ドラゴンクエストビルダーズ2 プレイ日記034 脱獄計画始動




“監獄島編”は、他の島でのそれぞれの冒険とは、色々な点が大きく違う。
物作りが封じられていたり、行動もかなり制限されていたり、ビルダーズの中でも異色の章だ。

プレイを進めている最中は、腹も減るし気も急くしで、「早くクリアしたい」と思っていた。
けれど、振り返ってみると、「もっとじっくり楽しむんだったな」とも思えてくる。
細かい見落としも多そうだ。再訪することもできないし、正直悔いが残っている。

 







新たな仲間?

口の悪いスライム










前回のあらすじ:相棒とスライムの名前が被った

これにはスライムも激おこ。
どうやら別に本名があったらしい。その名も“スライハルト”。格好いい名前だ。

できれば今からでも改名させたかったが、その余地は無さそうに思える。
仕方がないので、プレイ日記内だけでも、仮名と本名を混ぜた“シドハルト”と呼ぶことにしよう。シドとシドーはマジでわかり辛過ぎる。完全な自業自得だけどナ。















脱獄の手助けをしてやるから夜まで待て、と言い残して消えたシドハルト。
方法や理由は謎だが、脱出の可能性に繋がるのならば、乗らない手はない。
ちょっとガラが悪いのは気になるけど、まー不良っぽさならシドーも負けてないし。

何より、早くからっぽ島に帰りたい。そのためには、どんな挑戦でもすべきだろう。
ピラミッド造りもまだまだ途中だったし、やりたい事はたくさんある。
シドーも、ミルズやオンバを茶化すような話をして、からっぽ島への愛着と希望に燃えている。早くみんなに会いたいよな。

しかし、シドーと主人公の牢屋は別々だ。
夜間は一緒に行動をすることができない。
その点が、脱出の際には少し心配だが……まぁ、後で何とかなるのだろう。







『しかけ』のある独房





夜中になって、約束通りシドハルトが独房内に現れた。
スライムだからヌルッと入ってきたのか?

シドハルト曰く、どうやらこの部屋には“しかけ”があるらしい。
他でもない主人公に声をかけてきたのは、“しかけ”がある牢に捕まっている囚人だから……ってのが一番の理由だったのかもしれない。















前から気になっていたこと。
部屋のベッドが、船の牢の“かんごくベッド”から、ランクの劣る“わらベッド”に変わっていた点……その理由は、コレだッ!
『手で破壊できる家具』だからこそ、“わらベッド”だったわけだ。
これはちょっとビックリ。ナルホドナー、と感心してしまった。

ベッドの下の地面も、室内の他の部分とは異なって、素手でも破壊できるで作られている。
大脱出計画始動って雰囲気にワクワクするな。
うーん……巧い。ゲーム内の基本システムや『アイテムによる破壊のし易さ』を取り入れたシナリオ作りに唸る。
面白いゲームだな……と何十回目かの感動を抱く俺。







だつごくけいかく

脱獄王の作った地下道










牢の下には、整えられた部屋のような空間が造られていた。
残されていた汚いメモから、この部屋や独房の仕掛けを作り出した人物を知る。
その名も脱獄王マーカス。そういえばモンばあも、そんな名前を口にしていた。


脱獄したいという欲求のまま、わざと教団に捕まったというマーカス。動機がクレイジー
そんなぶっ飛んだ彼は脱獄に失敗して、そのまま行方不明になったという。
途中で事故が起きたのか、教団に捕まって制裁を受けたのか……最期は不明だが、スライム・シドハルトは彼の友人であり、その夢を今度こそ叶えたいという想いを持っていた。

……任せろ!
俺こそが、マーカスの意思をつぐ男!
脱獄王になる男だ!!!







地下道探索










マーカスが造った抜け穴を掘り進めていくと、どこかの建築物内に繋がっていた。
まだまだ出口では無さそうだが、少なくとも独房内から出ることには成功したといえる。

そのあたりには雑に寝転がっている人間の姿がある。
話しかけてみると……ゲェーッ、しかばねだ!
ここは安置所? それとも焼却場? おっかねぇなぁ。
……と、しかばねが並ぶ中に、見覚えのある姿を発見した。







生きていた男










まさか……と話しかけると、なんと蘇生成功!
単純に気を失っていただけらしい。
生死の確認が雑! 看守の仕事のいい加減さがよくわかった。しかしそれは、脱獄を狙う我々にとっては付け入る隙にもなりそうだ。

死体と勘違いされたことで、運よく商人船長は看守たちの認識から外れることに成功したようだ。
商人船長とシドハルトの二人は、貴重な“看守たちの見落とし”といえる。これをうまく活用していきたいな。















どこかに繋がっていそうな扉を発見したこと。
そして、商人船長を仲間に加えたこと。
この二つが今夜の収穫だ。作戦の続きは、また次の夜に進めていくことになった。

……と、商人船長が、ここで気になることを言い始めた。
前から聞けなかったという、商人船長が抱いていた疑問……。







ハーゴン教団と三勇者の謎










……確かに、彼の言うとおりだ。
前々から気にはなっていたけど、「そんなものかな」と受け入れていた謎について、商人船長の口から語られたことで新たな疑念が浮かんできた。

なぜハーゴン教団は、こんなにも強力なのか?
所属するモンスターの数も多いし、それぞれの島に深く根付いて、人々を惑わしている。最近になって島を支配し始めたというよりは、随分と前から洗脳を進めていた様子でもあった。

『残党のやり方』にしては、強すぎるし深すぎる。
三勇者が倒したはずなのに……これではまるで、「倒す前」のようだ。
もしくは、「倒されなかった歴史」か?















世界についての疑問や謎について調べたいのは山々だが、今はそんな場合でもない。
ともかく、まずは脱出! そのためには、商人船長の相棒である船を取り戻すのも不可欠な作業になるだろう。

ここでシドハルトが、商人船長に口癖から“ヤス船長”というあだ名を付けた。
良い名前じゃないか。わかりやすい。採用! 今日から商人船長のことは“ヤス船長”と呼ぶことにしよう。

ここに来て、ヤス船長のキャラも随分と濃くなってきたな。
最初に会った時は、ただの都合の良い移動手段担当モブみたいに思っていたが……まさか一緒に、こんな大脱出計画を共有する仲になるとは。







抜け穴は砂で塞いでおこう










ヤス船長とシドハルトを地下空間に残し、主人公だけが独房に戻る。
わらベッドを元の場所に戻して、証拠も隠滅。この仕掛けがバレたら、全てがパァになるだろう。

今夜の作業はこれで終わった。
てっきり今夜中に脱獄できるのかと思っていたので、少し肩透かしを食らった感もある。
まだまだやるべきことは多い……。長い監獄生活になりそうだ。

ストーリー的には巧く作られているし面白いけれど、本作最大の魅力である『物作り』を封じられているのはなかなか辛くもある。
物作り……物作りがしたい……。ハンマーで素材採取もしたい……。破壊……ハカイ……。