イブニクル2 プレイ日記30 英雄で医者で詐欺師




ハーメルンたちイシュタム勢は、タイトル画面(パッケージ)にもヒロイン達と共に描かれている。
前作ではサブヒロインポジションだった位置を敵キャラがガッツリ占有するとは……。本作『イシュタム』の人々は、前作蛇紋とは違い「敵組織」でありつつも「裏主人公」くらいの感覚で扱われていたのかもしれない。
少なくともエンデについては、「裏(隠し)ヒロイン」って感じがしっくり馴染む。

 





※イブニクル(1)とランスシリーズのネタバレを含む可能性があります







ハーメルンとの戦い

三魂七魄について










ダンジョンの奥で、ついにハーメルンと直接対峙!
既に全身キノコ化しているのかと思ったが、一応本体の形状はまだ維持してるんだな。
キノコと大決戦はさすがに絵面がシュールなので良かった。どうせすぐにバケモンになるんだろうけど。

ご機嫌なハーメルンは、戦闘前に人の魂の仕組みだったりキノコックスの可能性だったりを熱弁してくれる。解説サンキュ。
ふむ……ハーメルンの話は狂人の思想としてなんとなくわかったような気もするけど、まだ完全に理解しきれていないような気もする。
アレクを使って女狐と対抗云々、ってのは結局どういう意味だったんだろう?










七魄の秘薬のひとつと思われる『臭肺』を飲み干し、化物と化したハーメルンと最終決戦開始だ。
序盤からフラグを立て続けていた強大な壁として、キツい戦いになるに違いないと正直ビビってはいたが……そんなに強い敵でもなかった。レベル上げ過ぎ?

隣の戦士さえ倒してしまえば、あとはサクサクと終わった印象。
『なだめ斬り』のタイミングがハマらないとやや焦るけど、フォローできないほどでもなかった。
なだめ斬りとかキャンセルとか、敵のバフ剥がしスキルって地味にBPが重い。







男たちの最期





消滅前にはやや理性的に戻ったハーメルン。落ち着いている隙にもっと色々な話を聞きたかったけど、結局言いたいことだけ言ってさっさと死んでしまった。
エピデの思想とか危険性とか、もっと具体的に話してからタヒんでくれよ……。
最期までやりたい放題な男だったな。
厄介だし鬱陶しい狂ってるしで、正直良い印象は持てない奴だったが、間違いなく濃いキャラクターではあった。退場がアッサリとし過ぎていて、少し意外に思えたくらいだ。
死後のピュロスが次章のアカデミーで掘り下げられたように、ハーメルンについて残った謎も後々に明らかになっていくのだろうか?










ハーメルンに付き合わされた『謎の戦士』も、無事に解放されたようだ。
大きな罪に手を染めたってほどでもなかったし、ユラギと再会して言葉を交わせたのは幸せな結末だったと呼んでもいいかもしれない。
それはそれとして、娘を奪った見知らぬ馬の骨は嫌いだけどね……。
しかも薬でブッ飛んだ××シーンを見せつけられるという苦行。オヤジには発狂モンだよ。







英雄の血筋

異世界の英雄





これにて宗教大陸のキノコックス騒動も一件落着!
約束通りサンプルをQDの元へ持ち帰った際に、ついでのように世界設定の根源に関わるトンデモ真実を明かされた。
な……なんやて!? ほんまかアーサー!!??










世界を変える超スキル『メディカ』が産まれたのは、異世界の英雄あってこそだったのか……。
クゥに「見切りを付けた」とまで言われていたこの世界独自のものではなかった、というあたりに、本作世界の袋小路っぷりが再確認できる。
異世界の英雄によるビッグバンが起きないことには消滅まっしぐらだったんだもんな。FGOで言うところの異聞帯のような、「行き止まりの世界」っぽさを憶える。

誰もが想像したと思うけど、私もてっきり聖騎士の正体はアーサーなのだろうと序盤は考えていた。
聖騎士の黒い部分が明らかになるにつれて、そのラインは無さそうだと仮説を捨てていたけど……アスクレピオスの方は、全然予想さえしていなかったので驚いた。
前作英雄も本作では世間的には詐欺師扱いかぁ。










キノコックスについて、異世界(例・前作世界)ではなく「別の創造神が作りし世界」が関わっているかも……というのはメチャクチャ興味深い話。
前作主人公やヒロインはそういった世界設定に大して興味はないタイプばかりだったけど、本作ではそのあたりにシャロががっつり喰いついてくれるのが嬉しい。プレイヤーの心の代弁者だ。そうそう、もっともっと教えて教えて!
ま、QDが教えないと決めた以上、やっぱ教えてはもらえないんスけどね……。







ロナVSエピデ










一方、聖騎士神殿でもおっぱじまっていた。
キノコックス騒動で強制中断させられていたけど、当初の予定自体は無事に完遂できた感じ?
宗教大陸が混乱してるうちにエピデが対策を打っているだろうと思っていたが、大した用意はしていなかったらしい。
ロナの作戦に全く気付いていなかった……?
意外と抜けているというか、らしくない気もするなぁ。
だがこの反応を見るに、素で驚いているっぽくもある。
我々はエピデを過大評価していたのだろうか?















積極的とまでは言わずとも、ジョンも我々の側に協力してくれたようだ。
裏切られたのが気に入らないんだろうけど、「役立たず」呼ばわりは嫌な感じだな。そっちはそっちで散々都合の良いように扱っていたのに、急に掌を返すじゃん。

まだ何か手を残していそうな気配もプンプンするけど、エピデ個人の底は見えてきたような気もする。
意外とくだらないというか、大した女ではないというか……悪質で危険でヤベー奴なのは間違いないけど、まだピュロスやハーメルンの方が敵として人間としての“格”を感じさせたかも。










う~ん、ジョンの狙いはイマイチわからない。
流されているだけだと再三口にしているけど、その裏にはなんらかの思想があるようにも思える。
今までエピデ側だったのも、今回はロナ側だったのも、その上でまだ何かを隠しているっぽいのも……「聞かれなかったから」という都合の良い理由を表に掲げつつ、ジョン独自の目的や思想の元に動いているようにも見えるんだよな。

聞こえなかったから言わなかったでお馴染みの法王様がランスシリーズにも存在する。ジョンも彼女のように、実は何らかの目的を隠し持っているのかもしれない。
逆に、ガチで無意志で超流され主義な破滅思想者ってパターンも無くはないかもしれないが。