FGO第二部 Lostbelt No.3 プレイ日記02 introの情報量がヤバい



『intro』のプレイ日記は全三回になる。
本当は全四回にしたいくらいのボリュームなのだけれど、本編がスタートすることを考えると、これ以上延ばすとマズいことになりそうだから仕方がない。

結果、今回&次回は通常の倍ボリュームでお届けすることになった。
短期間に作業量がシンプルに倍以上。ヒィヒィ(悲鳴)。

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FGO 序/2017年12年31日 プレイ日記01 はじまりのおわり



※本記事ではサーヴァントの真名を表記しています





新しい協力者






前回からの続き。
初対面からなかなかテンション高めでガンガン来るシオン嬢。
本人曰く『人見知り』とのことだったが、これはその発露の一部だったのかな。
相手との距離を量るのが苦手で、結果として一気にベラベラベラーッと喋りまくってしまうタイプのコミュ障なのかもしれない。早口長文オタク現象に近い雰囲気。

しかし、こうして表出化している要素……“明るそう”だとか“良い人そう”だとかを完全に信じ切るのはやはり危険にも思える。
魔術師(錬金術師)なんて、人でなしのほうが基本だろうし。

……と、一応疑ってかかってはみたけれど、話しているとどんどん彼女への警戒を緩めていってしまう。
ちょっとずつ好きになっていってしまう。優しくされたら、簡単に好きになってしまう……。
あとアトラス院眼鏡美少女に悪い奴はいないから(思い込み)。









“この時”に向けて用意を整えて、情報も取り揃えて、主人公たちの到着を待ち続けていたシオン。
そんな彼女ですら、フォウくんの存在についてまったく知らなかった。これにはちょっとドキッ。

改めて、フォウくんが「再学習」中だということが言及された。
コヤンスカヤに続いて二人目だ。シオンには確信までは無いようだが、こう続いた以上は、確定事項とみて良いのだろう。

ただの獣になったはずのフォウくんが、確実に「再学習」を進めている。
第一部終章では“ああなった”けれど、今回の再学習の果てには、何が待っているのだろう……?
フォウくんのことは大好きだし、きっと何も悪いことなんて起きない……と思いたいし信じたい。
しかし物語の構成を考えると、同じような展開や同じような救い方は、そうそう起きない気もするし……。ハラハラドキドキ。









そして、ついに待ちきれなくなった新所長が勝手にボーダーから降りてきた。
後ろには当然のようにボディーガードを従えているその姿、威厳に溢れているな!
ヒューッ、格好良いぜェーッ!!

フォウくんの存在は知らなかったシオンだけれど、新所長の生存の可能性は高確率だと読んでいたらしい。
また、『序』の段階まではコヤンスカヤや新所長にも存在を隠し続けていたサーヴァント・ホームズのことも、シオンは詳しくは知らない様子だった。


ホームズのことは記録上にも残していない、みたいなことをダヴィンチちゃん(大)は言っていたし、シオンの得た情報はそこまでで止まっているのかもしれない。
『序』以降はホームズの存在はほぼ隠されていなかったように思うけど、やはり漂白化に伴う様々な環境の変化もあって、その後の正確な新情報は得られていなかった……のかな?
シオンからすれば、ボーダーが実際に到着したことで、ようやく年末以降の行動などが判明したのかもしれない。







そして、ここで登場したのは、まさかの新サーヴァント!
真名もクラスも不明で、霊基には幻霊が混ざっているらしいが、それでも立派なものだ。
マシュの盾なしで召喚を成し遂げたなんて、サラッと言っているけれど、たぶんものすごいことだ。

……っつーか、やっぱり「カルデア以外でマシュの盾なしの英霊召喚なんてありえない」なんてありえなかったじゃん!!
やっぱりじゃん!!!
おいロマニ!!! やっぱりじゃねーか!!!!

一応カルデア関係者だったり、異星のバックアップがあったかもしれないクリプターズはまだわかる。
しかし、記録やシステムを覗き見されただけで、自己流で召喚成功されてしまったシオンの件に関してはツッコミを入れざるを得ない。
おいロマニ! 言い訳してみろ! なんとか言え!!









新サーヴァント、通称“キャプテン”をドックに残して移動したその先。
カルデアの管制室に似ている……ではなく、『カルデアの管制室がここに似ている』この光景。
これこそ、三か月不眠不休でシオンが組み立てたという、トリスメギストスⅡだった。

彼女は過去の経緯……カルデア始動前のマリスビリーとのやりとり、トライヘルメスでの未来予測、それに対するシオンの父や彷徨海の魔術師たちの反応……などから現在に至るまでについて、丁寧に説明してくれた。


これでまず気付いたのは、シオンの父や彷徨海の魔術師たちと、シオンの違いだ。
演劇親父や彷徨海の化物たちは、考え方はそれぞれ別だけれど、それぞれぶっ飛んでいる結果として「現状に干渉する予定はない」。
汎人類からしてみれば冷たいし、そんなこと言わずにスゲェ力で助けてくれよ~〇〇えもん~って感じではあるけれど、魔術師にしてみれば当然だ。こっちの感覚の方が一般的だと言ってしまっても良いかもしれない。


一方のシオンは、己の無力を実感したうえで、『主人公たちを信じて待ってくれていた』。
当たり前のように優しくて、当たり前のように人間的な考え方だ。
ドラマティックでヒロイックで胸を打つ思想だけれど、だからこそ簡単に出来ることではないはずだ。いわゆる“人でなし”な魔術師らしくない感覚にも思える。

といっても、玄関先を貸し出してくれただけで、彷徨海の人々も十分優しいと思う。
つーか超優しいし超ありがてぇよ。マジで。ガチで。









主人公たちを今まで信じて、待ち続けてくれた。
親身になって協力してくれて、多くの準備をしてくれていた。
恐ろしい“未来予測”を前にして、普通ならば回避に動いてしまう所を理性的に己を律して、この瞬間のために用意を整えていた……なんて、ものすごい精神力だと思う。

正直、シオンの言動全てが優しすぎて、ありがたすぎて、不安すら覚えてしまいそうになる。疑心暗鬼は悪い癖。
そして……胸を過る不安以上に、はっきりとした形でシオンという少女の評価が私の中で鰻登り。
こんなの好きにならないわけないじゃないか!
世界の終末を予期して、主人公たちを待ち続けていた女の子……なんて、普通ならメインヒロインの筆頭な立ち位置じゃないか!

いやー困った。FGO第二部はヒロイン候補が多すぎて悩んでしまうな。
もちろんマシュが一番だけれど、ダヴィンチちゃんも新所長もコヤンスカヤもシオンも、みんなとても魅力的。





明るく楽しいクリプター会議






お久しぶりのクリプター会議。
まずひとつ気になったのは、カドックがその場に出席していること。
画像が加工されていない点からして、キリシュタリア・カドック・コヤンスカヤの三人は同じ場所から配信している……つまり、キリシュタリアのホームたるギリシャに現時点では居る、ってことなのかな。
わりと元気そうに会議に出席しているのに、まず驚いた。捕まり方からして、もっと悲惨な状況に陥っているのではと思い込んでいた。


そして会議の最初の議題は、『オフェリアの最期』について。
コヤンスカヤが経緯を語り終えると、なぜかまず噛みついたのは芥ヒナコ。
人間嫌いという話だったし、コヤンスカヤの口ぶりからして、ヒナコはそこまでオフェリアと親しかったわけでもないのだろう。
それでも今は死を悼み、悼んだふりをするコヤンスカヤを嫌悪している……のは、ヒナコからオフェリアへの人間らしい親愛の情もあるのだろうが、コヤンスカヤに対しての拒否反応も同じくらい強いのが理由のように見えた。

最初から喧嘩腰だったし、明らかにヒナコはコヤンスカヤを嫌っている。
今まで見たことがないくらい表情を崩して、「っ、女狐風情が……!」と感情的になるのにも驚いた。
後にカドックが言うには、北欧とロシアと二つが落ちた事実に苛立っていた、とも。

そんなにハッキリと喜怒哀楽を表にするタイプには、決して見えていなかった。
想像していたより、ヒナコは普通の人間らしい女性なのだろうか……?
オフェリアも最初のイメージよりも、ずっとずっと、普通過ぎるくらいに普通の女の子だった。ヒナコもまた、そうなのか?
まだわからないけれど、それが明らかになる次章がとても楽しみだ。

そして、喧嘩を止めたのはペペロンチーノ。
言動にそう不自然な点はないし、場を纏めているのは間違いないのだけれど、この笑顔はちょっと怖い気がする。
どこが道化的というか、狂気の一歩手前の笑みというか……ともかく、なんかちょっとゾクッとする。









カドックの生還。会議への参加。
プレイヤー的にも謎は多いが、キリシュタリア以外のクリプター側としても意外な展開だったらしい。
ベリルが疑念を抱くのは当然の場面ではあった。むしろ、はっきりと口に出すだけ良いのかもしれない。裏で疑われるより、気分はマシな気がする。たぶん。知らんけど。

デイビットとペペロンチーノも、ベリルと同じような気持ちを抱いていたと、表情から察せられた。
つーかキリシュタリアは仲間に軽く説明とかしなかったのか?
事前に「こんな理由でこういう経緯で神父に拉致させた」みたいに、事実でも嘘でもいいから説明しとけや。









なんとなくヤベー奴なんだろうな~と前から察せられていたベリルの、少し深い部分が伺い知れたような気がする今回のエピソード。とはいえ、まだまだこれでも表面的なんだろう。
体温のない表情で味方を疑うことも、おそらくはそのまま殺すこともできるであろう男。一方で、先程まで本気で疑っていた相手を、平気で酒に誘ったりもする。

たとえばクー・フーリンも、戦士だからこそ、敵味方の分け方が特殊だった。呑み交わした相手と次の日に敵対することも、その逆も、当然の生き方として受け入れていた。
しかしベリルの場合、彼らケルト英雄とは全くの別物だろう。もっと危険というか非人間的というか、ある意味で純粋というか……ちょっと巧く説明し辛い。
物凄く歪というか、捻じれ過ぎて逆にわかりやすいような、それでもまだまだ闇深いというか……うーん、まだまだ現時点ではなんとも言えない。


現時点でのベリルは、まだ“わりとわかりやすい嫌な奴”みたいな雰囲気だ。
マシュへの妙な執着が見えることもあって、“感じの悪い、油断ならない間男”ってイメージも、ユーザーによっては抱いているかもしれない。
……しかし、そこまで単純なものではないのだろうな。
いやー怖い。不穏。
筋の通った悪人キャラはそれはそれでとても魅力的だけれど、ベリルは果たしてどうなのか……。









主人公たちと直接会話したクリプターで、生き残っているのはカドックだけだ。
彼は(少なくとも、今のところは)カルデア側に寝返ったわけではない。
カルデアや主人公が批判されても、特別に庇い立てするつもりはないのだろう。
それはカドックの立場を考えた振る舞いでもあるし、単にカドックの性格もあるに違いない。主人公を褒めるとか、死ぬまでできないタイプに見えるし。

それでも、カドックが主人公に向けた意見には、彼の様々な感情が詰まっていた。
嫌悪や怒りがありつつも、ロシアを経て直接言葉を交わしたことで、わかったこともあって……更に、その末にアナスタシアも失ってしまった。簡単に割り切れるものでもなく、言葉にするのも難しいのだと思う。


性格的にも、立ち位置的にも、決して相容れないし互いに好きにはなれない相手であると同時に、“主人公の理解者”にもなっているカドック。
複雑で苦しい立場ながらも、今後の動向が、改めて楽しみになってきた。
今のカドックを見るに、最後にはやはり、主人公の力になってくれるのでは……と考えてしまう。

味方フラグは確実に立っている。
願わくば、心身共に無事な姿で仲間になってほしい。……けれど、難しいのかもな。
腐ってもクリプター、腐っても人類殺人犯のひとりみたいなものだしなぁ……。

本人に悔いはなくとも、いつか『罪を償う』時は来るようにも思う。
しかし、カドックにはアナスタシアの遺した「生きて」という願いがある。
彼女の願いが、最後にはカドックを守ってくれると信じたい。