FGOイベント ミシシッピ・ミササイザーズ プレイ日記05 破壊者の自己嫌悪




ワチャワチャしたマップの光景や『旦那様度』のバーなど、細かいグラフィックが可愛くて愉快だった今回のイベント。
ただ、メインシナリオをクリアしてしまうと、一部パーツは消えてしまったり最終形態から戻らなかったりするようだ。
しまった、もっと合間に細かくスクショを残しておくんだった……!
クリア前後で見比べたかったのに、記憶での検証しかできねぇ。

 






※本記事では1.5部サーヴァントの真名を表記しています







最後の映画

似た者同士の決戦










いよいよアニングと直接対決の時がやってきた。
最後の戦い、最後の映画のクランクインを前にして、スーパーバニヤンの様子は今までの『自信満々なリーダー』とは少し違っているようにも見える。
彼女が何を考えているのか、何を抱えているのか……。詳しく踏み込む時間は結局与えられなかった。
わからないものがあっても、戦いを止めることはもう出来ない。















孤独で頑固で甘えん坊な似た者同士の少女たち。
最後の戦いの場でアニングが解き放ったのは、聖杯からこぼれた廃棄物を喰らったことで変質しきってしまったギガプレシオサウルスくんΩ……!
とても真っ当な成長とは思えない痛々しい姿だ。全てはプレシオサウルスくんもアニングも覚悟の上だろうけど、それにしたって無茶しすぎに見える。

愉快なアサシンはこの結果がわかっていて地図をアニング側に渡したのか……?
それとも本気で危険を知らせたつもりだったのか?
うーん……愉快なアサシンにそこまでの悪意があったようにも見えづらいし、ストレートに後者かな。







倒されるべき“悪者”は誰だったのか










自傷自壊も覚悟だったかもしれない無茶な強化。
それもすべてはアニングのため、彼女の勝利のためだった。
……が、それでも届かなかった。

ミシシッピを荒らしたジュラ紀の女王と首長竜、すなわち“悪者”はヒーローに倒される結末が待っていた。
これがSバニヤンの予定していたシナリオであり、彼女が撮る最後の映画だった……のかと思いきや、そういう空気でもない?
他でもないSバニヤン自身がその勝利に驚き戸惑っているようだ。
えっ?? ドユコト???










ここからが種明かしタイム。
アニング曰く、召喚された時の彼女は「場末の微小特異点でB級映画の大道具係」だったらしい。
大道具ということは……プレシオサウルスくんという『ラスボス』を作ることからして、そもそもの彼女の仕事ではあったってことか?
その役割を全うしつつ、Sバニヤンを上回って物語を引っ繰り返すために、宝船を用いて必要以上の強化を重ねていた……ってところか。
少なくともアニングの反乱自体は彼女の意思に基づいていたものであって、Sバニヤンの計算や策略ではなかった様子。















だが肝心のSバニヤンが願っていたことがそもそも逆だった。
彼女は首長竜を倒すのではなく、むしろ倒される側のつもりだった。首長竜という「大自然の驚異」の力で「自然の破壊者」たる己を打ち砕いてもらい、最後には「人間」によって調和の結末を歩んでもらう……そんな物語こそを彼女は望んでいた。

ヴィランを自称する彼女は、必要以上に傲慢でワンマンなリーダームーブをすることで自分なりのキャラ付けを図っていたのかとも思ったが、そこは逆かな?
むしろ彼女の考える「よきリーダー」を目指して実践する中で、現代的な価値観に染まっていってしまった結果、自分の根幹であった「自然の破壊者」な面が許せなくなってしまったのかもしれない。
野蛮を嫌い、報いを受けることを望んでしまう潔癖な性質は、これもまたある意味ではティーンならではの中二っぽい側面なのかもなぁ。「よきリーダー」ムーブが空回りしやすいところも含めて、等身大の真面目で繊細な女の子でしかなかったのかも。







新たな時代で、どう生きるか

過去を背負うということ










自分自身を疎むSバニヤンはその象徴ともいえる過去の自分、バーサーカーのバニヤンとの対決に挑んだ。
相手はバーサーカーでこちらはアルターエゴ、クラス相性としては決して有利ではないし、Sバニヤンは回避やガッツのような防御系スキルも持たない。しかも敵バニヤンのHP高過ぎ~!

当然どうしようもなく負けそうになったが……HPがゼロになったタイミングでイベントが発生! 
一旦ADVパートを挟むのではなく、バトルシステム内でバフ追加&逆転可能な状況になるのは熱い演出だ……!















自分同士の戦いは、主人公やマシュの声援を受けたSバニヤンの勝利で終わる。
またもSバニヤンの自殺は失敗に終わってしまったうえ、憎んでいた過去の自分に背中を押されるような形にもなってしまった。

バニヤンがかけてくれた言葉、そして続いた大黒天の告白からの助言で、ようやくSバニヤンがどういう娘なのかが理解できたような気がする。そしてSバニヤン自身も、己が歩むべき道が見えてきたようでもあった。
大黒天の「そのままでよろしゅうございます。信ずるままにお進みくださいまし」こそが全ての答えだ。
変わってしまったり歪んでしまったように見えることがあっても、それもまた当然の進化でしかない。
どうあっても戻れないしどうしようもない事実を背負い、後悔や迷いを抱えながらも、前に進む……それが、人間が『生きる』ということなのかもしれない。







とっぴんぱらりのぷう





紆余曲折、色々なことがあったし予定通りに進んだわけでもなかったけど、これにて一件落着。
ハッピーエンド……な空気を切り裂く不快な笑い声!
ま、まさか、貴様!!
やっぱりそうだったのかッッ!!??
真の敵登場からの最終決戦にレッツゴーッッ!!!















そ~んなこんなでマイクはあっさり負けたのでした。
トールテイルは既に過ぎた過去……。それをSバニヤンは受け入れていたが、マイクは理解しきれていなかった。それがキミの敗因だ。
次回、マンわかコラボ感想最終回!