イブニクル2 プレイ日記17 地獄と化したホワイトキャッスル




第三章もいよいよ終わりが見えてきた。
章も終盤になってくると、序盤や初登場時と比べると色々とイメージが変わったキャラクターも多かったな。
メインキャラとして衝撃的な二面性が発覚したシャロはもちろん、エミーリアやペトリあたりは特に印象が二転三転した。
「うーん」と思える場面や言動があっても、時間が経つとそういった部分もそれぞれの個性であり人間臭さにも思えてきて、最終的には結局可愛く見えてくる。

 





※イブニクル(1)とランスシリーズのネタバレを含む可能性があります







呪いの発動と別れの時

“優等生”の正体










Mパイプラインの危機も去って緊張がゆるんだタイミングで、エミーリアがシャロに渡していた呪いのナイフが発動……!
大きな被害は出なかったが、それをきっかけに“優等生”の正体が明らかになり、シャロの身体から出て行ってしまった。

“優等生”にまつわる真相は大体予想通りだったが、考古学者としてのスキルが原因だったのは盲点。想念板に関する解説が伏線だったのか……。
フ~ンそういう設定なんだ~って聞き流してました。ごめんなさい。










セドリックに逆らえなかったのもエミーリアに甘すぎたのも、優等生というより“優しく穏やかな母親”だったと思えば納得できる。
優等生なシャロと元々のシャロ、別の人格(と思い込んでいた者)同士でもうちょっと巧く相談とかコミュニケーションが取れていたなら、家族関係がここまで悪化することもなかったのでは……とも思うけど、まぁ仕方なかったんだろう。
きっかけはシャロ自身の罪悪感だったわけだし。










亡くなった母と再会できていると気付いた頃にはもう時間もなく、シャロとしては少し悔いの残る別れ方になってしまったかもしれない。
でもアンが言う通り、一緒にあのピラミッドを冒険できたってだけでも、本来なら得られない貴重で幸せなひとときだったんだろうな。

馴染み深かった“優等生”シャロともう会えないのだと思うと、読者目線でも残念だ。
本当のシャロは明るく活発で魅力的な女性だけど、“優等生”の初心さや趣味に対するギャップもあれはあれでとても可愛かった。
今思えば人妻かつヒロインの母だったワケで、そういう対象として見るべき相手ではないのかもしれないが、そもそもゼロ&プラチナという母子親子丼を既に平らげた後でもあるし……。
要するに何を言いたいかというと、終始“優等生”相手のサービスシーンももっと見たかった。







姉妹のありかた

復活のワイルド眼鏡





アレクもユラギも無事だったが、それはあくまでも結果論。
ナイフのギミックと妹の意図に気付いたシャロはパーティから離脱し、「けじめを付けるわ」と言い残して去ってしまう。
エミーリアのピンチだ!
自業自得、怒られて当然の所業ではあるものの、放ってはおけない。
他人を殺そうとしたなら殺されて当然……ってのは、さすがに言い過ぎだろう。そもそもシャロを妹殺しにしたくはない。
追いかけて、“ホワイト”にゴーだ!







姉妹対峙










転移魔法もあるので、シャロより先に無事到着。
突然の訪問&「シャロのアレは母親だった」という無茶な説明に、最初のうちは理解できていない様子のエミーリアだったが、シャロの性格が学生時代に戻ったと聞くと顔色が変わる。
超展開とか理解が追いつかないとかそれ以前の問題で、『学生時代の姉』はエミーリアにとって恐怖の対象らしい。
歩けない設定も放り出し、大慌てで逃げ出そうとする、が……。















執 行 人 到 着 。

エミーリアはガチで怯えに怯えまくっている。
ここまでビビってる姿を見ると、さすがにちょっとかわいそうにも思えてくる、かな。
それにしたって悪戯気分で殺人ほう助を行ったのは悪質だろうが、引きこもりかつ長年の歪んだ姉妹関係故に、暴走しすぎてしまったんだろうと同情できなくもない。







エンデの歪み










そんな姉妹のピリピリムードに、なぜか一番前のめりで参戦し始めたエンデ。
『家族』というもの、それ以上に『姉妹』というものに奇妙なこだわりを持つ様子だった彼女は、同じ“妹”側のエミーリアを似た者同士と考えていたのかもしれない。

だが、姉を殺そうとそそのかされても、エミーリアは「殺したいほど憎いって訳でもないから……」と弱々しくも拒否をした。
そんなエミーリアの反応をきっかけに、エンデの脳裏に奇妙な記憶が過る。姉妹を殺してきた云々といい、エンデの境遇は未だによくわからない……。
ただ、特殊な環境と過去の元にあり、非常に不安定な精神の持ち主だということだけはなんとなくわかる。










暴走したエンデは、エミーリアを連れて転移してしまった。
なんとなく付き合っているだけのようにしか見えなかったけど、エンデもエンデで、エミーリアに対して親愛めいた感情を抱いていたのだろうかな?
歪だったけど、二人は“友達”になれていたのか……?







ホワイトキャッスルの惨劇

血まみれの城










厄災が払われたのを記念する式典の準備をしていた“ホワイトキャッスル”がモンスターに襲われる。
城の外で主人公達を待っていたパトリオットは運よく被害を受けなかったが、城の中はグチャグチャになり、パーティ会場は死体まみれになっていた。大惨事……!

被害者の中にはマン・トラの姿もあった。
血を吐いているっぽいけど一命は取り留めた……ようにも見えるが、様子が明らかにおかしい。















チュ……チュバカプラ!!??
あれっ、チュパカブラではないのか。濁音の位置が微妙に違う。
だが症状的には近しく、患者は吸血鬼めいた存在になってしまうようだ。
マン・トラは治療を受ける以前に、その手で仲間を殺めた事実に耐えられず、その場で自害してしまう。ああ……。
第一印象は正直よくなかったけど、その後は想像以上に良い人かつ苦労人でかなり好感を持てる人物だったのに……。
アジモフの未来に貢献できそうな人間があっさり命を落としてしまった。プレイヤー目線でも地味に辛いが、パトリオットは更に辛いだろうなぁ。







イシュタムの中の温度差










この地獄を生み出した原因であるエンデ。
今回の行動はほぼ独断による暴走だったらしく、テン上げしているセドリック以外の男たちは冷めた感じで傍観している。
ピュロスもハーメルンも、既にアジモフ領やセドリックのみならずエンデにさえ見切りを付けているようだ。わかっていたけど、仲間意識とか情とか皆無なんだな。

そんなギスギスな空気に巻き込まれているエミーリアは正直不憫。
マインドコントロールによってセドリックの暴走の遠因になったといえなくもないけど、彼女とてここまでの大惨事を求めていたわけではない。
セドリックに対してもエンデに対しても、場の勢いでそれっぽいことを言っていただけくらいのつもりだったのだろう。
……エミーリアって、話術LV2弱くらいありそうだ。この世界って技能LVの設定はないんだっけ?