ランス6 プレイ日記054 オーロラ暗躍




色々と人類にとっての悪を成していくオーロラ。
仕事熱心で、デキる女だ。立ち位置が違う以上、オーロラの行為を恨むことはあっても、純粋に憎むのは個人的には少し難しいかな。
オーロラ自身が良いキャラクターをしているし、最新作では比較的味方寄りで活躍していたのもあって、どうしてもキライにはなれない。
なんだかんだ、結局好きだ。ジーク様とも、いつか再会させてやりたいものだ。

……しかし!
それでも今回のこの件については、さすがに怒らずにはいられないッ!

 





※シリーズ最新作等のネタバレを含む可能性があります







郵便配達歴3年、等々力亮子











先日、コパンドンの手紙も請け負っていた亮子さん。
本人曰く、郵便配達歴3年らしい。……本当かな?
まぁ亮子なら、マジで3年くらいはなんだかんだで潜入していたのかもしれない。

今日の相手はウルザだった。
真剣な表情で、なんと全部で267通もの手紙を届けるよう依頼していた。
多いな……。手書きだろうし、大変だろうに……。















送った相手は、“氷溶の者”の人々。
かつてキムチさんからも説明されていた名称だが、既にランスは忘れていた様子。女が絡まなかったから仕方ないね。

これくらいしか……と語った後に、急にウルザは泣き出した。
唐突といえば唐突だったので、ランスもやや焦る。

ウルザの涙をはっきりと目にするのは、歩行訓練以来だったかな。
以前のウルザならば、この程度で泣き出すほど、強く感情を動かすことすらなかったように思う。
情緒不安定にも見えるし、良いのか悪いのか……。










そんなウルザの、精一杯の努力と祈り。願いが籠った267通の手紙の行方は……。
…………。

……まぁ立場的には、そりゃそうだろう。
敵味方が逆ならば、ランスだって似たようなことをするに違いない。

しかし、この件についてはちょっと怒らせてもらいますよ!
亮子、それはよくない!
ええいランスさん、ヤっちゃっておしまい!!







泣き虫になったウルザ











続いて、「ランスを呼び出すウルザ、勇気を出して」イベントを選ぶ。

ウルザが手紙を出すことがフラグとなって発生するこのイベント。
シナリオが大きく進むわけではないが、ウルザの心境がよくわかる内容になっている。















全員が揃った会議の場では言えなかったことを、ようやく勇気を出して、ランスには直接尋ねる。
ランスに対してはハッキリと真面目に、面と向かって話をしようとした『だけ』でも、少し前までのウルザに比べれば成長が窺える。

ウルザなりに、今の自分に出来る範囲であっても、努力しようとしていることはわかる……けれど、悲しいかな、ランスには巧く伝わらない。
真面目な話ってものが、そもそもランスは好きじゃないからな……。

最初はキリッとしていたウルザの表情が、どんどん陰っていく。そして……。










ランスに嫌がられ、拒否されて、話を聞いてもらえなくて、結局ウルザはまたも泣き出してしまった。
やはり感情のコントロールが下手になっている様子だ。

うーん、かわいそう……だけど、悪いことばかりではないようにも思う。
泣くエネルギーがあるというだけで、ウルザにとっては変化のひとつのようにも見えるし……。
うーん、うーん、でもやっぱりちょっとかわいそう。















ウルザの涙に心動かされかけたランスは、結局ポンパドールに邪魔されて連れ出されてしまった。
こ、今回のオー〇ラァ……! 仕事しすぎじゃない……!?

そんなランスを追いかけることもまともに出来ないウルザの身体。
「動いて」なんて、ウルザ本人が思ったのは、これが初めてだろうか?
助けを求めたのか単なる泣き言か、兄の名前も口に出す。
こんな風に兄の名を呼んで縋るのも、やはり初めて見かけた気がする。







給食当番カロリア






メインストーリーでは、しばらく無体が続くランス。
ここはカロリアパワーでプレイヤーの好感度をアップ!
フォロー大作戦!!

……ってわけでもないが、このイベントは「ここぞ」という時の楽しみに取っておいていた。
ウルザの涙で落ち込んだ気持ちを、少し癒していこう。
カロリア関連のイベントは良い話が多い。ワイ好き。















グリーン隊の給食当番として、材料を取りに来たカロリアに向けられる冷たい視線。
……いや、視線だけは無かった。
普通の感覚では信じられないほどハッキリと明け透けに、『ムシ使い』を拒否して差別する配給係。

プレイヤー目線ではドン引きしてしまうけれど、おそらくはこの対応がゼスの一般に近いのだろう。
ウルザのようなアイスフレームの一部の良心や、ランス達のような外国人だからこそ、カロリアやムシ使いに偏見を持たずに接することができていた。

最初に出会った頃のカロリアを思い出すに、こういった経験は、おそらく今までもたくさんあったのだと思う。
一昔前のカロリアにとっては、配給係の対応は当たり前のものだったのだろう。


……もちろん、『当たり前だった』とか『ゼスでは一般的な考え』だとかが、理由や言い訳になるわけもない。
ギギギ……キキキ……。
……いや待て。まだだ……まだ耐えるんだ俺……ピキピキビキキ……。










そんなことがあったのにさ!!!
何も言わず、「場所がわからなくて」なんて拙い嘘をついてさ!!!!

そのうえで、おそらく嘘をついたことすらシィル達に対して申し訳なくて、悲し気な表情になっていくカロリアがさ!!!


もうさぁ!!!!

(※うるさい自覚はある)















何ひとつ語らないのに、それでも事情を無言で察して立ち上がるランス。
そして良い子すぎるカロリアの代わりに、全力で怒ってくれる。

うう……なんて、なんてええ話なんや……。
本当にこのシーンのランス、最高に最強に格好良い。
普段は無茶苦茶な男だけれど、カロリアに対してはたまに兄のような父親のような優しさと気遣いを見せてくれるんだよな。
カロリアにとってのランスは、間違いなくヒーローで英雄なんだよな……。















やや地味ながら、このイベントのシィルもまたいい。
ランスと違ってすぐに気付けなかったことを謝ったうえで、「私もカロリアちゃんの味方だから」と優しく声をかけてくれる。
いつかのマリアに続き、『カロリアのことをランスの女達がかわいがっている』シーンのひとつだ。

そんな二人を、まさにパパとママのようだとカロリアは笑った。
嬉しいけれど少し切なく、幸せなんだけれどちょっと苦しくなる……。

パパ呼ばわりに、ランスは老けているようで嫌だと照れていた。ニヤニヤ。
この頃はまだ、パパ気分なんてものへの理解も浅く、実感もない様子だ。間もなく子沢山になるけれど、当時はまだまだ若者気分だった。
既にムスコがひとり明らかになっているのにな。