ランス6 プレイ日記032 優しいおじちゃん



ドルハンが登場したのは、超序盤のイタリアだった。
そう思えば、随分と長い付き合いのような気もする。
とはいえ、やっぱり、短かったかな。普通に会話をする機会も、ほとんど無いままだったしな。

ドルハンの物語は決して後味の良いものでは無かったけれど、それでも強く記憶に残るエピソードだった。

 





※シリーズ最新作等のネタバレを含む可能性があります





再び、ムシ使いの村跡へ




無事にカーマを連れ戻すことができた。
真っ青な顔で心配していたキムチさんにも、これでようやく笑顔が戻る。
うんうん、やっぱり孤児院メンバーには笑顔が一番だ。

カーマが怪我なく帰ってくることができて本当に良かった。
改めてカーマたちからも感謝される。
これは……得点、アベルトの点数を上回るのでは?
絶対に評価爆上げだろう。クックック。









カーマを送り届けたランスは、改めてムシ使いの村に戻る気でいた。
エミに好き放題されて許せない、絶対にお仕置きしてやる……というのも、もちろん大きい。

だが、「もうひとつ、気になる事」というと、やはり彼女の件だろう。
彼女が何者なのか、現時点では把握しきれていない。
しかし、命の恩人ともいえるような存在だ。このまま放っておくことは、やっぱり出来ない。

……まぁ、ランスの『御礼』となるとアレでソレなベクトルにはなるのだが、彼女を気に掛ける想いは、それなりにランスなりに真っ直ぐなものでもあるはずだ。









今度は人質も居ないことだし、心置きなく大勢でゾロゾロと行けるぞ。

……って、必要好感度8ッ!?
マジかよ。ちょっと高いじゃん!

志津香・かなみは言うまでもなく、パットンも無理だった。
こっ……この、裏切者ッ……!









一方その頃、ムシ使いの村。

勝手な言い分を振りかざして、エミが少女を追い掛け回していた。
あまりに無茶苦茶で、理不尽だ。少女のこともドルハンのことも、エミは人間とすら見なしてはいない。

ハァ~、やんなっちゃう。やんなっちゃうよ!
うちのかわいいカロリアに、変な思想を押し付けないでくれたまえ!
教育に悪いったらないぜ!!









そんな酷いことを言われて、酷い扱いをされてなお、ドルハンのことをどこまでも気にかける少女。
本当に優しい娘だ……。優しすぎて、眩しすぎる。
あと「おじちゃん」って呼び方が、素朴で擦れてなくて彼女らしくて凄くかわいい。
なんでこんなにかわいいのかよ。カロリアという名の宝物。

対するドルハンは、少女の考えに気付きながらも、どこまでもエミに忠実であろうとしていた。
同時に、もうこの時点で、「先」を察しているようですらあった。





クレッペ再び






カオルのために解毒薬を探していた時に出会った時と、ほぼ同じ場所にボスアイコンを発見。
案の定、謎の少年の再来だった。
ずっとこの辺りにいたのだろうか?
もしくは、たまたまかな。

この時は、少年は「ランス!」と呼び捨てにしている。
今後はどうだったっけ……?
あまりランスを名前で呼んでいるイメージは無いような気もする。
「あいつ」とか、名前も口にしたくないような素振りだった気がしないでもない。









おっ、貴重なマリアとの会話だ!
「眼鏡ブス」とは、またなかなかストレートな罵倒。
ガキくさい、中身のない悪口って感じだな。

おそらく本気でブスだと思っているわけではなく、反射的に言っただけだろう。
バッド扱いで眼鏡フェチになりかける……みたいなイベントがあったのは、ランクエだったかな?









お仕置きだっぺ!

しっかりマリアも編成に加えておいた。
(※たまたま)









気まぐれだろうが、男の子相手にしてはランスの対応が優しい。
そしてシィルは「ぽわぽわ頭女」か。大体あってる。

動じずにヒーリングをかけてくれるシィルには、さすがにちょっと照れたらしい。
この頃は、意外とこういうタイプが好みだったのか……? 親父似か。
……って、こんなナリだけれど実年齢はまだ〇以下だろうし、異性へのまともな意識も育っていないかな。









軽く話をした結果、少年の母親が悪魔フェリスだということが明らかになった。
これにはランスも驚き。
「あいつ子持ちだったのか!」と、少年からすればトンデモレベルの失言をぶちかます。

結果、もはや何も言わないまま、少年はランスに石を投げて逃げて行った。
うーん気持ちはなんとなくわかる。普通に同情。
親父が鬼畜戦士だと、そりゃ苦労するよ。
女の子で生まれてたら、ワンチャンあったかもしれない。……が、別の意味で悲惨な境遇だった可能性もあるか。





ムシ使いの最期






村の奥の祠前にて、エミを発見した。
どうやら祠の中に、あの少女を閉じ込めているらしい。

少女を気絶させて、無理やり事を進めるつもりだったようだが、ここにきてドルハンが初めて明確に抵抗をしていた。
自分の身体については気にすることなく、エミの命令に従い続けていたドルハン。
それでも彼には、あの少女を傷付けることだけは、結局出来なかったのか……。


正直戦いたくはないが、ランスもエミもドルハンも、ここで逃げるわけにもいかない。
これがドルハンとの最後の戦いになるのだろう。

この戦闘の難易度は、何気に高め。
HPが高いので、時間がかかってしまう……。
それもこれも、志津香やかなみやパットンが付き合ってくれないから……ブツブツ……。









ようやく、お仕置き達成だ!
正直エミもわりと喜んでいるので、お仕置きになっているのかはやや謎だ。
とりあえず成敗ッ! 完了ッ!!

しかし、そんなエミを尚守ろうとしているのか、立ち上がるドルハン。
その様子は明らかにおかしい。
そして、異様な声を上げたかと思いきや、目を背けたくなるほど身体が崩れ始めた。









無理をして、祠から出てきた少女。
あんな目にあったのに、それでもドルハンの異常を悲しんで、涙を流してくれる。
「優しいおじちゃんなのに」という言葉が、辛い。
ひょっとして、祠の中で、少しくらいは言葉を交わすことができていたのだろうか?

ああ……悲しいな。とても悲しい。
もう少し何かがうまく行けば、ただの優しいおじちゃんと少女として、もっとたくさん話をできていたかもしれない。









静かに短く、「わかった」と応えるランスが格好良い。
悲しくて渋くて、胸をうつ良いシーンだ。それでも、やはり辛い。

少女が願い、ランスが請け負ったからこそ、長く苦しむことなくドルハンは逝けたのだろう。
ドルハンにどんな過去があったのかはわからないし、想像することも難しい。
けれど、最後に仲間に出会えて、少女のような優しい子と話せたことは、何かの救いになったのでは……と、都合が良いかもしれないけれど、思ってしまう。