ランス10 延長戦07 第七回食券感想まとめ





三枚目まで見終えた食券イベントについて語っていく不定期開催企画・第七弾。
イベント内容についてのネタバレを多く含んでいるので、ご注意を。


※延長戦記事では第二部の内容に触れることもあるためネタバレ要注意







①リセット













はじめての喧嘩がかわいすぎて全俺が悶えた。
喧嘩もヘタクソで、「きらい……」しか言えないリセットが弱々しすぎてかわいそうでかわいい。
そんな有様に大爆笑に次ぐ大爆笑、「ついにwwww嫌われおったwwwwwwwww」って囃し立てるパステルが最高に器が小さくてかわいい。

ランスの前ではそんなノリだけれど、リセットが甘えてくるとギュッと抱いてあげるパステルも母親っぽくて良いし、「柄じゃない」お姉ちゃんな志津香もかわいいし、ハラハラするナギもかわいいし……つまり全女がかわいい。
我ながら語彙スッカスカになっている。ギガントキュートなイベントだった。

「おかーさんはかっこいいよ」ってパステルを庇うリセットとか、母娘関係に弱い俺のツボにクリティカルヒットだった。
スッゲー好きな食券のひとつだ。















リセット食券なのだけれど、気付いたらパステルのスクショばかり撮っている気がするな……。それもこれも、リセット食券に出てくるパステルがいちいち面白すぎるのが悪い。
リセットを描く以上、母親であるパステルの出番も不可欠ということもあるし、それ以外のキャラクターも複数人登場するイベントがリセット食券には多かったようにも思う。
本人の食券以外にもリセットが登場することは多いし、たくさんの横の繋がりが見えてくるのが単純に楽しくもあった。

ランスとリセットの父娘、パステルとリセットの母娘、ランスとパステルの夫婦(?)と、少しずつズレてチグハグなのに、結果綺麗に嵌っている感じがとても愉快。パステルがランスに向ける感情の独自さもあって、他にはない「彼ら三人」ならではの魅力がある。
リセットが関係した時と、あとは悪事に関する時だけは一致団結できるランス&パステルコンビは、やっぱり面白い。

三枚目は誕生日ネタということもあり、いつも通りの大人陣に比べると、リセットは普段よりも少しお姉さんらしかった。
一枚目・二枚目は子供ならでは、無邪気な幼子らしい内容で纏まっていたので、そういった意味でもリセットが成長していく様が段階を踏んで描かれていたように思う。
うーん……良い話だ。ランス10は育児の参考になるかもしれない(適当)。







②東芝王子













クッソワロタ。

この食券をリアルタイムで読んだ時は、自由都市魔人討伐2は未クリアの周回だったと思う。
少なくとも、パイアールロボを未所持だったのは間違いない。

まず無いような気もするけれど、たとえばロボ未見のユーザーが東芝王子食券を先に読んでしまったら、スッゲー特大のネタバレをかまされた形になるのだろうか?
うーん、興味深いけどわりとどうでもいい。







③パパイア













パパイアの全力で下ネタをぶち込んでくるテキトーおねーさん感、わりとスゴク好き。
子供の前では基本控える、という「ちゃんとした部分」も一応はあって、尊敬できる……とまでは言えないけれど、ともかく好きだ。
ウルザが評した“親戚とか近所の無責任お姉さん”という例え、メチャメチャ的確だと思う。
ドストレート下ネタのせいか、ちょっと頬を赤らめているウルザもかわいい。うーん、眼福。















「ガラじゃないから一度だけ言う」って……ヤダ、ランス……格好良くない? フツーに格好良くてちょっとビックリ。
ゼスでの悲劇に関連する話になると、今作のランスは特に真面目で冷静で大人な対応をしているような気がする。
私がゼス贔屓だから、そう感じてしまうのだろうか? ともかく、パパイア食券三枚目のランスは、特に渋くて大人だった。

パパイアの過去に関する人々の反応は、そりゃそうだよなーとリアリティがあって納得できる。
それでも行動せずにはいられないパパイア、巧く乗り越えられない現実、そしてあのアベルトのことさえも「思い出せなくなってきた」時の移ろいの生々しさ……。
三枚目のイベントに関しては、少なくとも明るく楽しいエピソードではなかったが、味わい深くて趣のある内容だった。







④ハウレーン













ハウレーンの食券は、スーの出番が多いのが印象的だった。
本編中では描写が少なかったように思える姉妹の補完になっていて、こういうのはとても嬉しい。
ハウレーンもスーも真面目だし、もうちょっとカチッとした雰囲気の姉妹なのかと想像していたが、思っていたよりもずっと距離も近くてフランクな感じが微笑ましかった。
ハウレーンがハウレーンなりに義妹スーをかわいがっているのが、とても伝わってくるし、そんな姉に対してスーもたまにプリプリしつつも慕っているのがよくわかる。











よく考えなくても、スー&アールコートは黒の軍の同僚でもあるし、年齢も近いし、そこで交友が結ばれるのも当然だった。
その関係が垣間見えた点も、興味深かった。

バレスを尊敬して、ハウレーンを「格好良い」と憧れるアールコートの純粋さが眩しい。アールコートがかわいい。
一方のスーは、身内の前では意地を張るような面も少しあったりもして、それはそれでまだ幼い感じがかわいい。
そんな二人を、内心かわいがりながらも表向きはできるだけ“格好良い姉、軍人”としてキリッとしようとするハウレーンも、不器用で隙があって、やっぱりかわいい。
バレスの周囲の女は……全員、かわいい。







⑤テラ













テラ姫の食券では、ホルスでもある魔人メガラスに関する思い出や人となりが語られた。
魔人となって、ホーネット派と行動を共にしていた頃のメガラスは無口だったようだが、テラ姫の知る彼は、明るく気持ちのいい青年だったらしい。
長い長い時の中で、色々とあったのだろう。
そしてテラ姫とメガラスの関係についても、少しだけ「何か」あったような描写がされているのが、なんともせつない。

あと少しタイミングが異なれば、再会できたかもしれないのにな。
それが叶っていたら、テラ姫やメガラスは、どんな反応をしたのだろう?
うーん……やっぱりメガラス生存IF実装が欲しい。欲しいよクルックーママー。















三枚目は、プロローグでランスが適当に約束していた「ヘルマンとホルスの関係を結ぶ」件について、ちゃんと前に進めていることが明らかになった。これは良い補完。
先の話にはなるが、第二部でも両者の良好な関係が続いていたことが察せられた。良い話だ。えっ、メッチャ良い話じゃん。

相手がヘルマン……というよりは、シーラだったのが、ホルスにとってもヘルマンにとっても幸せな結果に繋がったのだろう。
シーラとの触れ合いで、種族を超えて友情を結べることを確信したからこそ、テラ姫は“あの行動”を選んだのだろうしな。
これで相手がリアだったら、巧くいかない……ってことは、まぁリアの思考力と手腕的に無いだろうけれど、もっとビジネスチックな冷たい関係で終わってしまったかもしれない。

テラ姫は、人類側の姫で例えるならシーラの善良さにリアの有能さを足したみたいな、そんな感じがする。心も美しく才能もあり、優しくあたたかく気品がある素晴らしい女性だ。
内面だけならば、シリーズトップクラスのイイ女なのでは?
外側が物理的に固い点だけが本当に惜しい。惜しいけれど、首を傾げるテラ姫の立ち絵は、あれはあれでとてもカワイイ。







⑥ジュノー













真顔で心配するランスにクッソワロタ。
つーかナギ、お転婆が過ぎるでしょうが!
手を洗った後で謝りなさいよ、まったくもう。

レキシントン使徒は基本全裸だからスクショし辛くて困る。
ジュノーは男性だからセーフなのか? うーん、よくわからん。















食券イベントでのクリームは、各所で“セクハラ被害者代表”みたいな扱いになっている。
表情変化が楽しくかわいく、反応も良いクリームは優秀なツッコミ役。
あとセクハラに対して、わりとフツーに元気に怒るところがともかくかわいい。

クリームの鎧に包まれたボリュームでげんなりするジュノーは、パパイアとか深根とかを見たらどうするんだ?
まぁ二次元のナイスバディは多少のセクハラ発言には寛容(俺調べ)だから、そのあたりとはトラブルにはならないのかもしれない。
うーん……やっぱりクリームがちょうど良いよ。







⑦カロリア













良い話……良い話や……。
ワイ、最近メッチャ涙腺弱いもんで、こんなん簡単に胸が熱くなってしまうんや……。

過去が過去だから、カロリアが不安に思うのも当然だ。
「勝手に悪者にしてた」なんてカロリア自身は謝ったけれど、それで他人を責める気など無かった彼女はとても優しい。

敵意を向けられたかもしれない、と思っても、黙っておずおずと離れようとするカロリアの姿は、優しくてかわいくて、少し悲しくもあった。
そんなカロリアのために動いてくれるランスも、ウルザも、格好良い。
ほのぼのあったかい、良いイベントだった。あと、ちょっと羨ましがるアールコートもメチャクチャかわいい……。















平和な日常中心だった一・二とは異なり、三枚目は少しシリアス。
確かこのエピソードは、ランクエ後日談で触れられていた件だったかな?
それを掘り下げた内容になっていた。

嫌な出来事だったけれど、カロリアが心身共に無事で戻ってきただけでもよかった。
少し引きずって、しょんぼりしてしまう彼女を、自分らしくフォローするランスがちょっと格好良い。
二枚目食券といい、カロリア相手になると、ランスが少し大人っぽくて頼りになるのはなんだか良い話。

最後にはいつものように、ピカピカの笑顔を見せてくれて、本当によかった。
カロリアの満面笑顔、メッチャ好き。







⑧パトリシア













自由都市のオバサマの食券なんて誰が興味あるねん……と思いつつ消化したら、わりと面白かった。というか面白かった。
マジックがファンになるのはまだ納得できたけれど、リアですら「先生!」と意見を参考にしている様子なのが予想外に愉快。
あのオバサマ、立派な人なんだな……。なんかうるさそうなオバサマだと思ってて、ゴメンな。

ランス10での食券は、ついついヒロイン格に優先使用してしまいがちだけれど、サブキャラやモブに近いようなキャラの食券であっても、色々なキャラクターが登場してシナリオも個性的で、どれもこれもすごく楽しい。
そういうところ、すごいなーえらいなーって思う。小学生の感想文。











最後のイベントに至っては、主役はパトリシアですらなく、ただの「男」。
オイシイ想いをしようとしていた小悪党な「男」の目線で、ランスの悪い意味でのヤバさを味わうコメディとして良質だった。

「ランスの女です」のワンシーンのみ登場のクルックーに、「法王やんけ!」と脳内で叫んでツッコむ男は、輝いていた。
だがそこで早々に折れちゃうのはマイナス評価だな。ジオ市長くらいのガッツは見せてほしい、と謎の上から目線。







⑨ラカン













全力で襲い掛かるランスが予想通り過ぎるのに草不可避。

ラカン生存ルートについては、存在は知っていたけれどなかなか機会が無かった。
食券まで用意されているとか、汎用立ち絵使い回しの身でスゴいな!?
でもラカンはわりと良い奴だから、個人的にはアリだ。











もう一度ホーネット奪還クエストに行けば……とも思ったが、結局その場合はラカンが犠牲になるのは避けられないのだろうな。
ホーネットとラカンは、完全に二者択一にならざるを得ないのだろう。仕方がないけれど、ちょっと残念。

普通に考えれば、1魔物隊長に過ぎないラカンよりも、ホーネットの命を優先するべきだろう。
ランスの考え方はもちろんだけれど、世界にとってもその方が良いのだろうし、何よりもラカン自身が望んでいる。
だからまぁ、やっぱり、仕方がない。
それでも、ランス城での穏やかなひと時に「あの頃のようだ」とラカンが感じ取って、少しでも思い出を増やせたなら、それはそれで良いことだと思う。







⑩使徒ユキ













ユキちゃんの衝撃の事実(?)がともかく面白すぎて、ワケがわからなすぎて、結局面白い。
実はほぼホラって可能性もあるだろうけれど……ユキちゃんの闇は明るく深いぜ。

特に本作でのユキちゃんは、シナリオの節々で「明らかに頭が良い」ことが描写されていた。うーん、あまり真面目に考えなくても良いような気がするけれど、まぁそういうことなんだろう。
ともあれ、今後もユキちゃんはキチ〇イとして元気に生きていくようだし、そんなユキちゃんを自由に見守っていこう。
6を初めてプレイした頃は、まさかユキちゃんのことをこんなに好きになる日が来るとは、想像もしていなかったな……。

あと、細かいことはさておいて、ユキちゃんの闇に百面相しつつ「ユキ! 嘘でしょユキ!!」って縋り付くサイゼルが単純にかわいい。
普段はそこそこ放ったらかしというか、サイゼルはハウゼルへの感情にばかり目が向いているけれど、実は結構ユキちゃんのことが好きだし頼っているところも大きいよな。頭が悪くて依存的でちっちゃいサイゼルはかわいいな。
そんなサイゼルに対して、「主だから」というのもあるだろうけれど、やっぱりサイゼル自身のことも好きなのであろうユキちゃんが、毎回なんだかんだでサイゼルのために尽くしているのが格好いい。ユキちゃんは大人のオンナ。良いオンナ。















サイゼルのキャラが全然違う時点でバレバレだよ!
いやまぁ、もっと早い段階でわかっていたけれども。

サイゼルは「なんかあったっけ!?」と言っていたが、全裸ユキちゃんの説明にサラッと書かれたあの件が関わっていたのだろうか?
もっともサイゼル自身には、本当に救う意思など無かったのかもしれないが、それでもユキちゃんにとっては運命の出会いだったのかもしれないな。
まぁ、それもテキトーに言ってるだけかもしれないけどな。

「ト書きで喋るな!」は、本作のランスツッコミの中でもトップクラスの逸品。