FGOイベント 神秘の国のONILAND!! プレイ日記10(完) ヒーローヒロイン大集合!
護法少女イベント感想、最終回!
挑戦的な演出は興味深かったし、面白いシーンもたくさんあった。
しかし、シナリオはちょっと“詰め込み過ぎ”にも、個人的には思えたかな。
すごく良い部分もあったからこそ、惜しい部分も気になってしまった。
※本記事では1.5部サーヴァントの真名を表記しています
彼女にとってのヒーロー
最初に口上を述べたのはジークフリート。
彼のみならず、牛若丸や黒髭たち、オニランドにいたカルデアサーヴァントの皆が助けに来てくれた!
黒髭&パライソちゃん&サリエリの三人で、声をかけて集めてくれたらしい。
これは嬉しい! メチャクチャありがたい、まさしく大援軍だ。
パライソちゃんは言うまでもないが、黒髭も何気に今回(も)頑張ってくれたなー。
そして、全員集合と同じくらい胸熱展開がもうひとつ。
ついに『二人の竜殺し』が相見える時がきた……!
コーヒーカップ編では“スカ”を喰らわされていたので、これはメチャクチャ嬉しい。
新たに生まれた黄金の悪竜を前にして、二人の竜殺しが出会い、これ以上の言葉は不要と敵に向かっていくとか……。少年漫画か? こんなん熱くなるに決まってるじゃないか!
そんな超燃える展開ながら、挨拶だけはちょっとホノボノしているのが面白い。
ああどうもどうもご丁寧に、って感じがこう……サラリーマンっぽいというか、名刺交換中みたいでシュールでウケる。
そして一言も発さぬまま、ひっそりとカットインするブリュンヒルデという大オチまで完備。
ボケとボケとボケが組み合わさった結果、最強の天然空間が誕生した。
だ、誰かッ! 誰か、ツッコミを入れろォ……ッ! 致命的ツッコミ不足ッッ!!
そしてここで初登場の金時……!
オニランドではモブの台詞として“コーヒーカップをすごい勢いで回していたサングラス男”の存在は示されていたが、本人はここでようやく登場だ。
彼がこの場で現れることに、唐突感を覚えた人もいたようだが、個人的には「この瞬間に取っておいたんだな……!」って感じで、これまたかなりアツかった。
酒呑童子(と茨木童子)を語るうえで欠かせない存在ともいえる金時。
そんな彼が、最後の最後にようやく彼女らを手助けするヒーローのように現れる姿からは、“護法少女をも助けるヒーロー”としての格好良さをビンビンに感じた。
勝ち確定演出というか、「こんなん、もう勝つに決まってるじゃん!」って最高最強スーパーマン感を覚えたというか……。
ともかく、オイシいシーンで登場する金時はとても格好イイ。
全員集合展開に燃える茨木に対して、「ふうん。そないなもんやろか?」とピンと来ていない酒呑童子の台詞を受けての登場&「そうだぜ!!」と断言っていう流れもメチャクチャ良い。
そして最後に、もうひとり。
酒呑童子にとってのヒーローが金時ならば、シトナイにとってのヘラクレスは……ヒーローであり、相棒であり、誰よりも格好良くて頼りになる相手であり……こればかりは、簡単に言葉では言い表せない。
ヘラクレスは、金時以上にオニランドでは存在を秘されていた。
それもまた、“この瞬間”に向けて取っておいたのだろう。
観覧車でシトナイが口にした唯一の望みが叶う、“この瞬間”。
シトナイにはやはり笑顔がよく似合う。
その隣にバーサーカーがいれば、尚更だ。
最高で最強で、無敵な姿が、とても眩しかった。
おわり
これにて「神秘の国のONILAND!!」プレイ日記、無事に完結だ。
サバフェスは超ボリューム、ギル祭が超エコだったのに対して、オニランドイベントは多すぎず少なすぎずといった感じだろうか?
でも去年や一昨年に比べると少し控えめに感じたというか、魔法少女パロに力を注ぎ過ぎて、それ以外はやや足りない感じもしたかもしれない。
戦闘の難易度は高過ぎず、毎日更新システム自体のバランスは良かったと思う。
次回予告など、挑戦的な効果やエフェクトも多くて、細かいこだわりは良い感じだった。
とはいえ……今回は正直、ちょこちょこ引っ掛かる部分も多かった。
戦闘の難易度はさておき、前提となる“第二部第二章クリア済”条件自体は今までで最も難しかった。
その難しさに応じるだけのイベントだったかというと、ちょっと首を傾げざるを得ないかもしれない。
現状、『1.5部時間軸(2017年)』と『第二部』という正式な時間の流れから、イベント系は明確に外れてきているようにも思う。
特に“無人島を一昨年、レースを去年とほぼ言い切ったサバフェス”や、“サバフェス後の物語である護法少女イベ”は、完全に本編の世界線からは分かたれたIFと化しているように思える。
第二部後のイベントがどうしても欲しいだとか、IF時空は嫌だとか、そういった感想を抱いているわけではない。
どんな形でも、それぞれの楽しみ方をしたいなと個人的には思っている。
けれど今回については、ちょっと中途半端になっているようにも思えた。
イベ時空として割り切ってしまいたいのか、第二部前提のイベントとして作りたいのか、どっちつかずな印象を私は最後まで感じ続けた。
……でも、このモヤモヤした感覚も、今後の布石かもしれない。
今回『躱した』ことで、今後のイベントに繋がって生きてくるのかもしれない。
そうであってほしいと思うし、期待したい。
とはいえ、そのあたりの事情は結局“イベント条件、設定に対するモヤモヤ”だ。
イベント自体に罪はない。
……のだけれど、今回は、シナリオも少し取っ散らかった印象だった。
護法少女と茨木童子、シトナイの罪、鬼王の真実……などなど、軸にしたいパーツが多すぎる一方で、練り足りていないように感じる。
特にエリザベートの遭難・民衆の反応については、最後まで違和感が拭えなかった。
エリザベートの罪や悪性に関しては掘れば掘るほど面白い素材ではあるのだが、今回の触れ方は……あちこち不自然かつ中途半端だった、かな……。
それぞれやりたいことやこだわりは十分に感じたけれど、作り込みや調整が甘く思えて、わりとバラバラとした印象になってしまった。
それでも最後にはひとつのイベントとして纏まってはいた点は、さすがだとも思う。限られたリソースと時間で、なんとか仕上げたというイメージかもしれない。
読後感は良いし、さっぱり気持ちよく終わることができたけれど、よく考えると「うーん……」とも思えてくるような気分だった。
W竜殺しや金時リスペクト護法少女、細かく言えばミラーハウス編のメフィストだったりサロンドマリーだったり楽しそうなワルキューレだったりと「良い!」「熱い!」という部分もたくさんあった。
今までのイベントシナリオではやや出番が控えめだったパライソも、かわいいところからちょっと抜けた部分まで、様々な姿が見られたのがファン目線では嬉しい。
また、茨木童子とシトナイが“鬼らしくない”友情のようなものを結んで、最後まで笑うことを勧めるシーンなども、とても良かった。
そういった『良い部分』もあったからこそ、惜しいところが尚更目についてしまったのかもしれない。
ハロウィンエリちゃん三部作が去年完結して、今年新しいものに挑戦するのは難しくもあったと思う。
エリちゃんJAPANも、その苦悩の中で生まれた存在だったのかもしれない。
来年は、また新しいハロウィンイベントになるのだろうか?
それとも、今年の流れを汲んだ新シリーズになるのかな?
何にせよ、来年も楽しみに待ちたいと思う。