ランス10 プレイ日記79 親離れの時、そして最後の冒険へ





11ターン開始!
……といっても、11ターンはわりと内容が少ない。

戦闘少なめ&会話イベントが多めで、方向性的には“お茶会”ターンに近い感じだ。
しかし内容的にはとても重要な場面。敗北を知った子供たちが、もう一度這い上がる「成長」を描いたターンでもある。















クエルプランの最後の夢。
悪魔の甘言に乗った結果、彼女がどうなってしまったのか。その結末が描かれる。
彼女が助けを求めた相手は、恋するランスや仕事仲間のALICEではなく、“ルドラサウム様”だった。
うーん、なんか色々と感慨深い。











目覚めると、そこは今も空を飛ぶランス城だった。
ランス城はほったらかしでフワフワしているだけなのかと思っていたが、「世界を巡る貿易都市」と化していることがロッキーの口から初めて明かされた。
へー、そんなことになっていたのか。
それにしては人の気配が少なくて、半分廃墟みたいなイメージもあるけれど、平和な時分ならもっと色々な人間が行き来しているのかな。















母親に救われた子供たち。
完膚なきまでに敗北し、逃走の最中に更に負け越して、親の前でこんな有様を見せてしまう……というのは、もうプライドもクソもない。メンタルズタズタだ。
ちょっとやそっとではへこたれないであろうレリコフでさえ、無言で母親の背中に抱き着いている。
それだけ落ち込んでいるんだろうなと気遣う想いと、「無言でママに抱き着く元気系女子は萌えるな……」という本音が私の中でぶつかり合う。















クエルプランの体内で、レベルも能力も吸い取られてしまった。そうでなくても、魔王の前でボロボロに敗北していた。
暗い気持ちの中、唯一の明るいニュース。リセットたちが、無事に戻ってきてくれた。

助けてくれたのは、他ならぬタイガー将軍。
サテラの部屋まで助けに来た……ということは、偶然でもなんでもなく、将軍が能動的にリセットを救おうとした、ということだ。
魔獣と化してしまったタイガー将軍の中に、何が残っているのかはもう誰にもわからない。
それでも、「全部無くなった」わけではなかったんだよなって……長田君の言葉を思い出して、グッとくる。















冒険を続けるか否かの選択肢。
まだ頑張る、と決めたエールに最初に同行を申し出たのはリセット。
次はロッキー、とここまでは想定内。

その次に、真っ先に付いていく意思を示したのがドッスワッスだったことに、ちょっと感動してしまう俺だった。
へへっ……どいつもこいつも、馬鹿ばっかりだぜ。















一人、また一人……そして全員が、魔王にもう一度挑むことを決める。
それに強く反対するのは、マジックやリアといった母親陣だった。

死にかけた子供たちが、なんとか戻ってきた。それなのに更にもう一度死地へ送り出す、なんてことができる親はそう居ない。
マジックの感覚もリアの感覚も、当たり前だ。反対するのが当然だ。

リアの口から弱気な言葉……それも、「ダーリンより息子」を優先したかのようにも聞こえる言葉が出てきたのに、正直ショックも無くはなかった。
ひと昔前のリアならば、他の何を犠牲にしたところで、ランスを最優先にしていただろう。
リアも変わってしまった。大人に、母親になってしまった。
寂しいし、少しショックだったけれど……それでも、そんなリアも、人間らしくて素敵だと思う。











母親に止められても、どんなに反対されても、子供たちは進み続ける。
ある意味で“巣立ち”、“親離れ”の瞬間でもあった。
ああここに五十六やかなみ達も居てほしかったなぁとつくづく思う。















勝つために修行することを決めたエールたちの前に現れるアレキサンダー。
彼だけではない、人類軍トップクラスの師匠たちが勢ぞろいしていた。

言及したいことだらけのシーンだが、語りすぎるのも無粋だろう。
ともかく胸熱。そして嬉しい。

チルディがすっかり「出来るお姉さん」枠になって、ザンスをたじたじにさせているところが相変わらず最高。
文武美礼を兼ね備えた美女剣士に躾られるとか正直裏山。
立場的に敬語だけど厳しく強く美しく、Sっぽささえ感じる年上の女性が、実は親父の前でスイッチ入るとデレデレソフトM化するとか……衝撃的過ぎて性癖ねじ曲がりそうだ。















この修行ターンは、分岐の選択肢で師匠枠キャラを知ることができる。
CGには居なかったが、ピッテン・サーナキアがこの場に集っていたことが察せられた。

あとはリーザスからバレスやアールコート、ゼスからウルザやサイアスウスピラ、ロレックスにカフェにクルーチェに……って求め始めるとキリがないから、まぁ仕方がない。
でもテキストオンリーで少しで良いから出番は欲しかったな。まぁ仕方がない(二回目)。















一方その頃、魔王側。
リセットが逃げた件について、ギャーギャー騒いでいるサテラとリズナの様子が窺えた。
先輩風を吹かせるサテラの絶妙な器の小ささだったり、それに丁寧に天然に対応しているリズナだったりと、二人はなかなかの良コンビ。











パステルは「壊そうと思ってもそうそう壊れない」と言っていたけれど、魔人の全力だった場合はどうなのかな。
それでも“魔王の力”で作られたものである以上は、魔王以外には破壊は不可能なんだろうか?

正直過去作のバッドルートについては記憶も朧気なので、壊れる系エンドにどういったものがあったのかは既にうろ覚えだ。
美樹ちゃんに頼むとOUTってルートだけは戦国あたりで憶えがあるのだけど、美樹ちゃんは未覚醒とはいえ魔王本人だしな。

本気で破壊も試みることができず、モタモタしているうちに、ランスが“大事なもの”に興味を持ってしまった。
何か察しているのか、それとも偶然か……。ほぼ偶然だろうけれど、それでも何かしら魅かれるものがあったっていうのがFAだろうか。











この場面でも、内心ランスのことを想っているリズナの様子が描かれている。
魔人となった以上、表向きは相手がどんな状態であっても従わざるを得ない。
そもそもリズナは、それこそサテラと同じく、ランスには最後までどこまでも付いていくつもりでもあるだろう。

しかし、リズナは優しい。魔人の暗い衝動に、精神的にはほぼ影響を受けていないようにすら見える。
立場上積極的に動くことはなくとも、ランスが元に戻ることを望んでいる人物のひとりだというのは、間違いないだろう。















再び視点はこちら側、修行を終えた魔王の子たち。
一通りの準備を終えたことで、改めてダークランスから仲間入りの申し出があった。
今まで正式な仲間じゃなかったのか、というのがまず驚き。
今更感もあるものの、まぁこれもダークランスの真面目さ故だろう。
答えはもちろん……。















断る!!

……って、嘘嘘。冗談。
このシーン、「駄目です」の時のダークランスの慌てっぷりが面白くて、ついついそちらを選んでしまう。















最後の修行、そしてアームズの引退式。
太く短く生きようと考えていた彼女の意識を変えて、人生に影響を与えたのは“エール”だった。
師匠であり冒険の先輩であり、たくさんのことを教えてもらったアームズに、何かを返せたのかと思うと、少しくすぐったいような誇らしいような気持になる。

アームズのとっておきのパーティーアイテム、ではなくレアアイテムを用いて、二人一組で最後の冒険!
相手は10ターンラストで“BEST FRIEND”表記になっていたキャラクター。
今回の場合は、ダークランスだ。











さて、兄貴と一緒に軽く陶器退治しに行こうか!