ランス6 プレイ日記066 届かなかった希望




痛々しい場面はまだ続く。
本作のヒロインのひとりであるウルザにとっては、ここが“底”ともいえるだろう。

トラウマを抱えた彼女にとって、今までの物語は緩い下り坂のような状況だったのが、ここで更にガクンと落ち込む。
この先、踏ん張って這い上がれるかどうか……。
転機の時は、まだ少し先だ。しかし、そこまで遠い未来ではない。

 





※シリーズ最新作等のネタバレを含む可能性があります







届かなかった手紙











館の前で、帰りを待ち続けていたのだろう。
真っ先に結果を尋ねてきたウルザに、ランスは両手で大きく×マークで返した。
しかし「ぶっぶー」は軽すぎるしガキすぎないか?
これで相手がウルザじゃなかったらぶん殴られているぞ。素直に殴られるランスではないだろうが。















文字が読めない人間に作戦書類を渡していたこと、訓練を受けていない人間にいきなり集団としての規律を押し付けていたこと……。
“それ”も問題だが、それだけが問題なわけではない。
ペンタゴンに全ての責任があるというわけでもなく、市民が全て悪いわけでもない。

一定以下の市民にまともな教育が成されていないこの国では、あんな作戦ではうまくいくはずもなかった。
空回りで終わると、ずっとウルザは言っていた。やめてほしいとランスに訴えていた。

現状への悲しみやランスへの秘めていた怒り、色々な感情がついにウルザの中で爆発する。
今まだに無いくらい強い口調で、ウルザはランスに怒りをぶつけ始めた。
そんな姿さえも少し痛々しい……。















怒りのままにランスを責めて、怒声を上げ続けようとするウルザを、ランスは冷静に遮る。
この件については、もちろんランスは悪い。
わかっていて混乱を起こしたのだから、最初からそのつもりだった分、下手すりゃペンタゴンよりも性質が悪いだろう。

しかし、ウルザが「何もしなかった」のも、反論のしようがない。
ランス個人には色々尋ねることができても、会議の場では黙るか頷くばかりだった。
止められるタイミングも立場も、止めたいという強い思念もあったのに、結果的にはほとんど何もできなかったに等しい。















それでも……手紙だけは、出していた。
止められなかったけれど、最低限の努力はしていたはずだった。

しかし、それにしては様子がおかしい。
ウルザが答えに辿り着くよりも先に、慌てて飛び込んできたのはキムチさん。
彼女の口から、衝撃的な新情報が入った。















森に散らばっていたゴミ。
びりびりに破かれた紙くず。
ウルザは茫然と呟いた後、気を失って倒れてしまった……。

これ以降、ウルザは完全に気落ちして、しばらくの間はまともに登場することさえなくなる。
自分に出来ることを精一杯やっていたつもりだったのに、それが最初から失敗していたというのは、「自分の考えで動くこと」に恐怖を覚えていた彼女にとっては相当なショックだったのだろう。
ぐぬぬ……オーロラァ……。







その頃の首都











ゼスのマップが、『暴動発生』で真っ赤に染まっている。ひぇぇ……なんてこった……。
各地で火災も発生している。
治安隊も軍隊も、活動可能な者は全て出動しているけれど、到底手が回り切らない。

千鶴子の部下・マクシミリアンが魔力供給の一時停止&暴動鎮圧の優先を提案するが、千鶴子は首を振った。
マジノラインが停止すれば、暴動どころの問題ではなくなる。
しかし、今のままでは供給するばかりで、蓄積もできない……。















……と、そこにやってきたのはガンジー王!

今まで使用していたものではない、新しいマナバッテリーの存在を千鶴子たちに知らせる。
現時点では使える状態ではないが、修理すれば使えるようになる。
新しく発見されたマナバッテリー、その在処は……マジノライン付近の、闘神都市の残骸内!

かつて、ブルー隊救出任務でランスたちが発見したアレか!
記事で言うと、「プレイ日記019 ブルー隊を救出せよ」で見つけたやつ。
発見当時はカオルも知らなかった様子で、(後でガンジー様にお伝えしよう)と内心思っていたアレが、ここで効いてくるのか……!

いやー、すっかり見事に忘れていた器用な脳。普通に感心してしまった。
あのマナバッテリーを発見できたのはランスの功績と言ってもいいし、結果的にはランスがゼスを救ったといっても良いのでは?
だがそもそもゼスを危険に晒したのも他ならないランスなのだった。










修理ができるまで持たせてくれ、とガンジーから直々に頼まれて、強く頷く千鶴子。
この表情。これは……“恋する女”の顔だぜッ……!

今まで見せることのなかった、ここで初登場の表情差分だったように思う。
ポーズまでちょっと女の子らしい雰囲気になって、とてもカワイイ。
しかしガンジーが相手というのは……。
エ××チャ事変が起きない世界線であっても、報われる可能性が見えない。
がんばれ……がんばれ千鶴子……ッ!







ウルザを欠いた会議室











ウルザがいないまま、今後についての作戦会議が開かれた。
座っていられる状態ですらなく、鎮痛剤で眠っているウルザの代わりに会議を仕切るのはダニエルだ。
事故以降のアイスフレームを支えていたのもダニエルだったという話だし、こういうのは慣れているのだろう。本人が望んでいるわけではないだろうが……。


【祖国の解放】作戦について、ペンタゴンからその後の連絡はない。
しかし、まず失敗したと見ていいだろう。
ネルソンらの無事さえ定かではなく、ともかく情報が混乱し過ぎている。
結局“しばらく様子見”という結論で会議は終わった。















外で待っていたシィルとマリアが、会議での決定について早速尋ねてきた。しかし、実質何も決まってはいないと聞き、マリアは困惑した様子だった。

ウルザは倒れ、国は暴動で無茶苦茶になり、誰もが不安を抱いている。
そんな荒れた状況の中で、元気いっぱい夢いっぱいな男がここに一人。










片手に剣、片手に『LP4年ゼス美少女名鑑』!
ゼスいい女巡りの旅は、これからが本番だッ!

さすがランス!
おれたちにできない事を平然と以下略ッ。