FGOイベント 『Fate/Requiem』盤上遊戯黙示録 プレイ日記07 きらきら星をさがして




コラボイベ感想、最終回!

色々と苦悩の陰が見えたイベントではあったが、エリセたちコラボキャラは皆魅力的だった。
レクイエム本編がもう少し進行してから、再コラボ……は難しいかもしれないが、幕間くらいならイケるかもしれない。期待しすぎない程度に、ほんのちょっとだけ楽しみにしておこう。

 





※本記事では1.5部サーヴァントの真名を表記しています







新宿決戦

エリセの戦い










最後の舞台は、“闇”の浸食をうける≪新宿≫。エリセにとっての因縁の土地。
なぜこの場所が選ばれたのか、そもそもこのゲームとは何だったのか……。エリセと主人公の問答から、謎が少しずつ解きほぐされていく。
……のだけど、このあたりの場面、エリセの設定の深い部分が明かされ切っていないせいか、プレイヤー目線ではややわかり辛い。抽象的すぎるというか、ぼかされすぎているせいで全容が掴みづらいというか……。
とりあえずザックリ理解しておこう!










ところで!
仮加入したてのサーヴァント、強制単騎は酷くないか!?


基本的に本加入後に育てたい派としては、見事に一敗喰らわされた。
ウルセー! APならまだあるぞ!
仮加入で育てようとすると確認アラートが増えるのがイヤなんだよ!

マスター礼装でガッツリ保護すればイケたようだが、考えるより種火を食わせた方が早い。
仕方ないので、今回ばかりは諦めて仮加入エリちを種火付けにした。
公式で即種付けが奨励されている……つまり、運営はエリセをエ□い目で見てるってことですよ。







お馴染み巨大ゴーストでござい















追いつめた『黒いマリー』、エネミー名『昏き王妃』と決戦だ!
立ち絵の時からガッツリ背負いまくっていた巨大ゴースト姿で戦闘開始。
知ってた……! 戦闘キャラがご用意されていないことは知ってた……!
霊衣ワンチャンと思わないでもないが、個人的には黒いエ□い王妃より赤ずきんちゃんコスの方が好みです……!







新しい居場所










戦いは終わり、ゲームが箱へと仕舞われていく。遊戯界の冒険が終わる時がやってきた。
元の世界……エリセが選んだ世界である“カルデア”への道をエスコートしてくれるのはボイジャーだ。そしてまだ迷いの残っているエリセの背中を押してくれたのは、マリーだった。
ナーサリーとボイジャーの“似た者同士”っぽさとか、黒くないマリーが真っ先にエリセに手を差し伸べてくれる様とか、ジンワリと良い場面。素直に「尊い……」って思っちゃう。
グチャグチャでドロドロなマリーオルタ(仮称)に対する本物マリーの爽やかさと微笑みのあたたかさ、最後まで沁みるぜ。やっぱりマリーちゃんがナンバーワン。










新たな居場所で、旧知の仲間たちと新しい日々を……と思いきや、全てがハッピーエンドというわけにもいかなかった。
もちろん、これはこれでハッピーエンド。成長系トゥルーエンド、というか。全てが満ち足りてしまうのは、今のエリセにとっては優しすぎるのかもしれない。










ボイジャーに「……誰が! 泣くもんか!」と強気に返して、新しい仲間たちに満面の笑顔を向けたエリセは、ちょっとだけ大人になって前に進めたように思う。
カルデアでの記録がレクイエムの彼女に還ることはないかもしれないけど、この地でエリセが笑顔で過ごしていくことを、ボイジャーたちは喜んでくれているだろう。

エリセとボイジャーの関係は、最初からほぼ最後まで過保護な姉と弟じみていたけど、最後の最後にちょっと立場が逆転する感じが切なくも微笑ましかったな。
おねショタおねと言いたいところだけど、エリセは概念的にもリアル年齢的にもロリの域かもしれない……と気付いたところで、イベント完ッ!







おわり





これにてコラボイベント感想、無事に完結だ。
イベントテキストとしては、意外とボリューム控えめだったような印象。本当はもっとシステム面で膨らんでいく予定だったのを、色々な事情があってシンプルに修正せざるを得なかったのかな?
テキスト実装トラブルもあったし、原作二巻の刊行のズレもあったし、色々と察することはできなくもない……というか、察せる以上の色々な問題があったんだろうなぁとなんとなく思う。
「無理するな」「ゆっくりでいいよ」と言うのは簡単だけど、強行せざるを得ない状況もあるんだろうし、走り出した企画を簡単に修正・再構成する方が労力は大きいだろうし……。
結局は、お疲れ様&頑張れ、としか言いようがない。










ボイジャーや紅葉に関しては、レクイエムより一足先に掘り下げてしまった感が嬉しいような勿体ないような……。でもファン目線では、彼らを知られたことが結局は嬉しかった。
ボイジャーとナーサリーライムとの対比は興味深かったし、アメリカを背負ってのエジソンとのやりとりも良かったな。あのあたりはFGOでのコラボお祭りならではな光景で、見られてよかったとつくづく思う。

エリセはイベント中の大部分で敵側だった点が多少足枷にはなっていたけど、リアルな14歳の面倒くささと可愛さが良い塩梅な目新しいキャラクターとして、最終的には好感を持てる女の子だった。
中二趣味を表に出す子も良いけど、隠している(隠しきれてない)のも情緒があって良いよね……という性癖論。










ただエリセの背景については、今回のシナリオでは終始濁されて終わってしまった感もあり、少なからず消化不良な気分も味わった。
原作で未出な設定を先にバラすわけにもいかないし、難しい面もあったのだろうとわかってはいるけど……やっぱこのあたり、コラボのタイミングがなぁ……と言い出すとキリがないのでやめよう。

『原作が超序盤故、掘り下げられないので浅くライトなコラボで済ます』ことも出来ただろうし、そっちを選ばなかったのは意欲的な挑戦でもあったのだろうけど、結果だけ見ればあまり巧く行かなかったのかなとは正直感じてしまった。
迷路と冥路をかけた仕組みとか凄く面白そうだっただけに、色々と曖昧になったせいで活かしきれなかった雰囲気がなんとも惜しかった。










システムやシナリオでは色々混乱が見受けられたけど、ビジュアル面での各素材の豊富さと作りの細かさは文句なし。気合の入った作りこみだった。さすがはGW用イベント(だった)。
何度も繰り返してしまうけど、やっぱりマリー&アマデウスの記念礼装立ち絵が最高の中の最高。
ってか、マリーもアマデウスも差分大杉! 良杉!
これっきりとか勿体なさ過ぎるし、いつかは霊衣になってほしいなぁと夢見る権利はテイクフリー。

あと、『ボードゲームをテーマにしたイベントシステム』自体も挑戦的で面白かった。
もうちょっと改善の余地はあったようにも思うし、改善された上でもっと大規模な双六もやってみたかった気はする。
とはいえ、そっちがメインになってしまうとゲームジャンル自体が変わってしまいかねないから厳しいか。
いっそ、別アプリとして立ち上げてみるとかダメ? エイプリルフール用ならワンチャン。