FGOイベント セイバーウォーズ2~始まりの宇宙へ~ プレイ日記13 古代神殿ベル・マアンナ(偽)




シナリオ上では敵役といえる立ち位置のシグルドだったけど、悲壮感と重い過去を背負ったイケメンとして、これはこれで良い役だった。
ス〇ト入りではない、素のシグルドが敵側に立つというだけでもあまりない経験なので新鮮だ。
SU時空の孤独なシグルドの姿を描くことで、逆説的に汎人類史のシグルド(&我が愛)の素晴らしさも再確認ってワケだよ。

 





※本記事では1.5部サーヴァントの真名を表記しています







再び、自分同士での戦い

父のために










アシュタレトの話を聞き続けていた主人公。
ムネノリがSイシュタルに語って聞かせたものと内容は同じだったが、主人公は「それが彼女自身の望みなのか」を問いただした。
プレイ日記02 宇宙空間からの大気圏突入投下はさすがに初めて」の時から、組織の目標を「それが私の運命だというのなら果たしましょう」という言い方をしていたのを、プレイヤーは知っている。
神目線ではナイスクエスチョンとガッツポーズの場面だったが……アシュタレトの反応は、想像していたものとは少し違う。
彼女は運命に流されているわけではなく、完全に受け入れてしまっている。
『悪の総統として』……いや、『ムネノリの娘として』かな。父親の信頼に応えたい、彼の願いを叶えたいという気持ちは、これはこれで娘らしい真摯で純粋な考え方だ。

ここで父親への情を出されると、弱るよなぁ……。
ムネノリは悪の組織の副総統であり、トキオミを殺害してアシュタレトを利用して蒼輝銀河を害そうとする人物だ。そんな人に従ってはいけない、と言ってしまうのは簡単だけど、言い辛い。
アシュタレトにとっては、「育ててくれた父親」であることには変わりないだろうし……彼女の言い方からして、ムネノリとの親子の日々は、我々が「悪の組織」で想像するような暗い記憶ではないようだし。
……ムネノリとアシュタレトの過去編、わりと見たい。フツーに気になる。















そこに飛び込んできたのは、牢から脱出成功したSイシュタルだ。
Xは要塞の中枢の破壊へ、ジェーンはマアンナ号の準備へと作業を分担して、Sイシュタルは単身で主人公救出のためにやってきた。

状況的にもタイミング的にも、二人ともかなり熱くなっている。
グリーン・キッチンではXから「話し合った方が良い」と勧められたし、主人公も再度勧めようとしたが、W女神の答えは「アナタは黙っていて!」だった。
け、結局根が遠坂凛~~~!
普段はクールでも、実はアシュタレトもSイシュタルと同じくらい、根っこの部分は強気でツンデレで主人公気質なんだろうなぁ。

あと、ハモる場面だけ、アシュタレトの瞳がSイシュタルと同じ赤い瞳になってる。赤というと魔の色だ。汎人類史イシュタルも基本赤い。遠坂凛本人は青緑。
……アシュタレトの瞳は、なぜ普段は黒色なんだろう?
今思うと、そっちの方が異質だな。







1対1





SイシュタルVSアシュタレト再び。
……今回はマジで1対1のガチンコバトルだ。
味方鯖もいないしNPCオンリー戦闘。しかも今回はマスタースキルや令呪でのフォローも不可能!?
このパターンはわりと珍しいが、今までにも無かったわけではない。完全なイベント戦って感じで、敗北時にAP消費なしという点はありがたかった。
使い慣れないであろうNPCオンリーでのイベント戦なので、心置きなくやり直せるように設定してくれたのだろう。

ならもうちょい簡単に……と言いたいとこだけど、『自分VS自分』という型月伝統バトルとしては、難易度を下げ過ぎるのも問題だったんだろう。
無敵とガッツのタイミングをミスって、フツーに一回失敗したのはナイショ。










4T生き延びれば、戦闘は終了する。
お互いに毎ターン特殊台詞と共に特殊バフが付与されるのだけど、台詞の内容がなかなかくだらない口喧嘩レベルなのが面白かった。
争いは、同じレベルの者同士でしか発生しない!!







聖剣と魔剣

堕ちた英雄










一方、中枢部にて【竜の宝玉】を破壊しようとしていたXは、シグルドと対峙していた。
聖剣使いVS魔剣使いとか、メッチャクチャ燃える組合せじゃねぇか……?
SイシュタルVSアシュタレトの『自分対決』に勝るとも劣らない好カード。
アニメだったら超絶神回不可避。
残念なのはただひとつ……この世界があくまでも“SU時空”であることッ!















対決も、シグルドの最期の言葉も、メチャクチャ燃えるんだけど……相手がXだというだけで、なんかちょっとユルい空気になってしまうんだなァこれが。

とはいえ、それでも状況はシリアス。
戦いの結果も、ほとんど相討ちに近かった。
ここまでXを追い詰めるとは、魔道に堕ちた身でありながらもさすがは伝説の竜殺しと言うべきだろう。

シグルドの出番はこれで終了となったが、悪の道に走った元英雄としての彼は渋く冷たくて格好良かった。
純粋な悪役での登場はわりと珍しい気もするけど、ブラックナイトチックなビジュアルも相まってよく似合っている。そのわりに、「ドチャクソ」とか「目が青いうち」とか、言葉の節々にシグルドらしい天然な茶目っ気が混じるのもユニークでイイ。

温めてくれる存在が居なかったことが悪堕ちの理由だったのかもしれない……とXに言及されたのも嬉しかったな。
『我が愛がいないIF』を楽しめたうえ、『やっぱ我が愛がいるってサイコーだよ』と再確認する一連の流れの美しさよ。
【愛する者〇騎】ミッションにもニヤリ。







宇宙を一度救った者










「ひゃー」なんて言った時はシリアス度/超低だったXも、実際はかなり危険な状況だった。
霊核が破壊されているって、もはや致命傷じゃないか? まだ消えずにいるだけでも異常だ。

そんなXは、もう一度えっちゃんのことを思い出しながら、最後の力で聖剣をもう一度振るう。
……えっちゃんは最初から怒ってはいないような気はする。
っつーか、こんな雰囲気で改めて言及されると、いよいよ悲しくなってきたんだけど……。
えっちゃん……。







決着

アヴェンジャー・アシュタレト










Xが【竜の宝玉】の破壊に成功したことで、ダーク・マアンナのメインエンジンは停止した。
連鎖爆発が起きたらしく、屋内は炎に包まれる。もはや要塞は自壊寸前だ。
その中にあって、なおもアシュタレトは負けを認めない。むしろ必要以上に熱くなり、Sイシュタルへの敵意は更に強まっているようにも見える。

一方のSイシュタルは少しだけ冷静さを取り戻していた。
そのせいか、VSアシュタレト二戦目は、タイマンではなく手持ち鯖や令呪・マスタースキルによる介入が許されるようになっている。

また、先程の1対1の戦闘ではセイバーだったアシュタレトは、アヴェンジャークラスへと変質していた。
バトルグラフィックの変化はない……かな?
Sイシュタルと対峙したことで(まるで互いに高め合い、補強するよう―――)とアシュタレトは言っていたけど、その結果として、アシュタレトの属性にも変化が生じたって感じなのだろうか?















今回は指定ターンでの戦闘終了は起きず、アシュタレトのHPを完全に削り切ることができた。
バトル演出だけでなく、シナリオ的にもその結果は変わらず、アシュタレトは己の負けを認めかけてしまう。
そんな彼女の姿に、Sイシュタルが沈痛な表情で目を伏せているのが印象的だった。真正面からぶつかったし、散々言い争ったけど、「相手」が「自分」でもある以上、その想いは痛いほどわかってしまうんだろう。

……とはいえ、まだまだ全てが終わったわけではない。
姿を消していたあの人物が、この土壇場でやはり現れた。