FGO幕間プレイ日記 オケアノスのキャスター幕間「アルゴー号の呪い」




『幕間感想シリーズ』第二弾!

ちなみに第一弾は二年前。
……超久々だな。そんなに経ったのか?
時間の流れって不思議なものですね。

ちょうどFGOが復刻時期で記事ペースも空いているので、『ちょっと昔に実装された幕間シナリオ』について、改めて軽く感想を書いてみようと思う。
今回のテーマはオケアノスのキャスター
オケキャスの幕間については数か月前、ホワイトデーの『アイアイエーの春風』イベントにも関わっていたので、その時にも読み直していた。
もう一度内容を振り返りつつ、気になったことや改めて気付いたことなどをワーワーやいのやいのと勝手に語ってみよう。


今回の感想記事は、『アイアイエーの春風』でのシナリオも踏まえた“読み直し感想”という形になる。
マテリアルで振り返る形になるため、戦闘難易度などに触れることは難しいのをご了承いただきたい。

 






※『アイアイエーの春風』イベントのネタバレを含みます
※本記事では1.5部サーヴァントの真名を表記しています







「アルゴー号の呪い」

JKトーク(偽)










はい、開幕カワイイ!
このシナリオが始まって早々に面白いのが、オケキャス&アタランテの『話してみたら意外と気が合った女子同士』感。
友達とか親友ってほど距離が近いわけでもなく、趣味嗜好が似ているってわけでもなく、お互いにそれなりに適当で雑な対応なんだけど噛み合っている。

マシュが想像した「日本の女子高生同士の会話」という例えがまさにピッタリ。
セーラー服にルーズソックスでダラダラ女子会してる姿を永遠に眺めてぇ……。この二人はブレザーじゃなくてセーラーがいい。異論認。










主人公が登場することでドッタンバッタンする様もデジャブだ。
『アイアイエーの春風』の冒頭に被る……というか、あっちが被せている。

だが全体的に、オケキャス自身のノリと気分はホワイトデーイベントの時よりは前向きで明るい。
今回の主題はあくまでも「オケキャスとアルゴー号の人々の思い出」であり、彼女にとっての最大のトラウマ人物・機動戦士伊達男が登場することはないからこそかもしれない。
時系列的にはトロイア戦争より前。メディアもぴちぴちぴっち。







神々と英雄に振り回されて










このイベントで興味深いのは、懐かしい第一部第三章仕様のイアソンが目に出来る点。
オケアノス仕様のイアソンが登場するイベントシナリオはちょくちょくあれど、幕間はわりと珍しい……ような気がする。
そもそもこの幕間が実装されたのって何時だったっけ……?
☆1イアソン実装前だったか?
この男、大昔から居るような古参面をしているが、まだ実装後一年足らずという驚き。

もっとも、フレポイアソン実装後に幕間解放されていたとしても、“この時期のイアソン”が登場する際にはオケアノス仕様の姿の方がふさわしいかもしれない。
ホロウのメディア回想などでもお馴染みの、一番イケイケゴーゴーな時期のイアソン氏。笑。










アイアイエー島にアルゴー号が立ち寄ったのは、コルキスからの帰路。
ゼウスの怒りをきっかけに呪われたメディア及びアルゴー号を、キルケーが清めることになったのだった。故に今回の幕間タイトルは『アルゴー号の呪い』。

このあたり、今となっては身近な名前もチラホラと出てくるのが楽しいなぁ~。
アルゴノーツにディオスクロイ、ゼウス神。そして……。










立ち絵は出ないが、テセウスも登場する。
ミノタウロスを退治した英雄!
確かかなり昔の書き下ろし小説にも、そのあたりのエピソードが描かれていたはず。
ああいう書き下ろし小話系、掲載誌が散らばっていて読み直し辛いので、そのうち纏めてひとつの読み物として出版してほしいところだ。まぁ早くてもFGO完結後になりそうだけども。










キルケーにとっては姪であるアリアドネを弄んだ相手とも呼べるような男だが、さしあたりテセウスの言動は紳士的だった。
王としての務めのためだと主張されれば何も言えないし、イアソンを窘めるだけの度量もあるようだし……そう悪い奴ではないはずだが、姿も見えずにセリフだけでは、その人柄はまだイマイチ把握しづらい。どこまで本音で語っているのか見えないもんな~。

そのうちFGOでガッツリ登場してくれることに期待したいけど、ギリシャ異聞帯も終わった今では少し難しいかもしれない。
……そういえば、CEOの妹のどっちかの夫なんだっけ?
「文句なく強いが心が弱すぎていろいろ難しい」方の妹?
ギリシャの登場人物、関係性がゴチャゴチャだし名前もややこしいしでともかく把握しづらい。すぐ離縁したり再婚したりもするし……。

関連>>「FGOイベント 救え! アマゾネス・ドットコム プレイ日記07 不和を呼びがちな子















メディア14歳。まだ誰のものにもなっていなかった彼女を襲った、恋という名の呪い。
このあたりの話を聞いていると、それこそホロウアタラクシアのメディア過去回想を読みたくなってくるなぁ。
最新の情報や設定とは多少差異が出ているのかもしれないけど、そのあたりも含めて読み直して噛み締めて時間の流れを味わいたい。
メディアに限らず、メドゥーサやクー・フーリンの過去話や雑談もふんだんに読める素晴らしい作品・Fate/hollow ataraxia。素晴らしい作品だ!
なんと今でもVitaでプレイ可能らしいぞ!!
でも個人的にはホロウはPC版がサイコーなのでそっちが超お勧め。







魔女たちの絆










呪いを清める儀式を行ったり、自家中毒なメディアと対峙したり、イアソンがいつものように戦死したり……色々なことがあったけど、昔話はこれで終了。
結局メディアはイアソンと共に行ってしまった。その後についてはどこかで語られた通り、報われたとは言い難い。
神々と英雄に翻弄される血筋、つくづく半端ねぇな。まぁこの時期のギリシャ関係者は、翻弄されない方がむしろ珍しいか……。















最後のこの場面、会話の内容というか精神面は昔のままのロングヘアキルケー&メディアリリィのものなのに、実際に表示される立ち絵が共に『何かあった後』の短髪キルケー&メディア28歳(推定)になっているのが凄く良い。
なんつぅか……エモい……。
外見は通常メディアなのに、昔のままの柔らかい喋り方でイアソンについて語る姿、痛々しくて悲しくて美しくてサイコーだぜ。

キルケーは最後まで“巻き込まれた”感じで、メディアにもイアソンにもぶつぶつ言いつつも積極的に絡んではいかなかったが、キルケーなりに心の底から妹弟子を案じていたのは十分に伝わってきた。
それはメディアの方も同じで、恋愛がヘタクソなところも含めて似た者同士だよな~ってつくづく思える。
恋愛雑魚系女子ってなんでこんなに可愛いんでしょうね。







To Be Cotinued





一通りの回想が終わった後、アタランテに(興味もないのに)聞かれた問いが、『アイアイエーの春風』イベントに繋がってくる……ような、繋がっていないような。

おそらくこの時のキルケーは、まだ“ちょっと強がっていた”のだろう。“自信があるふりが出来る”だけの強さは持てるようになっていた、とでもいうか。
正しい意味で失恋を乗り越える時はまだ少し先。具体的には2020年ホワイトデー。
そしてこの幕間で解放されるマテリアルに書かれていた『伝えたいある言葉』は、実際にホワイトデーイベント最後に口に出来たあの言葉でもありつつ、やっぱり言えなかった純な愛の告白でもあったんじゃないかな……とか考え始めると更にメシがウマいっすね。










愛だの恋だのに悩み足掻く女子って、その様が美しくても汚くてもキラキラ輝いてみえる。
今日もキルケーは可愛いよな~ってつくづく再確認できる名幕間だった。ついでにアタランテも可愛いしメディアも可愛いしで、女子成分特盛だ。ヒャッホーヒャッホー!

この“続き”こそが『アイアイエーの春風』イベントだったのは間違いないだろうけど、それはそれ・これはこれとして、また新しいキルケーの幕間が読めたら嬉しい。
「ダラダラしてるところを主人公に見つかる→汚い声を出す」の定番芸、何度でも見たい。