ドラゴンクエストビルダーズ2 プレイ日記053 鏡が映した真実の欠片
今まで色々なことがあったけど、シドーが主人公に対してこういった感情を向けるのは初めてだったように思う。
相手をからかったりすることはあっても喧嘩らしい喧嘩もなく、彼らの友人関係は驚くほど安定していた。ルルを含めた三人組としても、デコボコしていても本当に仲の良い親友トリオだった。
シドー自身の不安や“謎の声”の影響など、不穏な要素は山ほどあったのに、それでも今まで衝突らしい衝突が起きなかったのは奇跡的ともいえただろう。
だが……さすがに、いつまでも続くものではない。主人公の行動やシドーの過敏さが悪かったというよりは、今回は『たまたま噛み合わなかっただけ』に近いかもしれないが、そこに第三者の悪意が介入してくると……。
……しばらくは、辛い状況が続きそうだ。
魔物を探せ
『ラーの鏡』とシドー
まずトップ側から見本を、という流れになり、主人公が各キャラに『ラーの鏡』を向けることになってしまった。
気まずすぎる……。嫌な役目を体よく押し付けられてない?
このあたりの場面、「道理としては理解できるけど、何かがおかしい」感じが拭えなくてずっとモヤモヤする。
リックやアネッサは覚悟を決め、ほとんどの住民は表向きは反対を示さない。
その中でほぼ唯一、最後まで「仲間を疑いたくない」と訴え続けていたのはシドーだった。
スパイの話題に対しても、シドーはずっと嫌悪感を抱き続けている様子でもある。
主人公と共に各地を冒険する中で、少しずつ情緒に変化と成長が起きていたシドーだけど、その精神性はまだまだ子供に近い。
敵意には反発することができても、『人の悪意』というものにまだ慣れず、理解も巧くできない……というか、したくないのかな。ともかくそんな感じだ。ある意味で、純粋ともいえる。
不思議なことに、シドーはラーの鏡には映らなかった。
……映らなかった、というのはわりと予想外だ。こんな場面で“正体”が露見することもないだろうし、てっきり普通に映るのだろうと思っていた。
鏡に映らなかった事自体にも疑問と謎は残ったが、それ以上に問題なのは、『主人公が鏡を向けた』ことにシドーがショックを受けた点。
主人公っつーかプレイヤー的には、“シドーの無実を証明するため”に向けたような気分だったのだが、残念ながらシドーには伝わらなかったようだ。
ま、シドーが怒るのも仕方がない面もある。こんな誰もが注目する中で、見せしめのように晒されて、不快にならないわけがない。
何よりもシドーは、最後まで「やめようぜ」と言い続けていた側だ。鏡を向ける行為は、シドーの願いに反したものでもあったといえるだろう。
……でもなぁ。
そう言われても、こっちも辛いよ。
望んでやってるワケないだろ、と、どうしても思ってしまう。
魔物探しはまだ続く
シドーと滅茶苦茶気まずい空気になりつつ、リックやアネッサにも鏡を向ける。
彼らは最初から承知していたので、主人公を非難することはない。
そして鏡を向けても変身が解ける等の変化は起きなかった。
続いて、他の住民にも鏡を向けることになった。
最初に試したのは王様。しかしセーフだった。チッ。
続いてジロームもセーフ。チッ(二回目)。
名前のあるユニークキャラから名無しのモブ兵士まで、ひとりひとり鏡を向けていく。
誰もがそれぞれの感想を口にしていくのだが、中でも印象的だったのはミトの台詞だった。
彼女もシドーと同じく、仲間を疑うことに強い抵抗を感じる側だ。
しかしそんなミトでさえ、この場では「しかたのないことなのですね…」と悲しみながらも受け入れている。
シドーの特異性というか、純粋さが際立ったような感じだ。
そして、おそらく今のシドーにとって、『自分の味方はいない』感覚を抱く状況になっているのでは……という不安も憶えた。
多くの場面でシドーを庇っていたミトさえも、彼と意見を少し違えている。
そしてミト以上にシドーの絶対の味方だったはずの主人公が、『ラーの鏡を自分に向けた』。
……嫌な予感がどんどん強まっていく。シドーの孤立が、“シドーの中で”加速している気がする。
あ~~~~~~~楽しく物作りしたいなぁ~~~~~~~ッッ!!
鏡には……
モブ住民にもラーの鏡を向けていく。
二列目に入ったあたりから、「本当に魔物なんているのか?」と怪しむ気持ちが強まっていた。
雰囲気を作ってはみたけど、結局茶番で、主人公とシドーの仲違いだけが敵の狙いだったんじゃ……と思い始めた頃……。
農民ンンンンンンンンン!!!???
ポッキリ(効果音)
踏んだり蹴ったり
ショックだ……。
あの……あの、俺たちの農民が、モンスターだったなんて……。
しかも倒してしまったので消滅だ。
もうあの畑を耕してくれる人材が居ないなんて……ショックがデカすぎてヤッベーよ。
ここまで簡単に人の心を折れる?
このゲーム怖すぎワロタ。
タイミングと対象が適切すぎる。製作者こそ血も涙もない魔物だよ。
この事件を受けて、今後も定期的に城内を調べるためにラーの鏡をアネッサに預けることになってしまった。
それは困ると拒否しようとしたが、結局わりと強引に譲らされてしまう。
アネッサに他意は無いのかもしれないけど、状況が状況なので、なんとなく不安だ……。
ラーの鏡が手元にないってことは、主人公には今後相手を見分ける術はないってことだ。危険だよなぁ。
ギスギスは続く
城内に潜んでいた魔物が見つかった以上、しばらくは安心だろう……と思っていたのだが、そんな空気でもない。
どうも凶器が『剣』だったため、犯人はあの魔物ではなく人間なのではという話になっているようだ。
私はてっきり、魔物が兵の姿に化けて剣で斬りつけたのだろうと考えていたので、『犯人別人説』はちょっと予想外。
犯人が人間じゃ、ラーの鏡は無意味じゃないか……!
疑心暗鬼は拭えず、城内には不安と不穏ばかりが膨れ上がっていく。
あんな魔女裁判じみた嫌な儀式を乗り越えたのに、精神的には全然休まらないじゃん……。
ええかげんにせーや。
戦いの前に
弔いそびれていた兵士の墓を作ったりしつつ、飛行兵団対策の準備も整った。
あれ以来、シドーに話しかけ辛かったので、少し緊張したが……襲撃前のシドーの様子は、いつもとそう変わらない。
シドーはまだ気にしている。
だが、改めて主人公を責めたり問い詰めたりするほどに、今はまだ追い詰められているわけではなさそうだ。
ちょっと安心したけど、甘く見てはいけないのだろう。
シドーの中での不安や不満は着実に溜まっていっているはずだ。
どうにか解消してやりたいけど、こんな状況ではどうしようもない。
シドーにとっても、今は「戦うこと」だけがストレス発散になっているのかもしれない。
どう考えても危なっかしいよなぁ。
純粋でありつつ中立的でもあったシドーの心身が、少しずつ悪方向にブレていってる感じだ。
VS飛行兵団
翼を奪えばイチコロ
飛行兵団との戦闘が始まった!
早速新兵器バギバキュームが大活躍。スッゴイ風と竜巻の力で、空を飛ぶタイプの敵がボトボトと落ちていく。
こりゃ面白い。悲鳴が重なりまくっているのを遠くから眺めると気分が良いぜ。
雑魚を倒し終えると、飛行兵団長であるスターキメラが現れた。
要するにデカいキメラだ。インパクト弱くない?
実際、ボスとしてもあまり強くなかった。
城のダメージや被害も少なかったし、パッとしないボスだったな……。
所詮飛行兵団は三兵団で最も以下略。
再び暗闇会議
飛行兵団を倒したその夜……。
再び「あくましんかんさま」と、何者かが闇の中で会話をしていた。
やはり例のスパイ(?)は農民達以外にも居たようだ。
まだ生き残り、城内に潜んでいるうえ、『何か』をあくましんかんさまにコッソリ渡している。何を渡したんだ?
もうひとつ気になったのが、「あくましんかんさま」はシドーのことを正確には把握していなさそうな点。
少なくとも「あくましんかんさま」は破壊神の事情に詳しくはない?
シドーに呼びかけ続ける謎の声とは、さしあたり今回は無関係っぽい気がする。
また、この会話中に「アトラスさま」という新しい名前も出てきた。
あくましんかんよりも上位の存在っぽい。
普通に考えると「アトラスさま」が島の総督、「あくましんかんさま」が副総督なのだろうか?