イブニクル プレイ日記30 嫁入りの儀式




今回の記事には、イブニクルにおける重要なシーン・重要なネタバレが含まれます。
ご注意ください。

 







アリスソフト作品のネタバレを含む可能性があります






クロアの結婚前夜

人類発祥の地





今回の紙芝居タイムはいつも以上に早い。トワを娶った影響がここにも出てる感。
ランスロット編から続いていた地方紹介&アーサー伝説を説明してくれる紙芝居も、ついに始まりの土地セントラルに辿り着いてしまった。
流れ的に、紙芝居自体もこれが最終回になるのか……?
ってか本章がそもそも最終章?
章タイトルが『イブニクル』なあたり、クライマックス感はあるけれど、重要な問題はまだまだ残っているような気もするし……さすがに本章だけで全部解決ってことは無さそうだが、まーわからん。
ワールドマップ上には侵入不可能なエリアもまだあるしなぁ。










聖母イブが暮らしていた三つの塔。えーと、“始祖の塔”はセントラル帝国内。“花嫁の塔”ハムレット市国寄りの帝国領土内にあって、最近再建されたばかり。そして人間を産んだとされる“人間の塔”は所在不明なのだという。
いかにも怪しい“人間の塔”……。ラストダンジョンもしくは隠しダンジョンに違いない。










聖母と始祖は、魔王アダンとモンスターが世界に現れた頃に姿を消した。
前に教会で聖女バーストからもそのあたりの話を聞いたような覚えがある。魔王と聖母は戦った末に相打ちになったという説もあるけど、明確に記載されているわけではないとかナントカ……。
少なくとも聖母と始祖の死の記述だけは無いと、教会側は公式に否定しているらしい。

うーん……ちょっと前まで、具体的に言うと四章あたりまでは『すべての黒幕は教会なのでは』と思っていたのだけど、前回登場した教皇ノーシンの雰囲気からして、違うような気もしてきたんだよな。
蛇紋総統のあのジジイって結局何者なんだ?
実は存在しないイマジナリジジイだった説?
……って、イマジナリジジイだったら集合写真(=黒幕CG)には映らないか。







バージンロードは絶対に自分が歩きたいマン





紙芝居はさておき……主人公達がハムレットを再訪したのは、クロア姫の儀式を護衛して最後まで見届けるためだ。
結婚式前日じみた緊張感と慌ただしさのなか、ルイン国王が『ただの花嫁の父』になりかけている感じが面白くも微笑ましい。
そしてサラッと「息子」と読んでもらえるのも何げに嬉しかった。娘の旦那なら、確かに義理の息子だ。しかも死んだ友人の息子にあたるわけで、ルインにとってもアスタは色々な意味で感慨深い存在なんだろうな。
一方のアスタ本人は……父親不在を嘆くような繊細な感性は持ってなさそうだが、実の父は喪われても新しく父と呼べる人が出来たってことは、幸せなことだとも思う。少なくとも読者視点では嬉しい。







義兄との雑談










怪我を負ったバーロの代わりにやってきたアシュバル。
彼とはサブイベントやラミアス嫁イベントでちょくちょく話をしてきたけど、本編にガッツリ関わってくるのはちょっと久しぶりかもしれない。ランスロットでのロシュフォール軟禁以来か?

頼れる男として騎士として、義理の兄として好ましい人物ではあるが……やや様子がおかしい?
ラミアスの様子を尋ねるというだけなら今までのパターンとそう変わりはないのだけど、雰囲気がなんだか特別だ。
妙にセンチメンタルというか、まるで最期の会話みたいな……。いかにもフラグっぽいというか……。










ただ、この台詞には(あっ)とも思う。
最近似たようなことを言ってる奴がいたよな……。

なんだかともかく嫌な予感がしていた。
どういう形であれ、ラミアスが悲しむようなことにはなってほしくない。







奇跡の力

おっさん集合










各国の要人が集まった式典がついに始まった。
一般人から有名人まで集まりに集まって、ハムレットとセントラルを結ぶ大橋周辺はお祭り騒ぎ。
久しぶりにパロミデスやハッターといった、モブ風重要ジジイたちとも再会できて、ちょっと懐かしくワクワクした。美少女や美女でなくとも、なんだかんだで世話になった人々なので、彼らが元気に今も暮らしていることを再確認すると嬉しい気分になる。
各章の登場人物って、章や国が切り替われば“それっきり”になりがちなので、こうやってこまめに再登場してくれると『章の登場人物』から『この世界で暮らす人』に印象が補正されていく感じがイイよな。
キャラクターが生きて見えるっつーか。







フェルトンの真意










フェルトン皇子の後ろに控えるアヤシイ人物・ミレーのことは今は忘れよう(?)。
クロア姫が橋を渡って、ゴール! イブニクル、完ッ!!

政略結婚のような関係ではあるけど、外見のほほんとして中身は芯のあるフェルトンとクロア姫は似た者同士なイメージだ。
形から入ることになっても、ちゃんとした夫婦関係を築くことができていくだろう。うんうん、めでたしめでたし……。










……では、まぁ終わらない。
半ば予想していたとはいえ……ああでも、ここまで真っ黒に染まり切っているのは想像以上ではあったかな。
あと、個人的に白騎士の正体は全ッ然推理していなかったので驚いた。お前だったのかよ! スゲー強いんじゃん!?

黒騎士のことといい白騎士のことといい、正体を知った状態で序盤の出番を振り返りたいよな。
つい最近まで白黒の見分けすら満足に出来てなかったからな……。推理するもクソも、それ以前の問題だった。
ちゃんと把握した状態で読み直せば、「なるほどなー」って思える要素がたっぷりありそうだ。







黒騎士の正体





そしてセントラルコンビの豹変以上にショックだったのは、こちらの件だ。
嫌な予感、当たってほしくなかった……。
我々と話していた時の彼は基本的に『魔法で記憶を消していた』状態だったらしいので、その点だけでもちょっとだけ救われるような……いや、ビミョーかな……。

“本当の彼”を今の今まで、アスタはもちろんラミアスさえも知らなかったのだと思うと、やはりこれは救いというより酷い裏切りと呼ぶべきかもしれない。
記憶を封じた平時の彼を純粋に敬い、慕っていた人々を、結果的には二重に騙し続けていた形になる。もちろんそれも、本人は承知の上でそちらに就いていたんだろう。










五年前、敗北寸前だった蛇紋総帥を匿ったのは彼らだったのだという。そして彼らは蛇紋を再建し、今こうして『疑似聖母』を手に入れるに至った。
大変なことになってきた……。
個人の裏切りだの国家間の関係がどうだのでは済まない、世界そのものを揺るがすどえらいことになってきた。







総帥の正体





クロア姫を奪われながらも、何もできなかった一行。そもそも大橋が落とされたせいで、セントラル帝国に入ることすら出来なくなってしまった……。
そんな中、ようやくノーシンが色々と白状する。
やっぱオマエらかよ!
いやまぁ前教皇であってノーシン本人は無関係に近いけど、ドンズバで蛇紋総帥の正体を知ってるならもっとはよ言えや!
しかも前教皇って……誰だよ! 知らんし!
す、推理できなかったのは、知らんかったせいだし!
やーいやーい、お前のとーちゃんポッと出黒幕~ッ!















セントラル皇帝こそが総帥の正体だろうと読んでいたのだが……。「地下施設に引きこもってる」云々ってのも、全部ウソだったんだろうか?
実権を握った皇子によって、都合が良いように情報が改ざんされていた可能性は高そうだ。騎士団トップもそっち側なわけで、政治面でも軍備面でも、彼らはセントラル帝国をほぼ自由に出来ていたのかもしれない。

とはいえセントラル国民が蛇紋側ってことでもない。命懸けで逃げてきた者もいるようだし、一刻も早く解放してやらないと被害はどんどん広がっていくだろう。
だがセントラル以外の国々も、聖母の加護を失ったことでてんやわんやだ。
“アーサーの廃墟”で暮らしていた少女のことを想うと、この状況を積極的に改善するのも複雑な心境。
うーん……やっぱり加護の存在ってわりとクソじゃね? 蛇紋の言い草、一部は正しい気がしてきた。掌ク~ルクル。