ランス6 プレイ日記064 【祖国の解放】作戦フェイズ3




物語が、どんどん加速していく……。
序盤から中盤は緩やかだった分、このあたりのイベントは目まぐるしい勢いで進行していくのに、ギャップでアワアワしてしまう。

主人公視線だけでなく、千鶴子たちゼス上層部視点やペンタゴン・ノエマセ達それぞれの視点での場面も挿入されるので、忙しいったらない。
しかし……面白い……!

 





※シリーズ最新作等のネタバレを含む可能性があります







報連相できない











ゼス全土に騒動が広がっている頃、ランスたちはアイスフレームのアジトに戻ってきていた。
ダニエルもウルザも、厳しい表情で緊張していることがよくわかる。

ネルソンたちは、ランスが気付いた頃には既にここから出ていった後だった。
アイスフレームの隠れ里は僻地にあるため、クーデターを扇動するために現場近くに仮設基地を設けたらしい。
どこまでも自分勝手というか、好き勝手やっている印象だ。
言われなくとも、“体よく使い捨てられた”としか思えないし、実際にそんなものだろう。

ペンタゴンはマナバッテリー破壊のためにアイスフレームの力を利用したが、それ以降は最初から自分たちだけで進めるつもりだった。
アイスフレームに対して【祖国の解放】作戦の詳細を発表した段階で、“クーデター以降はペンタゴンが主導して活動~”みたいに書かれていたし、最初からそのつもりだと宣言されていたようなものだった。















それでも、最低限の連絡くらいはあるかと思っていたが……それさえ、無い。
ネルソンの性格を考えれば、何かしらの成果があれば、報告のためではなく“自慢”のために連絡を寄こすだろうと予想できる。
それすらない、というのは……ペンタゴンの性質がどうこうではなく、現場に何か問題が起きているのではと不安になる。

当初の計画では、制圧目標37ヵ所のうち10ヵ所は作戦開始から2時間以内に短期制圧する予定だったという。
しかし作戦開始から4時間以上経ったいま、何がどうなっているのかさえ一切わからない。

とりあえず、もうしばらく様子を見る流れにはなった……が、ウルザはずっと、何か言いたげな表情をしていた。







クーデターの成否を確認











【祖国の解放】作戦フェイズ3が開始されたことで、またドババッとイベントが増えた!
うーんうーん、やりたいことはいっぱいある。
コカトリス料理も食べたいしカロリアのサブミッションも進めたいし、何よりアルフラの恐怖の元凶を叩きたいッ……!

しかし、さすがにこの流れで寄り道ミッションは心理的に難しい。
というか単純に、メインストーリーの展開が気になり過ぎて、先に進めた過ぎて止まらない。
やべぇよ……やべぇことになってる匂いがプンプンで不安でたまらないのに、話として面白くて手が止まらないよ……。
遊んだこともクリアしたこともあるゲームなのに、なぜ私はこんなに夢中になっているんだ。我ながら単純すぎてウケる。















そうこうしているうちに、作戦フェイズ3から12時間が経過した。

未だにペンタゴンからの定時連絡は一切なく、状況は何もわからない。
クーデターの成否すら定かではない状態だ。

ウルザに頼まれて、ランス率いるグリーン隊はゼス首都とネルソンたちの様子を見てくることになった。
ランスは素直に請け負ったが、その内心はわりと下衆い。
彼の元々の目的のひとつは、まさにこの混乱だった。
しばらく鬼畜モード強めで行くぞ! 気合い入れろ!















この段階になってくると、ウルザの元に夜這いをしても追い返されてしまう。
ウルザは今、自分の身がどうこうではなく、ゼスという国全体の危機についてで頭がいっぱいになっているのだろう。

今まではちょっとやそっとの抵抗ならば、脅して言い聞かせることができていたけれど、そんな隙さえないくらい強い態度で拒否されてしまった。















さて、向かうのは“ゼス首都”
ダンジョンとしてはこれが初めて訪れることになる。
マップを埋めきるのは、今回では不可能。
今後も数回機会はあるが、基本的にはクエストでの限られた機会でしか訪問できない場所だ。

事前にペンタゴンが予定していた計画について、軽く解説してくれたのはアベルト。
ランスが興味ないために詳しくはない、アイスフレームの内情や計画の詳細を把握してくれるポジションになっているっぽい。
以前ならばカオルのポジションだった立ち位置だ。
……あれっ、現副隊長さん……?















ゼス首都は大混乱だった。
街中でありながら、ペンタゴン兵や暴徒とのランダムエンカウントも起きる。
弱い相手なので苦労することはまずないが、暴徒は増援するパターンもあるので、手数が増えるのはやや面倒だ。

首都に足を踏み入れてすぐのイベントアイコンでは、ご機嫌な暴徒と比較的平和に会話ができた。
今回のクーデターを「お祭り」と呼び、魔法使いが魔力注入装置から動けていないことも「なんか分からんが変な作業」「反撃してこないんだから倒し放題」と彼らは語る。
意識が浅すぎる、というより、何も考えていないような有様だ。















ペンタゴンが配っていた本を落とした暴徒だが、「いらないよ。字が読めないからわかんねーし」という態度だった。
放置された本を志津香が拾って確認すると、それは本ではなく指令書だった。

『18時に新聞社を襲撃、社長以下重要人物を云々』などと作戦が書かれていたが、あの様子からして、あの暴徒たちに作戦の一員だった自覚はないのだろう。
わかっていて無視したわけではなく、そもそも指令書が読めないために理解すらできていなかった。
これは……ものすごく拙い。ヤバいってレベルじゃないくらいヤバい。

そして改めて、字の読み書きができていたロッキーは、一般の2級市民にしては“出来る”奴だったんだなーとちょっと感心した。







悲劇と喜劇のナガールモール











その頃……首都よりも北に位置する大都市、ナガールモール。
避難部屋には、情報長官ノエマセ・軍務長官ナジリ・執務長官グラダブスの姿があった。

専用立ち絵があるのはノエマセだけだが、ナジリ&グラダブスもわりと大物だ。
最近ではマナバッテリーの情報を持っている数少ない人間として名前が挙がっていた。

グラダブスは人間嫌いで引きこもっているという話だったが、こんな状況ではさすがに籠っている場合ではないと判断したのかな?
わりと普通にノエマセやナジリとつるんでいるあたり、“ソッチ”派なのは間違いないのだろう。















2級市民の反乱を受けて、憤っている三人。
しかし、彼ら三人も、ナガールモールの中央部も、今はまだ無事だ。
やるべきこと、できることは山ほどある……が、軍務長官ナジリは、傍にいたウスピラに『2級市民の皆殺し』を命じた。

反乱を収めろというだけならば、ウスピラもまだ素直に応じたかもしれない。
もちろん最優先すべきは魔力供給命令に従うことだが、少なくとも感情的かつ無意味に近い『問答無用の皆殺し』よりは意義がある。















冷静なウスピラの指摘に激高し、灰皿を投げて暴れるナジリ。
ただのおっさんの逆ギレならば放置してもいいが、相手は腐っても軍務長官だ。
「出来ないのならお前を将軍の任から降ろし、別の者にさせるまでだ!!」という言葉を実行するだけの権限がある。

ウスピラとしては、従うのは相当辛い判断だったと思う。
それでも、この状況下で将軍がコロコロ入れ替わるような更なる混乱を起こすよりは、自分が最低限従ったほうが得策だと考えたのだろう。


元々2級市民に対しては危険な思考を持つ男だったが、頭に血が上って理性を完全に失ったナジリは、もはや手が付けられない。
ノエマセは態度だけは比較的冷静だが考え方はナジリと変わらないし、何も言わないグラダブスも似たようなものだろう。
ナガールモール…………。
…………が、がんばれ……。