FGO第二部 Lostbelt No.2 プレイ日記03 ゲルダと氷雪の女王





第二章の異聞帯は、場所やタイトルでも察せられた通り、北欧神話が重要な要素になっている。
私はいつも通りノンビリつらつら考えるだけだが、北欧神話に詳しければ、もっと早く深く考察できるのかもしれない。

北欧神話か……。多くの厨二病が通る道(偏見)として、私も過去に調べたことがある。
しかし、もう大体忘れた。もはやヴァルキリープロファイルのことしか憶えていない。















レリゴー……!

雪の女王かアナ雪か、という美しい情景。
そんな氷の城の中に、当然のようにオフェリアは居た。
ボーダーを襲わせたのもペーパームーンを奪わせたのも、やはり彼女の指示だったらしい。
そして、シグルドのマスターがオフェリアだということも、ほぼわかってはいたけれど改めてプレイヤーには開示された。

ペーパームーンをシグルドに持たせ続ける、というのが主人公目線だと辛い。
どうしたって正面からシグルドを倒しきらないことには、取り戻せない可能性が高い、ということだ。















常ならざる目、というのは魔眼のことだろうか?
オフェリアが魔眼持ちなのは既知の事実だけれど、シグルドの赤い目も魔眼ということか?
前回に一瞬見せた青い目にも何か意味がありそうだし、シグルドの目についてはまだ謎だらけだ。

オフェリアを前にしたシグルドは、主人公の前に現れた時とは、また少し雰囲気が違う気がする。
敵だろうと味方だろうと興味を持たないタイプに見えたけれど、マスターに対してだけは違う、のだろうか?

オフェリアの反応を面白がるのも意外だったけれど、何よりも「休暇が報酬」に「悪くない」という返事なのにビックリした。
休暇とか……お前、興味あるのか……?
えっ、休みの日とか何してんの? そんな性格で趣味とかあんの?











そして姿を現した、雪の女王……ではなく、氷雪の女王。
まだシルエットだが、言葉遣いからは、なんとなく顔立ちが想像できる。CMに居たような気がする。

彼女が異聞帯の王、つまり第一章におけるイヴァン雷帝のような存在ということだろう。
やはり最後には戦う相手になるのだろうな。強敵オーラに、正直ビビってしまう。

だが、精神的には雷帝よりも随分と落ち着いているというか穏やかというか、余裕があるようにも見える。
「我が氷雪は死ではなく愛」だと語り、どうも必要以上の殺生を禁じている様子ですらあった。















そのあたり、あまり気にしていなさそうなシグルド。
そんな彼をオフェリアが止めたのは、女王の命令というよりは……明らかに、マシュの命を守ろうとする、オフェリアの意思が感じられた。

オフェリアはマシュの死を望まない。それだけは避けたい、と強く考えているようにすら見えた。
なぜ彼女は、そんなにもマシュを重要視しているのだろう?
感情的に人間的に、良い意味でマシュを特別視しているのか、それとも冷たい論理や黒い目的があったうえなのか?

反応的に前者よりにも見えるけれど、オフェリアの人となりがまだ明らかでない以上、断言はできないだろう。
オフェリアもシグルドも、まだプレイヤー目線でも謎の多いキャラクターだった。















改めて、主人公サイド。
ホームズの容体は想像よりはマシだけれど、予断は許さないといった感じだ。それでも、ここでセーフだった以上は今回はまず大丈夫なのだろう。

「ペーパームーンの奪還」「空想樹の切除」「北海への手がかりの発見」、の3つの目標を掲げて、いつものように主人公&マシュで異聞帯の調査を開始する。
第一章の序盤も似たような状況だったけれど、今回はあの時に比べるとどこか朗らか……とまではいわないかもしれないが、精神的にはゆとりがあるようにも思う。
二回目だから、というのも大きいだろうが、“マシュが戦うことができる”というのもやはりデカいかな。

なんとなく、見た目だけならば第一部で特異点を巡っていた頃のような感じがして、ちょっとワクワクする。
最終着地点を考えたら、ワクワクしている場合でもないのだけれど、まぁ初めから気負い過ぎるのもよくない。
久々に主人公・マシュ・フォウくんで巡る冒険を、少しくらいは楽しもう。















修理中のボーダーは動かせず、マシュ以外にまともに動けるサーヴァントもいない。
しかもボーダーとの通信さえも、魔力を帯びた雪の影響でほぼ不可能。

状況は深刻だけれど、ダヴィンチちゃんが頑張り過ぎているのも少し心配だ。
ダヴィンチちゃんが有能なのはわかっているし、彼女は“前の”彼女の想いも汲みつつ、主人公たちを全力で助けたいと考えてくれているのだろう。
その気持ちは本当に嬉しいし、信頼には応えたい。ダヴィンチちゃんにはこれからも笑っていてほしいぜ。















北欧の大地は、決して生き易い場所ではないだろうが、やはりロシアよりは随分とマシなようにも思える。
空飛ぶ二羽の鳥は、この後も何度か見かけることになる。フォウくんも変な反応をしているあたり、ただの鳥ではなく何かしら特別な意味があるのだろう。

……というか、このあたりの範囲までであっても、フォウくんの反応はちょくちょく変というか、過敏な感じがする。
主人公やマシュすらも戸惑いを表にするくらい、最近のフォウくんにしては元気というか反応が多いというか……。これは単なるライターの癖なのか、それとも深い意味や危険な意味合いを持った状況なのか、わからないけれど気になる。

フォウくんといえば、第一部ラストでも明かされたアレなコレだ。
ただの獣に戻った、というような表現もあったけれど、その後の第二部序ではコヤンスカヤ曰く「再学習中」といったことも言われていた。
実際のところ、今のフォウくんはどんな状態にあるのだろう?
明かされるのは、まだまだ先かな。気になるな。















ボーダーからかなり離れた場所で探索中、響き渡る悲鳴!
ダヴィンチちゃんには「目の前で助けを求められても、私レベルに可愛い子じゃないと無茶しちゃダメ」って言われていたけど……容姿を確認するよりもまず先に、ともかく助けに入ってしまうのが主人公&マシュの性格だ。
そして私は勝手に容姿を確認。じっくり検討。
……よし、合格だ! これならダヴィンチちゃんにも文句は言わせないぜ!















山の巨人に襲われていた美少女の名は、ゲルダ。
ゲルダというと、思い出すのはどうしたって童話“雪の女王”。
作者はお馴染み、アンデルセンだ。アンデルセン自身の戦闘中のボイスにも、「ゲルダの涙よ、心を溶かせ」といったものがある。スキル使用の台詞なので、わりとよく聞く。ワイのアンデルセンはスキルマや。

氷雪の女王に対応してゲルダなのか、それとも“雪の女王”を連想させるためのネーミングに過ぎないのか?
言葉を交わした感覚では、今のところ、ゲルダがサーヴァントという可能性は低そうだ。
おそらくはこの北欧異聞帯における“一般人枠”、といった感じだろうか。
登場したタイミングといい、第一部のパツシィと被る印象もある。















北欧異聞帯での人間は、ヤガのように外見上の変質はしていない。
ゲルダはとても友好的な、優しげな少女だし、会話も巧く出来そうだ。
情報収集の第一歩として、最善の相手に巡り合えた幸運でもあるのだが、空想樹やロシア異聞帯のことを思い出せば、どうしても「今後」のことも考えてしまう。

おそらく罪なきゲルダたちを、今は巨人の手から助けたとしても、最後には自分たちで斬り捨てなければならない。
それを思うと辛いけれど、今この瞬間に「助けない」という選択も、主人公たちにはできるわけがなかった。

独善のような偽善的なようでもあり、迷いだらけで中途半端にも見える。
完璧な強い人間では決してない主人公の本音と、「わたしも同じ気持ちです」と寄り添うマシュの姿が、なんともいえなかった。