセドリックだけど、どんどんボロが出てきたというか、堕ち方が激しくなっている気がする。そろそろ駄目かもしれない。
セドリックは元々こんな性格だったんだろうか?
それとも何者かによって……たとえばイシュタムあたりに、都合の良い様に歪められたのだろうか。
そのあたりの塩梅によっては多少は同情の余地が生まれるような気もするけど、わかった頃には時遅しパターンかもしれない。

 





※イブニクル(1)とランスシリーズのネタバレを含む可能性があります







パトリオット宛の密書

シャロのひとり相撲










パトリオット宛の書状の詳細をシャロは知らない。ただ父親から命じられるままに「奪う」ことだけを目的にしているようだが、変質者の時もアレク相手の時も失敗を繰り返してしまう。
外見だけなら経験豊富なイケイケお姉さんみたいな感じなのに、すっごい初心なんだな。色仕掛けに失敗してしまう姿がいちいち可愛すぎる。
ドジッ娘っていうほど抜けてるわけではなさそうだが、普段はしっかりしている分のギャップが良い。女の子目線のモノローグってだけでも新鮮でポイント高め。







アジモフ公爵の素顔





密書を渡すため、主人公とカノがパトリオットと直接面会することになった。
パトリオットと会うのは「プレイ日記11 世界の不思議をちょっとだけ発見」以来。会うというか、会議の場で見かけただけなので話もしていなかったし、そもそもあの会議の空気は最悪だった。
スパルタンと子供じみた口喧嘩をしていた印象が強く、頑固で付き合い辛そうなイメージを持っていたが……実際に話してみてビックリ。あの時とは全然雰囲気が違う。










公爵会議の際は『ロナ(ライバル)の部下みたいな辺境伯カノ』にも敵意がある感じだったので、今回もギスギスするのではと恐れていたが、パトリオットは最初から友好的な態度だった。
パトリオット曰く、公爵会議では「どうしても硬い対応になってしまう」のだという。
素の彼女は明るくフランク&フレンドリーな人物なんだなぁ。ロナともカノとも違うタイプで、公爵に就く人物として相応しいかはさておき、一人の女性としてはとても魅力的だ。
あと笑顔がカワイイ。一気に親近感が沸いてしまった。

更に、パトリオットは書状の内容についても主人公たちに打ち明けてくれた。信頼したから、気に入ったから……とも言ってるけど、ある程度は巻き込むつもりもあったのかもしれない。
ロナのことを才女と認めていたり、独裁者になる道をきっぱり否定したり、超天才ってわけではないけどなかなか“出来る”人にも思える。










やり方は拙く不器用な面もあるようだが、ちゃんと自覚した上で努力しているだけでも十分だ。
パトリオットが公爵の地位に居るのはスキルの力もあるだろうけど、このあたりの人格を買われているのも大きいのかもしれない。

そしてスパルタンとの関係については予想通り。あの公爵会議の様は、さすがにちょっとやりすぎにも見えたもんなぁ。
パトリオット同様、スパルタンも公爵会議の場では良い印象を持てなかったけど、この分だと“素”のスパルタンにもいつかは会えるだろう。一気に楽しみになってきた。







怪しいテロ










蔵握との関係の話から家族の話題にも移り、パトリオットと親しくなってきた……その時、テロリストの情報が飛び込んできた。
セドリックがピュロスと共に私兵を動かして解決に動くと言い出すが、その場合人質のペトリの命は危ういだろう。
テロに屈する云々以前に、先日見かけた湖での一件を思い出せば、関係者全員が惨殺されるような結末になっても不思議ではない。
流れ弾とか嘯いて、邪魔な奴だけ排除とかする可能性・大。







ブロンテ姉妹の隠し事

エミーリアとエンデ





主人公達がホワイトキャッスルに向かった頃、ブロンテ家の屋敷ではなぜかエミーリアとエンデが宴会中。
お泊り会のような様相で、意外と楽しそうに過ごしていた。
腹黒そうなエミーリアがエンデに色々打ち明けているのも驚いたけど、エンデもわりと素直に応じてるのがまた意外だな。
……って、そういえばエンデは病気を持ち運べる体って話だけど、そのあたりは大丈夫なんだろうか?















エンデが思い悩む原因でもある「姉」エピデ。回想で描かれた様子からして、やはり彼女たちの関係は一般的な家族の姿からは程遠い。
多少の情くらいはあるかとも想像していたが、少なくともエピデの側はエンデを道具としか考えてていないように見えた。

そしてもうひとつ、エンデに対して「あなたは私と同じ病気に罹らない体」とエピデが言っていたのも気になる。
病気を運ぶ体質、移すことのできる特異体質なのだろうと思っていたけど……姉妹揃って、あくまでも「罹らない」だけ?
アレクと同じような体質ってだけで、そこまで超特別な存在だの研究の成果だのってワケではないのか?
もっともアレクと同じような体質ってのも世界的には超絶希少だろうが。










「姉」という存在に複雑な想いを持つ者同士。……と、正確にエミーリアが認識していたかはわからないが、ともかくエミーリアはエンデを友達と認め、色々なことを打ち明けた。
マインドコントロールに自己催眠、暗示か~。
エミーリアの隠し事は意外と普通というか俗っぽい。もっと複雑で重苦しい背景があるのかと思っていた。

今のところ、エミーリアに同情できる要素はあまり無いんだよなぁ。
彼女にはどんなオチが待っているのか……ちょっとハラハラ。
友達として心を許しかけているエンデに裏切られるパターンとか無くはなさそう。







逆らえないシャロ





パトリオットとの会談に参加できなかったシャロは、書状の内容を未だに知らない。
成果をせっつくセドリックとの通信の中で、イシュタムとの関係は危険ではないかと問いかけるも、いつも通りバッサリと切り捨てられてしまった。
父とイシュタムの関りを、シャロは一応知ってはいたのか……。戦争を求める父の危険な思想も、犯罪組織イシュタムの存在もわかった上で、父親の命令に逆らえないままでいるのか。
うーん、これはなかなかの重症。あまり良い流れには見えないな。










……と、この頃から、シャロの描写やモノローグに奇妙な点が増え始めた。
よく考えたら、変質者とのバトルの時点でちょっと怪しかったっけ。前回は「シャロって心の声だと口が悪いんだな」程度にしか思っていなかったけど……これは、ひょっとして……?







二面性の真相










その謎の答えも、すぐに明かされた。
ダンジョン内でユラギ達と別れた隙に色仕掛けをしようとし、結局また失敗して……シャロの言動は一変する。
立ち絵のポーズから表情まで全部変化して、ついに表に出てきた『本当のシャロ』。
シャロいわく、「言いたいことをハッキリと言う自己中心で我が儘なシャロ」……!

シャロとアレクが出会ったのはハイライン領だったけど、あの時から彼女はずっと優等生シャロだった。
本当のシャロとは、言わば今回が初対面ってことになるのか。










驚いたが、これで謎も解けたし色々としっくりした。
だってどう見ても優等生な外見じゃねぇもん!
あっちはあっちで外見と中身のギャップがオイしかったけど、こっちの方がずっと“らしい”。

そしてシャロの不安定さについても、これで合点がいった。
母親似で優等生のシャロは、もともと罪悪感から生まれた性格だからこそ、『決して父親や妹に逆らえない』。一方の元気なシャロは、内側で父親への不信も高めていたワケだ。
二重人格自体はそう悪いものでもなし、無理に解決すべきものではないだろうけど、今回の事件については元気な方のシャロがキーになるように思える。
アレクに(事故とはいえ)詳しい事情を教えてくれたってだけでも前進だ。