ランス6 プレイ日記075 炎に包まれた隠れ里




ついに物語が大きな転換期を迎える。
姿勢を正して集中して、冷静に進めていこう。

 





※シリーズ最新作等のネタバレを含む可能性があります







周囲から首都へと






ランス自ら買って出ていた、周囲の偵察に行くことにしよう。
向かう場所は“隠れ里の周囲”
マップとして存在するわけではないので、制覇率のようなものはない。
テキストメインのイベントを進めるための手順のようなものに過ぎないので、必要好感度もゼロだ。

……ここから、少し長い話が始まる。
飯食って風呂入ってトイレ行って歯ァ磨いて、万全な状態になってから進めるぞ!















アイスフレーム周囲の森に、モンスターの形跡はまだ無い様子だ。
街の状態も気になるということで、少し足を伸ばしてゼス首都のほうまで見に行ってみることにした。
随分遠くまで出ちゃったな……。ま、仕方がない。じっとしているのも不安だったのだろうし。

以前は暴徒だらけだったゼス首都だが、なんと今はモンスターだらけになっていた。
これにはランスさえも、純粋に驚いた反応を見せる。
そしてカロリアは、自分たちのせいかもしれない……と、至極真っ当な罪悪感を抱き始めているようだった。
カロリアやリズナは普通に優しい子たちだから、そりゃ罪悪感を覚えても当然だよなぁ。ちょっとかわいそうだ。

でも、さすがのランスも、そろそろ事態のヤバさに感付き始めているようにも見える。
ここまでの大事になって、尚も平気で開き直れるほどの極悪人ではないだろうし。















その時、アベルトに報告が入った。
アジトにモンスターがやってきたらしい。
なんてこった、首都まで来たばかりに、肝心の“周囲の偵察”が甘くなってしまった……というより、タイミングが悪かったのだろう。
ランス達が離れた隙に、モンスターが入り込んだんだろうな。

ともかく大変な事だ。大急ぎでアジトに戻らなければ!
アジトと首都は、マップの位置関係からして遠いだろうな……。















強行軍での移動に、ランスはパットンはまだしも、女性陣はかなり苦しんでいる。
お互いに応援しながら移動する最中、黙り込んでいるアベルトに気付いたのはコパンドン。
アベルトが父を心配しているのだろうと察して、「無事や。元気出していこ」なんて声をかける。

アベルトとコパンドンの会話はこれが初かな。
というか、アベルトはランス・ロッキーといった初期メンバー以外とはあまり会話が描かれないような気もする。
もちろん水面下では話もしているのかもしれないが、コパンドンとのやりとりはちょっと珍しく、新鮮な感じがした。







炎に包まれた隠れ里











ようやく辿り着いたアジトは、悲惨な状況になっていた。
各所では火の手が上がり、モンスターが歩き回っている。
動いているのは魔物ばかりで、生きている人間がいるのかも、一見してわからない……。

ウルザやキムチ、子供たちが無事かはわからないが、ボンヤリとしてはいられない。
助けるために、モンスターだらけの中へと一行は飛び込んでいった。















ストーリーの進行に合わせて、自動的に戦闘が発生していく。
やや手強い『緑魔物兵』を中心に、何戦も連続するので要注意。

最初のうちはそこまで苦労する相手ではないが、編成を見直すタイミングはない。
また、途中で一時的にマリアとサーナキアが離脱&再加入するなど、パーティメンバーの変化も多いので、スタメンに彼女らを加えないなどの注意はしておきたい。

最終戦はパラメーターの高い『魔物隊長』が出現するため、ある程度の戦力は後半に向けて温存しておこう。















と……その頃。もしくは少し前の、ウルザ。
おそらく、外の異変にはまだ気付いていないのだろう。
相変わらず部屋の中で、真っ赤なフラッシュバックに襲われながら、暗い表情で閉じこもっている。

前回は父や母、兄との別れについて考えていた彼女の記憶。
今は『ダニエルの治療室で目覚め、家族が帰らないことを知り、自分のせいだと後悔した瞬間』を思い描いていた。
彼女の心が折れたその瞬間、とも言い換えられるかもしれない。















記憶の中ではなく、現実のダニエルが部屋に慌ただしく入ってきた。
モンスターの襲来をウルザに伝え、素早く脱出の用意をしていく。

そして、ウルザに武器を投げてよこした。
以前にランスも触っていた、ウルザのボウガン。
今までダニエルはウルザに多くを求めず、静かに彼女の言葉や行動を待ってくれていた。無理強いもせず、頼むような様もほぼ見せなかった。

しかし、今回は少し違う。
非常事態だからと連れ出すのは、避難を目的とするならば当然ではある。
だが、それだけではないような……。
いつものダニエルらしくない強引さに、ウルザも強く戸惑っている様子だった。







孤児院を救うヒーロー











モンスターに囲まれている孤児院で、フライパン片手に孤軍奮闘しているのはキムチさんだ
カーマが囮を買って出るけれど、もちろん即却下する。
むしろ逆に、キムチさんが一人で残り、囮になるつもりだと言われずともわかった。

汗だらけのキムチさんに、涙を浮かべるカーマ……。
ぐうう……見ていて辛い場面だ。
絶対に助かる展開だと信じている一方で、ハラハラしてしまう。















玄関の扉が破られて、キムチさんが一人で壁になろうとして、泣き叫ぶ子供たちを連れて逃げなければいけないのに、怖くて動けなくて……。

助けて誰か……と呟いていたカーマが、最後に叫んだのは「ランスさーん!」だった。
まさにその呼びかけに応えたかのような姿で、ランスが孤児院に飛び込んでくる。

こ、これはっ……ずるいッ!
わかっていたけど、格好過ぎてずるい展開ッ!!
助けを求める子供の声に、応えて現れる……なんて、英雄とヒーローと主人公にしか許されないんだぞッッ!!















ランスが登場した途端に、カーマの表情が笑顔になるのがまたイイ。
そうそう、やっぱり子供は笑顔が一番だよな。ヘヘッ……。
キムチさんはまだ険しい表情だけれど、落ち着いたら笑ってくれよな。

このシーンは、まさにランスの魅力大爆発って感じだ。
英雄っぽさと男らしさ、安心感と無敵感に溢れている。

そりゃカーマも惚れるわな。
憧れは幻想だったかもしれないけど、この時抱いたトキメキは、きっと永遠なんやで……。

……って、なんなんだこの謎ポエム。自分でも意味不明で草。
俺は勢いと雰囲気でポエムを吐いている。