FGO第二部 Lostbelt No.5 プレイ日記24 フワッフワのパン
今回のパート、一段落ついた後にとりあえず月姫読本(青)とキャラマテを引っ張り出してきて読み直した。
ふむふむ……。なるほど! わからん!
私の理解力はさておき、読本といい各種マテリアルといい、読み物として単純に面白いよな。
用語辞典なんかも大好きなので、ゲームの進行無関係にしばしば読み直す。エクストラのマテリアルとか好きすぎて年一以上のペースで読んじゃう。
なお、細かい設定等は記憶できない模様。だから毎年新鮮に楽しめるんだぞ(※ポジティブ)。
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※本記事では1.5部サーヴァントの真名を表記しています
大地の権能
『責任』と『借り』
カイニスを説得するため、全てを賭けての大交渉。
この場面、スッゲ~~~良い。
新所長の言動が素晴らしいのはもちろん、対するカイニスの反応もとても好ましかった。
『敵だった奴が味方になってくれる』という展開は胸熱だし皆大好きだけど、一歩間違えば“チョロい”みたいな言い方もされ易く、格が落ちてしまう危険性がある。
だが少なくとも、この時の新所長の命懸けでの闘いは、カイニスの心を動かすだけの説得力があった。
カイニスも簡単に折れることもなく、いくつもの防壁を用意していた上で、それを新所長が泥臭くがむしゃらに乗り越えていく感じが痛快でさえあった。
“血を流さない戦い”としては、かなりの高レベルな名バトルだったと思う。胸に沁みたぜ。そりゃCMにも採用されるぜ。
ずっと抱え続けていた罪悪感について、切羽詰まってついに吐露してしまうゴルドルフ所長は、人間臭くて一生懸命で、吹けば飛びそうなほど弱々しいのに頼もしくもあって、格好良かった。
不覚ながら、また好きになってしまったじゃないか……。いい加減にせーや。メインヒロインみたいなこと、何度やったら気が済むんだよ。
おっさんだぞ? 幼女でも美女でも、イケメンでさえないんだぞ?
ふとっちょで小物感溢れるムジーク系おっさんを、なぜここまで推し続けるんだ? きのこの性癖、どうなっちゃったの??
……まぁ、こんなビジュアルだからこそ鼻につかず、愛嬌の内に収まっているという面は否定できない。ずりぃよな~。
そして同時に、カイニスのこともスッッゲ~~~好きになっちゃった。
我ながら安直かもしれないが、今までのマイナスの分だけ一気にガン上がりした。
でもそれはマイナス分を誤魔化されたわけでもなく、これまで積み重ねてきたカイニスの怖さや危うさ、向けてくる敵意や殺意はそのままなんだけど『でも今回ばかりは借りがあるので一時味方』に物凄く説得力が生まれたことへの好感度というか……。
全ては取るに足りないことだったんだろうし、ポセイドンの件だってもちろんクロワッサンの件だって、カイニスにとっては恩を感じるほどのものでは決してなかったのだと思う。
それでも全部ひっくるめて、「借りがある」と判断して味方になってくれたカイニスは、本当に格好良かった。 新所長の奮闘は言うまでもなく、今回の件についてはカイニスの結論が個人的には凄く好ましかったなぁ。
いつまで味方側で居てくれるのかはわからないし、たぶん最終的には敵対せざるを得ないのだろう。ペペロンチーノの時だってそうだった。
でも、どんな結果になったとしても、カイニスのことを恨んだり嫌ったりするようなことは起きないだろうと言い切れる。本当に良いシーンだった。
デメテルとの死闘
カイニスの協力のおかげで、ついに発射された『七重連英霊砲』。
神の鎧が剥がされて、ついに決戦! ラストバトル!
前回の戦闘ではゼロダメージだったけど、設定的に今度こそ“通る”ようになっているんだろう。
よっしゃ、任せとけ!
どんなにデカかろうが、キャスターはキャスター!
ぶっ飛ばしてやらぁ!!
(3回ほどやり直した末に)大勝利~~~!!!
……いやー、なかなかの難易度。
ギミックを理解するのに1回撤退、編成を考えるのに1回撤退、うっかりミスで1回撤退の末に、ギリッギリで勝ち抜いた。 やっぱ騎ん時は最強ですわ~~~~!!
デメテル攻略でのポイントは、『行動が決まっている』ことを理解すること。 開戦時を除き、彼女の行動は『チャージマックスからの全体攻撃→回復→防御超アップ(次ターンでチャージマックス)』を繰り返す。重要なのは『防御超アップ』を見逃さない点。
『防御超アップ』のターンはダメージがほぼ通らないのに加え、次ターンはほぼ確実にチャージ全体攻撃が飛んでくる。それを想定して、ジャンヌやマーリンでの防御準備を整えておきたい。
そしてもうひとつ嫌らしいのが、最初のブレイクでの『強化解除&強化無効(3回)付与』。
テキトーな強化で使い切ってしまうか、ターン切れを狙うかは編成によるだろう。私は強化でさっさと使い切る戦術を選んだ。
プレイヤーによっては、NPCカイニス強制なのが辛くもあっただろうな……。
フレンドのジャンヌなどを借りられない場合、どうやって凌ぐべきか……私自身は試せずに終わってしまったけど、強力なアタッカーひとりをガチガチに生かして速攻を決める感じだろうか?
デメテルの全体チャージ攻撃は、防御バフ付与済の相性有利鯖(ライダー)なら耐えられたことがあったと思う。
神殺しの黒い銃身
なおも再生しようとするデメテルに対し、奥の手の中の奥の手!
オルテナウスの新装備……ブラックバレル!
……って、ブラックバレル!?
いよいよFGOのスーパー型月大戦感が極まってきたというか、設定全部ぶち込んでく感が凄まじいな!?
生き急いでいるようでさえある奈須バース。大西洋異聞帯独自設定だけでも忙しくて把握が追いつかないのに、型月設定ウルトラクイズをいきなり出すのはやめなさーい!
命永きモノを砕くための概念の刃がデメテルに迫る。
彼女は静かに自身の終わりを噛み締めていた。どこか安心しているようでもあった。
そしてここに来て、彼女はようやく、娘を第四のマキアで失っていたことを思い出したようだった。
そんなデメテルの心の内だけで交わされた(ように見えた)、不思議な会話。
異星の巫女が、珍しく言葉を発している。えーっと……初だっけ? 前もあったっけ? 第二部も長すぎて、細かいことをうろ覚えになってきてしまってだな。
巫女の問いかけに応えるデメテルは最後まで穏やかなままだった。彼女たちの問答にどういう意味があったのかは、今はまだわからない。
何にせよ、女神デメテルとの戦いは終わった。彼女は完全に消滅し、カルデアにとっての脅威はひとつ取り除かれた。
……のだけど、デメテルの人となりや背景について、もう少し詳しく知りたかったというのが本音だな。
娘の件や彼女が人類に向ける愛の形について、もうちょっと掘り下げてほしかったようにも思う。そこまで深堀する必要もない『単なる障害』ってわけでもなし、せっかく魅力的な人間姿もあるのだから……。
消滅後、キリシュタリアの口からもうちょっとだけ補足があったのは嬉しかったけど、やはり物足りなくも感じられた。
尺の都合や余裕の問題も大きいのだろうが、やっぱり残念。
オリュンポスの神々には、それこそ『今回の主役の皆さん!』級の活躍と描写を期待していたのだが、その認識を改めた方が良いのだろうか?
大西洋異聞帯、扱うべきテーマが多すぎる説再燃。
キリシュタリア・ヴォーダイムという人物について
15才の春
第7節デメテル戦を終えて……続く物語は第8節ではなく、『断章』。
戦闘はなくテキストオンリーかつ、まさかのキリシュタリア目線での回想だった。
そこで描かれる「人生の転換期」までのキリシュタリアの様子は、今まで語られてきた彼の人物像のほぼそのままだ。むしろ、『序』の頃に抱いた第一印象により近いというべきかもしれない。
家柄に恵まれ、才能に恵まれ、優秀さを自覚した上で研鑽を重ね……そして無自覚に、驕っていた。
今現在の彼の印象とは、ちょっとずつズレている。
『起源殺し』と同類の毒。
『いないもの』として扱っていたものに似た場所、存在に追い込まれた境遇。
キリシュタリアの過去については、この時点では断片的にしか明かされてはいない。
おそらくそのうち、“続き”が語られるのだろう。
天才と呼ばれた男
続きが気になるのは言うまでもなく、この段階でも早くもキリシュタリアのイメージは更に変わってきた。
寝ていたキリシュタリアを発見した際の反応からして、おそらくカドックも我々プレイヤーと同等の印象を彼に抱いていたのだろう。『優秀』『完璧』『高く遠い存在』……そう思っているからこそ真意が読めず、カドックはキリシュタリアに対して劣等感を覚え、認めた上で微かな反感をも抱いていたようだった。
だが、ペペロンチーノを「妙漣寺さん」と呼んだり、ゼウスを「好々爺然としている」と称したりしている時のキリシュタリアは、そういった『孤高の天才』イメージからズレた反応を見せる。
最初の内は違和感と(こいつたまに言動がフワッとするよな)くらいにしか思っていなかったけど、ここに来ていよいよその描写の比率が多くなってきた。
北欧あたりでキリシュタリアのことを見直して以降、彼のことはエクストラにおけるレオ的なポジションかな~と雑想像していたけど……それはそれでちょっと違うような気もしてきた。
もっと素朴というか、意外と俗っぽいというか。いやまぁ、まだそんなにわかってはいないけど。
うーん、面白いな。ここまでイメージがコロコロ変わるとは思っていなかった。
こんなイケメン貴族様みたいな“わかりやすい”雰囲気&ビジュアルをしておきながら、我々の想像をどんどん超えていく感じがとても面白い。
キリシュタリアはFGO第二部において、どんな立場を担おうとしているんだろう?