FGOイベント アキハバラ・エクスプロージョン! プレイ日記08(完) 願うは笑顔の結末




アキハバライベント感想、最終回!

塔系イベントとしては三回目だっけ?
去年のアマゾネスドットコムでのシステムを引き継ぎつつ、『クレーマークエスト』に代わる『裏AKIBAクエスト』がたっぷり追加され大ボリュームになっていた今回、面白かったけど大変だった……!

でも、やっぱり楽しい。アタッカーとサポーターをグルグル回しつつ色々なクエストに挑んでいくのは、単純な周回作業とは違う「考える面白さ」がある。まぁ考える必要がある分、時間と手間がかかるのは間違いないんだが……。
あとできれば、種火は直通ではなくプレゼントボックスを経由してほしいっス。育てる対象が居ないんス。

 




※本記事では1.5部サーヴァントの真名を表記しています







愛と美の女神の欠片

愛した人との再会を祈って





特異点解決に繋がる秘策は予想以上の代物。
秋葉ねろを通して散々描かれてきた『配信』という仕組みを活かすのも面白いし、黒髭やメディアといった登場人物が再び活躍するのも効いてる。
アキハバラを駆けまわって得てきたものが、最終決戦で力を貸してくれる的なベタにアツいやつだ!
命を宿した人形と各モブたちとのやりとりとか、ひとつひとつ良い話ばかりで地味に感動させられてしまった。こういうのにオタクは弱いのよ。










結果として、造形王については最後まで少し可哀想な印象が残ってしまったけど……ガラテアとの語り合いの中で納得もしたようだし、これで良かったんだろう。
少しズレてはいても最初から最後まで「愛するピグマリオンに会いたい」という願いに誠実であろうとする姿は、恋するバーサーカー乙女らしい純粋さが感じられて、どうしても憎み切れない。
弱さや脆さもあるキャラクターとして、これはこれで魅力を感じるボス役だった。










造形王もガラテアも消えてゆく、寂しいけど前向きな結末。だが悲しいばかりではなく、未来に繋がる希望を感じさせる最期だった。
特異点の原因だった彼女たちが消えて、これにて事件解決。
語られるべきことは全て明かされた……と思いきや……。







アイドルの正体










最後の最後、主人公側にすら明かされきらなかった爆弾。謎多き等身大フィギュア系アイドル秋葉ねろのその正体は……!
ヒントを丁寧に考察していけば予想できたのかもしれないが、途中まで完全に騙されていた。
表側のVチューバームーブに綺麗に誤魔化されていた身として、これは悔しい! 二重にやられた!

そして彼女の“キャラ造り”の巧さにもワロタ。バレちゃった時の赤面が可愛すぎるだろう。ギャップサイコ~!
オリュンポスでは他の神々に比べても冷酷な女神って面が際立って見えた彼女について、こういう形で掘り下げられる機会を得られたのはとても嬉しい。相変わらずちょっと高飛車で冷たい方が素のようだが、隙が見えたことで一気に親しみやすくもなった。
オリュンポス→アキハバラの順も良いが、逆の順番でプレイするのも面白そうだなぁ。















去り際にネロの頭を撫でていたのとか、ガラテアに『作り手』以上の感情を寄せているようにも見えた理由だとか……ここでようやく繋がった。
クールビューティーな顔の裏に、ネロやガラテアといった己の血筋を可愛がるような女性らしい面もあるんだなぁ。ヘファイストスとの関係性からして、そういう優しげな側面があるだろうとは知ってたしいつか見られたらいいなぁとも思ってはいたが、まさかこんな場で目に出来るとは。

アルテミスとの姉妹のような同期のような関係と二人のやりとりも、オリュンポスでは見られなかった光景だったので超嬉しい。
できればアフロディーテとはまた会いたい……けど、今回きりの貴重な出会いだったとしても、それはそれで彼女らしいのかもしれない。女神の女神らしい自由さと簡単には近付いてくれない遠さと希少さ、尊いよね。















今になって思うとアムール(エロース)が降臨したバレンタインイベントは、今回の物語の前日譚というか、伏線を張る『準備イベント』という側面もあったのかもしれない。
メディア・アルテミス・エリセといった登場人物が被っているのもそんな感じだ。
バレンタイン終了から一月ちょい、改めて恋する女の子とそれを応援する女神たちの魅力を再確認できる良い内容だった!







おわり





これにてアキハバラタワーイベント感想、完結となる。
日記的には完結でも、塔登りは終わっちゃいねぇがな……!
ついでに裏AKIBAもたっぷり残ってるぜ! 最後まで頑張ろうな!!(※書いてる時点ではイベント期間内)

前にも言ったけど、『編成制限×休憩システム』は微妙に噛み合っていないと思う。
それに加えて『1AP塔クエスト×休憩システム』まであるんだから、どう考えても時間が足りない。私ですらさすがに面倒くさいと思ったぞ!?
生活の多くがFGOの休憩管理に支配され、こうやって感想を書くのすら大変だった。いつもより文章が雑なのは塔登りのせいだよ。そういうことにしとこう。










ついにガチのアキハバラ特異点、しかも塔形式のイベントということで期待もあれば不安もある中で挑んでみたが……終わってみたら、スッゲー楽しかった。
オタク文化を巡っていくのもベタに楽しかったし、遊んだり休憩したりするサーヴァントたちの描写も面白かったし、すごく良かった!
特にメインシナリオの終盤は、今まで張られてきたさり気ない伏線が見事に回収されていく感じで爽快感たっぷり。
秋葉ねろの正体についてもラストのギリギリまで気付ききれていなかったので、「ん、まさか……あっ! ああっ!! そ、そう来たか~~~!!」と心地いい“してやられた”感じに唸らされた。ワイが鈍感なだけってのは内緒な。
ネロが今回のイベントのメインキャラクターとなっていたことに終盤で二重・三重の意味を加えて畳みかけてくる構成がシンプルにウマい。
最後まで秋葉ねろの正体を看破しきれなかったこともあり、一連のオチにはすごく感心させられた。










今回のシナリオは細かいところまで出来が良かった。
造形王の謎を追ってガラテアや刑部姫と共に頑張っていく秋葉原珍道中は純粋に楽しかったし、同行してくれるエリセやネロも随所で彼女達らしさを見せつつ物語を賑やかしてくれた。

そして本筋ではない「一方そのころ」などの他鯖パートも、オタクスポットを舞台にしつつも悪ふざけの度が過ぎてはおらず、各店舗の特徴とキャラの個性が巧い化学反応を起こしていた。
黒髭やメディアのような登場が予想されていたベタな人物についても、想像を上回る形での活躍の場が与えられて面白かったな~。
……あれっ、メルトはシナリオに出てなくない? フィギュアマスターとして秋葉原に堂々君臨する(ついでに敵対する)メルトリリスはどこに……!? 肉喰ってる場合じゃねえ!










婦長に近いバーサーカーと聞いた時は(失礼ながら)もっと取っつき辛いキャラのようにも思えたが、ガラテアは想像以上に人間臭くて他者への気遣いもできる、すごく良い娘だった。造形物故の純粋さや清らかさがありつつ人間味もあって、絶妙なバランスで出来ている。
最初から最後までブレないまま、芯にある「愛」を貫いた姿も彼女にまつわる物語も実に良かった。

一方、造形王という名のもうひとりのガラテアの扱い方はちょっと気になったかな。
味方のガラテアに肩入れするのも特異点の黒幕を敵対視するのもおかしな流れではないが、終始雑というか冷たすぎるような印象も少しあった。相手が愉快犯や純粋悪ならともかく、造形王くらいの思想の相手ならば、もうちょっと歩み寄って優しくしてあげられるのが今のカルデアと主人公ってイメージだ。
こういう境遇に慣れていないエリセのような子が未熟で潔癖な反応をするのに対して、もうちょっとバランスを取る……くらいの方が“らしかった”んじゃないだろうか?
まぁ難しいとこかな。塩梅や軽いニュアンスの違いでしかないかもしれない。個人的にはもうちょいフォローが欲しかった、という感じだ。










塔系のシナリオは鯖たっぷり系、ボリューム優先で質はそれなりに良い……くらいのイメージだったが、今回のアキハバライベントについては全体的にかなり出来が良かった。
ガラテアというメインヒロイン兼ボスは愛着を持つには十分すぎるくらいに掘り下げられたし、アフロディーテ登場というサプライズもマジで嬉しかった!

クエストシステムには正直不満も無いではなかったが、ひとつひとつの内容は面白かったしバリエーションや拘りも楽しめた。
子供だけでのヒーローショークエストとか、エネミーの名前や技の個性だとか、細かい部分まで作りこまれているだけにもっとゆっくり楽しみたくもあったんだよなぁ。
『裏AKIBA的な制限クエスト』と『塔クエスト』は、できれば全く別のイベントで開催してほしい。もしくは裏AKIBAは休憩無関係な仕様であってほしい……ほしくない?

制限系も塔クエストも、個人的にはそれぞれ好きだ。
また時間を少し空けて、これからも年イチくらいで開催してくれたら嬉しい。