FGO幕間プレイ日記 メディア(リリィ)幕間「仲良しの魔女と幸せのパンケーキ」




オケキャスの幕間を読み直した流れで、今度はメディアリリィの幕間を読み直してみた。
彼女の幕間は二つ存在するのだけど、それぞれボリュームは控えめなので今回一気に触れてしまう。

メディアリリィ幕間が実装されたのはかなり昔だったと思うし、内容量も昔っぽいコンパクトさがあるのは否めない。
超初期のアッサリ幕間シリーズよりはマシだが、最近(2020年現在)の質・量たっぷり系豪華幕間に慣れていると、少し肩透かしを食らう感じだ。
……が、今もなお語り継がれる伝説の物語でもある。

 





※本記事では1.5部サーヴァントの真名を表記しています







『仲良しの魔女』

変わってしまう女










メディアリリィの幕間は時系列的にはかなり昔。
第一部終了よりも前にあたるので、もちろんロマンも登場する。
ロマンが元気そうにしているのは何よりだが、その言い草がやや畜生寄りなのにはワロタ。
通常メディアに何か文句でもあんのか!? ぶっとばすぞロマニ!


……まぁ、メディアが「変わった」ことは間違いない。
リリィシリーズとしてはFGOにおいては二人目の存在だった(※当時)が、一人目にあたる事前登録報酬セイバーリリィは成長前後でトンデモな違いがあるってほどではなかったので、メディアリリィの特殊さがより際立つ感じでもあった。
リリィが付かないエリちゃんという特大爆弾もありますけどね……。あっちの方が問題は根深い。

メディアリリィの造形(衣装)自体は、そもそもコンマテ案件だったっけ。
もちろんあっちもこやま氏絵だったが、FGOのメディアリリィのようにロリロリしくはなかったはず。こやま氏といい武梨氏といい、メディアへの愛が強い方々の仕事は毎回素晴らしい。尊敬。







真のヒロインを決める戦い





メディアリリィの幕間は二つ存在する。
一つ目のタイトルは『仲良しの魔女』。この名称は彼女の通り名やキャッチコピーとして扱われることも多い。
冒頭で改めて挨拶していたあたり、時期としては『メディアリリィを召喚して間もない』頃をイメージしたらいいのかな?
メディアリリィ曰く、今回は“ケンカの仲裁”に助力してもらうべく、マスターを呼び出したのだという。










『ケンカ』している二人の正体は、まさかのルーラー・ジャンヌとライダー・アストルフォ!
互いに珍しいくらい喧嘩腰でブチ切れな空気だが、理由はかなりくだらない予感。
ヒロイン戦争といえば聞こえは良い(?)が、しょせん争いは同じレベルの者同士でしか発生しないんだよ。
このあたりのジャンヌとアストルフォのぶっ壊れ方には、現代に生きるシャークシスターの気配を感じないでもない。










JKジャンヌか……。悲しい事件だったね。
JKだったり神風だったり、コメディでの立ち位置に迷走した末に辿り着いたのがあの『姉』だと思うと、更に悲しい気持ちになるわね。
俺たちは「楽しさ」を求めるあまり、哀れなモンスターを生み出してしまったんだ。
こんな汎人類史に価値はあるんですか?







パンケーキ くえ










最終的にはメディアリリィがぷすっ★として事件解決。
絵面は大事件だったが、無事にジャンヌとアストルフォの謎狂化は解除され、全ては最初から無かったことになった。
よかった……。無理やり戦わされたワイバーンやケンタウロスは居なかったんだ。

メディアリリィのやり口の怪しさはさておき、妙なノリで喧嘩していたジャンヌ&アストルフォが正気を失っていたのは間違いなかったし、治ったならともかくまぁいいか。
最後には甘くておいしいパンケーキをみんなで囲んでハッピーエンド!
パンケーキはすごいなぁ! パンケーキは全てを解決してくれる!!







『幸せのパンケーキ』

伝説のはじまり





全ての喧嘩を無かった事にする“仲良しの魔女”メディア。
あらゆる人に笑顔と幸せを与えていく“パンケーキ”。
その謎の一端が……ついに、明かされる時が来てしまった。



ってことで幕間二つ目。
FGO史に残る、恐ろしい事件が始まろうとしていた。







天才と天才が出会ってしまった結果





きっかけは一時間前に遡る。
先日喧嘩をしていたのはジャンヌとアストルフォの二人だった。彼女たちは変な狂化さえなければ基本的には善良なサーヴァントなので、喧嘩を仲裁するのも仲直りしてもらうのもそこまで難しくはないだろう。

……が、なんと今回は、密かにギルガメッシュとイスカンダルの喧嘩を止めていたのだという。
しかも言い争い程度ではなく、ダヴィンチちゃん曰く「本気のケンカ」だったらしい。…………マジかよ。
何もかも想像できない。















そもそもメディアリリィが生きていた時代に“パンケーキ”はない。
現代になって学んだものらしいが、「魔術以外にも夢中になれるもの」と呼べるほどにハマっているようだ。

この幕間で興味深いのは、カルデアの食糧備蓄やレイシフトの際の資材の移動について語られていること。
メディアリリィによると、カルデアに帰還する際に持ち運べるのは『手持ちの材料』のみ。『パンケーキ一つ分の材料ぐらい』なのだという。
それで困っているとダヴィンチちゃんに語っていた時……メディアリリィの脳裏に、天啓ひらめく。
天才と天才が出会った結果、何かが“通じて”しまったか……。
地獄の釜の蓋が開いた瞬間であった。







魔 神 柱 出 現





魔神柱の残留魔力を触媒に、サクッと成される悪魔的召喚。
魔女っ子らしく一度は失敗してしまったが、それくらいでめげる精神をメディアリリィは持たぬ。省みぬし退かぬ。
ちょっとくらいドジっても、CM挟んでBパートで解決しちまえばいいんだよ。

なお、召喚時の正式な詠唱は「メイプルハニ~、バニラクリーム~、カスタードベルホイップ~! レッツサモン! 魔の痕跡から出でよ、深淵の同属よ!」とのこと。
テレビの前の良い子も真似してみよう!










呪文が成立すると、マジで釣られる魔神柱。
今日の材料、魔神ハーゲンティさんだ!
色合いもピンク色でとってもファンシー!
きっとストロベリー味ね!







平成残酷物語










小指の先に住むゼパルさんと、無限のパンケーキとして無限に喰われ続けるハーゲンティさん、どっちの方がより不幸なんだろう。
シリアスな死に様なのでゼパなんとかさんの方がより辛いようにも見えるけど、よくよく考えてみるとパンケーキ化の方がエグい気もする。人格は残ってないからセーフ(?)。

今回はマテリアル再生、すなわち幕間クリア済なので実際に見ることはできないけど、ピンクでカワイイ『魔神ハーゲンティ』を戦闘エネミーとして目に出来る機会は基本的にこの時のみ。
その後もメディアリリィがイベントで出演した際、なぜか当たり前のように従えていたりもするけど……。

ちゃんと杉田智和ボイスでの専用台詞も用意されていたり、ともかく貴重な機会。
『いつでも魔神に会える幕間』として、好事家の中にはあえてクリアせずに取っておく者も多いと聞く。















イアソンの評価が上がったり、マシュが「守りたい、あの無垢さ」と語ったり、なんか良い感じに〆られたが……魔神柱材料のパンケーキが産み出された事実に変わりはない。
みんな、目をそらすな!

件の完成パンケーキはこの幕間イベントで直接目にすることはできないけど、メディアリリィとの絆を深めていけばチャンスはあるらしい。
ハーゲンティファンは、絆上げに努めよう。