FGO第二部 Lostbelt No.2 プレイ日記04 平和で穏やかな世界





オフェリアとヴォーダイムの通信会話には、気になることがたくさんあった。今後の伏線だったり設定をチョイ明かししているような感じで、どうしたってソワソワしてしまう。
ヒナコを疲弊させるほどの異聞帯の王とは、どんな人物なのだろう?
順番的には北欧の次だっけ。今年の秋くらいには公開されるのかな。

そして、「ペペロンチーノの異聞帯にはアルターエゴが付いている」というのも重要な情報。
CMのことを考えると、偽晴明なアイツを連想してしまう……けれど、それこそが罠かもしれない。
こうやって、与えられた少ない情報でアレコレ考えたり悩んだりするのが、単純に楽しい。















ウマ呼ばわりされてショックを受けるフォウくん。……フツーに喋ってないか? 絶対に、もう“ただの獣”じゃないよな??
第一部でマーリンに威嚇していた頃を思い出して、愉快だし微笑ましくもあるけれど、フォウくんが知性を持つということはイコール……なんて風に心配にもなってしまう。
ただの杞憂で終わってほしいものだ。フォウくんと戦うなんてことには、できればなりたくないぜ。

そして、フォウくんと話しているゲルダが口にした「大きな虹」も、少し気になる。ただの虹ということはないだろうし、何かの伏線の可能性が高いだろう。
北欧で虹というと、思い出すのは“ビフレスト”。虹の橋、という呼び名もある、北欧神話に出てくるものだ。
ヴァルキリープロファイルでは、確かメルティーナが求めていた。















ゲルダ視点からすれば凄まじい力を持ち、集落の外でも行動できて巨人と戦うことすらできるマシュたちを、彼女は“御使い”だと勘違いしてしまう。
“御使い”とは何なのか、どういう意味なのかを尋ねても、「騙されないわ!」なんて感じで、なかなか教えてくれない。
やや小賢しいけれど憎めない、無邪気でかわいらしい女の子だ。
年齢のせいか、“謎だらけの外部の人間”への警戒らしい警戒も見せず、命を救われたことで最初から好意的だ。ありがたくはあるけれど、少し純粋すぎるようにも、この時点では感じないでもなかった。

そして、北欧異聞帯で初めて目にした自然。美しくあたたかく、とても暮らしやすそうな良い土地に見えるけれど、巨人の住処になっているらしい。
ゲルダが探し求めていた薬草を採取する時に、蹴散らしてしまった巨人にちょっとだけ罪悪感を覚える。
人型で、生物だからか、どうも巨人に対しての考え方を定めるのが難しい。魔獣のように、完全なエネミーとして認識していいのだろうけれど、あたたかい場所を求めて集まって寝たりしている彼らは、想像するとなんとなく毒気を抜かれてしまう。















一方その頃、と差し込まれるオフェリア側。
何かと絡んでくるコヤンスカヤに、疲れている様子のオフェリアが不憫。カドックとコヤンスカヤの絡みはあまり無かった覚えがあるけれど、今回は随分とコヤンスカヤの方から近付いている感じだ。決して良い意味ではないだろうが、“気に入っている”のかな。
今回のコヤンスカヤの服装は前回と同じく北国風。というかロシア風。毎回着替えてワダアルコを働かせる小癪な策略……というわけでもなかったらしい。

「私の仕事」、「個人的なコレクション」など、コヤンスカヤの言葉には気になるものも多いけれど、結局まだ何もわからない。
というか、コヤンスカヤの立ち位置は、本当に未だに謎だらけだ。神父よりは態度がわかりやすい分マシ、といえなくもないか……?















本当にしつこいというか、やけにねちっこくオフェリアに絡んでくる。
日曜日の件に触れたのは、オフェリアの「日曜日が嫌い」という考えを知っているから?
それとも、更に深い何かまで、コヤンスカヤは知っているのだろうか?

一瞬差し込まれた、過去のような映像が気になる。
アップなのか発光しているのか、ともかく画像だけでは何が何やら全然わからない。
……魔術回路とか、紋様とか? 光の線で描かれた蟹だとか虫だとかに見えなくもないけれど、違う気もする。
うーん……なんだこれ。











コヤンスカヤの真意はわからないけれど、オフェリア弄りが楽しいのだろうな……ということだけはなんとなくわかった。
いじめっこというか人間嫌いというか、基本的に性格はあまりよろしくない女、コヤンスカヤ。
そういう女、嫌いじゃないぜ。だけどそろそろしっぺ返しが来るような気もするから、注意しろよ。















その後、更に氷雪の女王とも会話していたコヤンスカヤ。
コヤンスカヤ的に、どうも北欧異聞帯や女王の考え方は“趣味ではない”ようだ。
逆に言えば、コヤンスカヤの趣味に反するということは人間にとってはハッピー……とまでは、さすがに言い切れないだろう。

氷雪の女王の考えはまだよくわからない。
敵は殺すがヒトは愛す、と言い切る彼女の“愛”が、どんな形なのかは不明だ。
神の“愛”というと、どうしても歪んだ見方をしてしまいそうになるけれど、現時点ではわかりやすい悪には見えない女王を前にしていると、どうにも想像ができない。















コヤンスカヤが女王の元に行っている隙(?)に、自室でキリシュタリアとこそこそ通信中のオフェリア。
キリシュタリアの言葉は、どれもこれも気になることだらけだ。
第一章や「序」の頃には、あまり大物には見えなかったキリシュタリアだけれど、この章では新たな面が少しずつ見えていく。一筋縄ではいかない、想像していた以上の人物なのでは……と思えてくる。まだまだ全貌は見えず、底の知れない男だ。















キリシュタリアとの通信を終えたばかりのオフェリアの顔を「女の顔だ」などとイジったシグルド氏、マスターに叱られるけれど気にしない。

オフェリアの口からも出た、“シグルドは人類を低く見ている”という指摘。マスター自身も把握しているということは、やはりこの性質は正しいものなのだろう。
だがそれにしては、シグルドの対応はやや妙な気もする。明らかにオフェリアに興味がある、といった風にも見える。
マスターだから気にしていると言えばそれまでかもしれないが、自分から接触を図っているようにも見えなくもないし、要するにシグルドの考えはまだよくわからん。















シグルドが去った後に、現れたのは……異星の巫女、だっけ?
神父やコヤンスカヤやシグルド以上に、まだ一番わけのわからん相手だ。
何が何やら、本当にわけがわからん。

オフェリアが普通に声をかけたのが、また不思議だ。
やはりこの女は、クリプター側ということなのかな? いや正しくは異星の神側ということかもしれないけれど。
この女がなんのためにオフェリアの前に現れたのかも謎だし、そもそも何を目的にあちこちに現れているのかも謎だ。
要するに、メッチャわけわからん。















そして再び、主人公側。
第一章に引き続き、今回もわりと頻繁にクリプター側・主人公側の視点の切り替わりが起きる。相手側にも感情移入できると、物語に深みが出るように感じるので、個人的には大歓迎。ただし感想はやや書き辛い。

ゲルダに連れられてやってきた彼女の集落は、先程の巨人の花畑のように草木も生えているしあたたかい。
集落を囲っている壁と扉に結界が張られているらしい、とマシュが語る。巨人や獣を集落に入れないのはもちろん、この自然を保持しているのもその結界の効果だったりするのかもしれない。
その環境に、あまり悪意は感じられない。集落を守っているようにしか、現時点では見えなかった。















ゲルダと会話しているさなかに、突然復活する通信。
魔術や科学に詳しくはなさそうな、純朴なゲルダにいきなり見せたら驚いてしまうのではと危惧したが、反応は意外な感じだった。
一般人からすれば異常な現象に驚くどころか、“異常”だという認識すらしていないように見える。

良い子だなー器が大きいんだなーというだけでは、ちょっと済まないような気配もしてきたように思えた。
確かにゲルダは良い子だし、器が大きい優しい女の子だろう。これも全ては演技だというほど、意地の悪い空気は感じられない。
悪意も敵意も無いはずなのに、少しずつズレていく感じが不安を掻き立てる。











わっと集まってきた集落の子供たち。彼らはゲルダより年幼い様子だけれど、反応的にはゲルダと同じような感じだった。

そして、モブ担当のイラストレーターさんが変わっていることもここで気付く。
第一章の頃はヤガ中心だったのでよくわからなかったし、第二章以降変更なのか第二章のみ変更なのかも定かではないが、イラストのタッチが随分とアニメ風に寄ったというか、鯖やメインキャラに合わせてきた感じだ。
以前のモブは目元が暗い昔ながらの表現だったり、そうでなくても写実的というが劇画調というか、リアル寄りのデザインだった。
どちらが良いのかは人それぞれの好みだろうけれど、第二章はこのアニメ的な画風が、“純粋で善良な人々”という在り方そのものも表現しているようで好感触。















感じていた“ズレ”の正体が、ここで明らかになる。
神さまがつくった100の集落。25歳の年齢制限。15歳で決まる運命。そういったものを、当然のように受け入れている人々。

「内容もだが、精神構造もバカげている!」と新所長は言った。全く同じ感想を、主人公たちも抱いただろう。
第一章のような反乱軍やレジスタンスが生まれる余地すら、北欧異聞帯には存在しないのではないか?
まだ明らかになっていないだけかもしれないが、ゲルダたちの様子を見る限りは、これが“普通”で、疑問を抱くことさえないように見えた。











ある意味で安定していて、平和で、管理されきった世界ではある。ディストピアという言葉が思い浮かぶけれど、簡単にそう言い切っていいものでもないだろう。
少なくとも、ゲルダたちは不満らしい不満は持っていないように感じられる。

驚き戸惑う主人公や新所長に対して、ゲルダが「困らせることを言っちゃった……」なんて罪悪感を覚えて、オロオロしているのがとても辛い。
ゲルダは何も悪くないし、それどころか出会ったばかりの主人公たちにこんなにも好意的に接してくれているのに……そんな彼女を、やはりこちらが困らせている形になっていて、申し訳なくてたまらなかった。