ランス6 プレイ日記065 混沌の首都




燃え広がった炎は、そう簡単に消すことはできない。
ここからしばらく、凌辱度強めの展開が増える……と言いたいところだけれど、そもそも主人公が鬼畜戦士なので、今までもフツーにあったか。

とはいえ、悲惨さは後になるほど増していく。
“そういうもの”が苦手なユーザーには少し辛いかもしれない。

 





※シリーズ最新作等のネタバレを含む可能性があります







墜ちていくペンタゴン











集団にいじめられていた人間を助けるため、大声を上げて暴徒を追っ払うランスの図。
一喝だけで追い払うとはなかなかスゴい。
これにはカロリア&コパンドンも、「将来立派なカミナリ親父になれるで」と太鼓判。あまり嬉しくはない。















さてどんなカワイイ子なのか……と思ったら、男じゃないか!
ランス、男を助けたのか? マジか。珍しいな。まーたまにはあるか。

ペンタゴンの一員らしき男は、作戦通りに動かない市民を怒った結果、集団リンチされてしまったという。
びっくりするほどしょーもない……というか、どうしようもない空気だな。
訓練や指導を受けた兵でなくとも、協力するつもりがあるならば、もう少しマシな状況になるだろう。上司や隊長的存在をリンチにかけるなんて、論外だ。

ペンタゴンの信用の無さもあるだろうし、扇動された市民の質の低さも原因として挙げられるだろう。
そして、暴動によって燃え広がった妙な熱意と興奮が判断を狂わせて、より即物的かつ暴力的な欲望に心身を任せていっている……ってところか。

ともかく無茶苦茶だ。
薄々察してはいたけれど、全然巧くいっていない。















ペンタゴン司令部をようやく発見したので、覗いてみる。
陸橋のど真ん中にテントを設営しただけの本拠地とは、苦労しているのだろうと一目でわかるな……。

テントの中でネルソンは難しい顔で黙り込んでいる一方で、エリザベスは怒声と罵声を四方八方に飛ばしている。
音信不通になっていく地区担当者、指示に従わない市民、動き出そうとしている正規軍……。

混乱と焦燥であっぷあっぷしている様をチラリと眺めて、「無視しておこう」とスルーを決めるランス。わりと正しい判断。















その場を離れる直前に、エリザベスから声をかけられた。ポンパドールの居場所を探しているらしい。
作戦立案者にして指示・連絡担当だった彼女が、いつの間にか行方不明になっていたらしく、心配している……というわけでもなさそうだ。
イライラピリピリしながら「あの子のせいよ……」とブツブツ呟く様はわりとヤベー感じだ。こわこわ、近付かんとこ。

ランスたちに助けを求めることもなく、エリザベスは戻っていってしまった。
これにて、ウルザから求められた任務はほぼ達成できたといってもいいだろう。
どう見てもクーデターは失敗していて、首都は無茶苦茶で、ペンタゴンはボロボロだ。
ランスたちだけで、この混乱を収められるわけもない。










そもそも、ランスの狙いのひとつはこの“混乱”そのものだった。
もう少し街の様子を確認しておこう、というのを名目に、良い女探しの旅・スタート!
ここにまたひとり、暴徒が生まれた瞬間だったッ!















一人ッ!!















二人ッ!!















不愉快な男はぶっとばし、カワイイ女はいただいていく。
それがランス・ジャスティス(適当)。

水道局局員のウッノセはなかなか立派な男だった。
国の最高指令に忠実に、魔力注入を最優先して、できるだけ部下も守ろうとする。デキる奴だ。しかしこれで相手が無秩序な暴漢だったなら、もっと惨い目にあっていたかもしれない。
そう思えば、ミヤビくんの犠牲ひとつで凌げたのだから、まーよかったじゃないか。相手がランスでラッキーだったんだよ、と謎フォロー。

それにしてもミヤビくんはかわいかったな。
モブとは思えないくらいの美少女だった。















探索途中、コパンドンが株で大儲け確定するイベントが発生した。
ゼスに混乱が起きることをわかっていた彼女は、ゼス関連株を事前に手放していたらしい。そして底値になった瞬間で買い直し、国が立ち直った頃にどかんと売る算段を立てている様子だ。

まだ全てが確定したわけではないが、コパンドンには勝算があった。
「これで金持ちになれる」と、何か言いたげな様子でランスの袖を引っ張るけれど、彼女の乙女心まではランスにはわからない。
そもそも金儲けについてもよくわからないし、理解する気もあまりない。

このあたりの“コパンドン大儲け”が効いてくるのは、もう少し後のイベントだ。
元々金回りには強い女だったが、これ以降は扱うケタが更に上がっていく。
そして将来的には、ランスとランスの周囲にとって、欠かせない存在(≒財布)と化していく……。















粗方周囲の様子を見終わると、バッタリと使徒オーロラと遭遇した。
一目見ただけではわからなかったランスのために、わざわざオーロラはポンパドールの姿に変身してまで、その正体を教えてくれる。
“ポンパドール”としての役割は、既に完全に終わったのだろう。だからこそ、堂々と正体をバラしているのだ。

詳しい事情までは語らないままオーロラは去っていったが、この混乱を生み出した犯人のひとりであることはほぼ間違いない。
ポンパドールを探していたエリザベスに報告するべきか否か……。
報告したら最後、変に飛び火して来そうで怖いけれど、とりあえずもう一度様子を見に行ってみる。















アチャー……。

地図は×印だらけで、看板は傾き、ネルソンは青い顔で笑いながら頭を抱えている。
半狂乱に片足突っ込んでいるネルソンとは異なり、エリザベスはまだ正気を保っている様子で怒声を上げ続けていた。
しかし具体的な策はなく、かつての姿からは想像もできないような根性論と感情論を振りかざしているだけだ。

ポンパドールを『裏切者』と言い切り、探せ殺せと騒いでいるけれど、発見することはできないのだろう。
「もう駄目だな」と改めてランスは判断して、ようやくウルザに報告するべく、アイスフレームの隠れ里へと戻ることにした。

それにしてもこの一枚絵はなかなか悲惨だ。
絶望感のよくわかる、素晴らしい差分だ。