FGOイベント ミシシッピ・ミササイザーズ プレイ日記06(完) 戦え!スーパーバニヤンちゃん




マンわかコラボ感想、最終回!

ゴールデンウィークのコラボ枠という大きな看板を背負った今回のイベント。結果としては、少なくない粗もあって賛否両論な面は否定できなかったと思う。
個人的には……良いところは肯定的に受け止めていきたいけど、コメントに悩む部分は正直あったかな!

FGOのイベントペースは他のソシャゲに比べると緩やかだと言われることも多いけど、それだけ内容を練って細かく詰めていける時間があるのだと思うし、読者としてもどうしたって期待は高まりやすい。
かといって長く空白期間をあけるわけにもいかないし、締め切りは据置ゲーよりずっと厳しいし早いだろうし……。
ユーザー側からは応援くらいしかできないけど、ともかく頑張ってほしい。

 





※本記事では1.5部サーヴァントの真名を表記しています







アメリカの象徴

祝・最短上映期間記録更新










最後の映画が撮り終わり、Sバニヤンの記念碑最後の一体が飾られる。
この謎の金ぴかモニュメント、各街にブッ建てていっては丁寧な紙吹雪演出も挟み続けてきたけど、結局なんだったんだろう……。
何か意味を持たせるギミックが仕込まれているのかと思いきや、最後まで単なる“思い出”だけで終わった感じが不思議でもあった。

Sバニヤンに混ざっている神性が云々という噂を巷で聞いたりもするけど、結局そのあたりも明言はされなかったなぁ。
何か答えが隠されているのか、それとも目に見えるものだけが全てでしかないのか……。
考察するのもそれはそれで楽しい遊びだが、もしも何かあるのなら、もうちょっとわかりやすいヒントや伏線が欲しかったような気もする。







バニヤンと、スーパーバニヤン










あの特異点でスーパーバニヤンを激励したのは、あくまでもあの瞬間に召喚されたバニヤンでしかなかった。
カルデアのバニヤンとSバニヤンは結局一度も直接出会わないまま、今回の冒険は幕を閉じる。

年齢と外見は通常バニヤンにすっかり近付いてしまったSバニヤンだが、形が変わっても言動はSバニヤンのままだ。
身体が縮んだところで、通常バニヤンのような純粋で無垢な心を取り戻すわけではないけど、それが正しいのだろう。
通常に比べれば大人びているようでいてSバニヤンもまた、まだまだ未熟でハチャメチャな女の子だけど、そのまま真っ直ぐ進んでいってほしい。
一緒にライダーやアサシンが歩み続けているのも、微笑ましい結末だった。







おわり





これにてマンわかコラボプレイ日記、完結だ。
毎年恒例GWコラボ枠かつ新サーヴァント複数実装という予告から、規模のデッカいイベントになるのだろうと思っていたが、蓋を開けてみると色々と難しい感じの結果になってしまったような気もする。
比べたり変に勘繰るつもりはないけど、レクイエムの過去をどうしたって思い出してしまうな……。
去年のワルツコラボは(身内コラボという賛否両論点は置いて)なかなか良いイベントだったので、ゴールデンウィークコラボが毎回巧くいかないってワケでもないだろうが、まぁなんか……色々あるのだろう……!










『オール・ザ・ステイツメン!』でお馴染みのバニヤンとは似て非なる新たなバニヤンとして登場した今回のヒロイン・スーパーバニヤンについては、最初のうちは正直馴染みのあるバニヤンとのギャップに驚いたし、序盤~中盤にかけての強引リーダーっぷりには戸惑いもした。
だが最終的に「潔癖なティーン少女が頑張っている姿」という着地点が見えたことで、一気に理解しやすくなった。
ある意味ではジャンヌオルタや水着北斎などに似通った性質でありつつも、彼女たちに比べるとその“イタさ”が現実的でリアルに寄っていることから、ユーザーによっては評価が別れるタイプでもあるだろう。
でも彼女たちと被らない、Sバニヤンならではの個性としては挑戦的で面白い試みだったとも思う。

ただ、全体的な描写不足もあって、Sバニヤンの背景について伝わりにくかったのも確かだろう。
夜会話で少しずつ積み重ねていこうとした形跡は窺えたけど、もうちょっと早い段階からSバニヤンが抱える弱さについて伏線を張っていってほしかったなと、読み手目線では正直感じた。










ついでに、その『全体的な描写不足』問題について触れよう。
ネガティブなことはあまり書きたくはないが、語らないのも不自然だろうし、今回ばかりはちょっと辛い書き方になるかもしれない。ダメなら見て見ぬふりをしてほしい。

今回のイベントシナリオについては色々とあったけど、個人的に最も気になったのは『描写の少なさ』。『掘り下げの少なさ』と言い換えた方がいいかな?
細かいテーマやメインプロットについては、読者によって趣味があるので評価が別れることもあるだろうし、私個人の感覚としては最終的に辻褄が合って納得できればどんなものでも受け入れる用意はある。
けど……スーパーバニヤンの背景や個性、『映画と神話』についてなどなど……シナリオの中核を担う重要なモノについて、細かく詳しく掘り下げる場面が少なくて、最後までフワッとした表現だけで終わってしまった感じがしたのは、どうしても説明不足だったとも思う。
肝心なところでルビを必要以上に多用しつつも中身が薄いパートが続くのも辛く、理解も感情移入も一定の気合が必要だった。










……と、厳しいことばかり言いっぱなしなのは信条に反するので良いところも語るぞ!
Sバニヤンについては先に触れたが、彼女と並ぶ新サーヴァントだったアニングと大黒天もすごく良いキャラをしていた。
原作「マンわか」内で登場した頃は目新しいキャラだな~くらいにしか受け止めていなかったけど、今回深く知れたことで一気に好きになった。
特に良い意味で意外性に驚かされて印象が変わったのは、やっぱりアニングだ。
意外と素朴な私服(第一再臨)とかプレシオサウルスくんとの絆でグングン好感度が上がっていって、最終再臨イラストでアレですよ。かわいすぎる……。犬も含め……。

一霊基で何粒もオイしい大黒天もメチャクチャ魅力的なキャラクターだし、念願のポケット実装を叶えたマンわかライダー&アサシンの存在も超胸熱だった。
最初から最後までリヨたっぷり、サービスたっぷりで、素材的には質・ボリューム共に本当に優秀だったなぁ。










前作とも呼べる『オール・ザ・ステイツメン!』は短い尺で綺麗に纏まっているイベントシナリオだったし、今回もSバニヤンやアニングたち新キャラクターは魅力的だった。
そして今回のメインシナリオの骨子となった「大自然」「その破壊者」「消えた巨人」などの要素も、面白そうなものがたくさん詰まっていた。

材料はどれも良いものが揃っていたけど、仕上がりがフワッとしてしまったことで、全体的に薄味になってしまったような……そんな惜しさをどうしても感じてしまう。
色々と大変だったのかもしれないし、これからも大変なのかもしれないが、なんというか、頑張ってほしい! 我々は「マンわか」とFGOを応援しています!

ともかくお疲れさまでした。
そして本当にありがとうございました、リヨ先生!