FGOイベント感想 南溟弓張八犬伝



ブログ移転に伴い、更新頻度が変わります。
FGOの本編感想・大型イベント感想は引き続き丁寧気味に行っていく予定ですが、その他イベントは状況やタイミングによっては一回限りの『イベント感想』として、今までの『まとめ(おわり)』パートのみ書いていく……といった扱いにしていこうと思います。



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※本記事ではサーヴァントの真名を表記しています





感想




タイミングが合わず、小規模感想で終わらせてしまうのが勿体なく思えるくらいには面白いイベントだった。
なんといっても犬がいっぱい出てくるのがサイコー!!
バリエーション豊富で犬種たっぷりなのも超サイコー!!!

バーゲストやヘシアン・ロボといったイベント登場機会が今まで限られてきたキャラが前面に立ったのも新鮮だったし、それぞれ描写が丁寧で良かったな。
ヘシアン・ロボはキャラクターの性質上、シナリオに絡めづらいだろうけど、今回はワンワン王国なのも合わさって良い感じに目立つことが出来ていた。今までの経験あってこその“歩み寄り”も少し見えたし、ヘシアンが意外と積極的に意思疎通してくれようとするのもファンにはニヤリポイント。
そしてバゲ子は何もかもが可愛い。可愛すぎる……。







そんな中、特に印象が強かったのはやはり以蔵さん。
ぐだぐだ出身サーヴァントが他イベントで登場する機会自体がわりと限られているきらいがあったけど、今回は完全に独立した状態だったおかげで、これまでには見られなかった姿をたくさん見られたように思う。
犬たちとの絡みも微笑ましい一方、「難しいことはわからない」が「護衛として一級」な彼らしさや仕事の巧さも丁寧に描写されていた。
去年のぐだぐだSAITAMAでも活躍した以蔵さんだが、ぐだぐだ系との絡み一切オフってのも良かった。

ぐだぐだ鯖はぐだぐだイベで出番が確約されていることもあって、水着イベなどの一部にぎやかしを除くとイベント同行枠のような目立つ役割になりにくい面があった。
今回の以蔵のように、イベント自体の規模は大小どちらであってもいいけど、「ぐだぐだイベントではない」舞台での登場や同行枠確保は今後もやっていってほしいなぁ。







今回のメインキャラクターであった馬琴、そしてお路さんは、どちらもとても魅力的なキャラだった。
北斎と似て非なる立ち位置であり、喧嘩友達であり、父子でもあり……。北斎との掛け合いもひとつひとつが面白かったし、実子ではなく義理の娘であるお路さんを物語及び馬琴の霊基に混ぜ込んできたのも興味深かった。創作ひとつに対する姿勢についても北斎との違いが明確で、彼女たちのやりとりはともかく読み応えがあったな。
以蔵や為朝を加えての新しい人間関係も良かった。超美人な未亡人に「いい男でございましたよ」とか言われちゃった以蔵さんが羨ましすぎる……。

それにしても北斎(第三再臨)といい馬琴といい、女体化とはちょっと違うタイプのおっさん女人化の流れは玄人好みだ。類似例ニキチッチ。
薄い本が厚くなりそうな可能性を感じますね。
有識者に熱く語ってほしいところ。







そしてもう一人のメインキャラである源為朝については、ビジュアルも設定も間違いなく魅力たっぷりで格好良かっただけに、狂っていない状態での人間性が見られたのが終盤の限られた尺でしかなかったのが少し残念でもあった。
牛若丸との関係性とか各種源氏との関わり方とか、気になる要素が山盛りあるだけに……!

まぁなんだかんだ言って、超カッケーロボ(?)おじさんってだけで評価爆age不可避なんじゃよ。
露出/zeroなファンタジー和風メカとか、オタクはこういうのが好きなんでしょって言われてるみたいで悔しいッ……! 大好きです!!
宝具の演出もブッ飛んではいるんだけどキマりすぎで良すぎ。







今回のイベントシステム面については、やはりイッヌによる派遣の可愛さが最強と言うほかない。
ただ再派遣や振り分けなど、数が増えるほどにちょっと面倒にもなっていったのが悩ましかったな。
素材の所持数もその場で把握させてほしかった。あとはいっそ、相性優先で自動で振り分けてくれるシステムがあってもよかったかもしれない。

第二部第三異聞帯攻略前提だったせいか、戦闘の難易度もやや難しめだった気がする。混成多くね?
ラスボスに至っては補助キャスター不利なライダーだったこともあり、なかなか面倒くさかった。
殴ってはチャージって、もうハナっから毎ターン全チャージしてくれてもいいんだぞ? NPを奪うのをやめぇや。







アーチャー勢揃いめいたカルデアパートも新鮮な感じで興味深かった。
今までにあまり無い雰囲気じゃなかったか?
それぞれキャラごとのパートは短いけど、彼ららしさが詰まっていて良かったな。
特にシメを務めたウィリアム・テルが渋くて格好いい!
「犬」がわかりやすいテーマではあったが、掘り下げていくと「父」という側面について共通するものが感じられるのが面白い。

期間限定イベントとしての規模は近年多めの「やや規模小さめ」タイプだったと思うが、カルデア管制室勢を多く絡めてくれたりキャラクターごとのテキストが巧かったりと、規模を感じさせない丁寧な作りの良イベントだった。