FGO第二部 Lostbelt No.3 プレイ日記14 コヤンスカヤの苛立ち



コヤンスカヤの毒については、展開的には終始振り回される形にはなったけれど、『オチ』としては“してやったり”感もあって、なんだか良い話だった。

最後の最後に彼女が仕事を真面目に真っ当した件については、さすがに「和解の第一歩」なんてわけにもいかないだろうが……それでも、コヤンスカヤの新たな一面を見られたようにも思う。
中国異聞帯のコヤンスカヤは、わりと後手後手かつ巧くいかない姿が、珍しくて興味深かった。

そしてライターが変わっても新所長の立ち位置が安定しまくっていることを改めて実感した。
ブレないな……。すごいけど、愛が重い気がしないでもない。(※誉めてる)



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※本記事ではサーヴァントの真名を表記しています





怒れる仙女






芥ヒナコの、衝撃的な正体。
この件については、実を言えば私自身は、未だに理解が追い付いていない。
マテリアルを見た限りだと、『ガチ真祖』ともちょっと違うジャンルのような気がする……けれど、正直よくわからん。
ええい、虞美人の載ったリアルマテリアル最新刊はまだか!? 多分発売は数年後。


自分なりに噛み砕いてみたかったけれど、『真祖』についての知識や記憶が朧げになっているので自信がない。そのあたりは詳しい方々に任せよう。
月姫世界とは別時空のはずだし、ロアの件もあるし……うーん、でもやっぱり色々とよくわからん。そのうちきのこが丁寧に説明してくれることを期待と言いたいけれどたぶんその日は来ない。

事前はクリプターズについて、一人や二人は死徒が混ざっていそうだと噂されていた。
けれどまさかの真祖とは、完ッッ全に予想外。想像以上だった。
これじゃ、もしも今後にマジ死徒が登場したとしても、インパクト半減じゃないか! ……って感じの残念さが、正直なところ個人的には無くも無い。

いやワイ、Fakeでジェスターが登場した時とか死徒VS代行者とか、メッチャクソ燃えて盛り上がって楽しんだ性質だから……。
もっとそういうので全力で楽しみたかったナーと、小石を蹴るような気持ちなのだった。









芥ヒナコこと、虞美人のクラスはバトル前だと不明だった。
真祖用の新クラスが来るかとドキドキワクワクしたけれど、さすがに今回はそこまでは踏み込まず(?)。

ほぼ特殊バトルのようなもので、敵が毎ターン全体宝具を撃ってくる状況下、こちらはこちらでコヤンスカヤが毎ターンガッツの付与してくれる
呪いによるスリップダメージでの死亡にだけは十分注意したい。
異常回復や防御のタイミングなどに気を遣えば、そこまで大苦戦する相手というわけでもないだろう。
ガッツしまくってくれるコヤンスカヤへの好感度が軽く上がった。我チョロし。

ワンブレイクで戦闘終了なのだが、「相手クラスがわからないから」とBBちゃんを連れて行った結果、非常に時間がかかった。
まぁ、この面子はまず死なない。ターンはすごくかかるけれど、安定感はえげつない。









ワンブレイクされたところでなんてこともなく、まだまだ戦う気満々だった虞美人を諫めたのは、まさかの始皇帝だった。
我々はもちろん、コヤンスカヤすら知らない何らかの『取引』を、虞美人と始皇帝は約束していたらしい。
その件を指摘された虞美人は、この場は一度怒気を収めた。

主人公達からすれば、「助かった」以外の何物でもない。
もちろん始皇帝にも虞美人にもそんなつもりはなかっただろうが、あのまま戦い続ければ、間違いなく無残に負けるのはこちら側だった。









ダヴィンチちゃんも他のカルデア職員も、Aチームの仲間たちすら知らなかった、ヒナコの正体。
……にしては、第三章introではペペロンチーノは妙な口ぶりだったような気もする。
彼やキリシュタリアあたりは、確信まではせずとも、何か察していたのかもしれない。

全ての発端はマリスビリー。
また、マリスビリーだ。
彼については、今でもわからないことがとても多い。多すぎて全容すらわからないレベル。
改めて説明される機会や、解明されることはあるのだろうか?
絶対にありそうだけれど、なんだかんだで、未だに掘り下げられないまま誤魔化され続けているような気分でもある。





終着の安堵






始皇帝の元に戻った虞美人は、始皇帝による最後の解析を受けていた。
解析の全行程の完了。知識だけではない、ついに現れた『本物』を調べることで到達する新しい領域。
真人の秘密を獲得するに至った始皇帝は、その末に“あるもの”を作り出すに至り、そして物語の結末に繋がっていく……が、それが目に見えるのはもう少し先の話だ。

約束通り、始皇帝は『項羽』を虞美人に与える。
彼女は最初からそれだけを望んでいたようだった。
そして項羽も、いつの時期からかは不明だが、虞美人と始皇帝の約束を知っていた様子だった。







マリスビリーと出会う前から、既に彼女は「そう」だった。
もはや憎しみも怒りも飽きて、疲れ果てて、気力を失いきっていた。
そんな彼女に残っていた唯一の望み。
たったひとつの宝物が得られた今、彼女は改めて、「そう」言った。

……しかし、彼女の望みや彼女にとっての平穏が、永久に続くとも思い難い。
それは彼女自身もわかっているだろうに……そういったことへの思考すら、疲れて放棄している、のだろうか?







その後、虞美人と二人きりになってから、項羽は改めて彼女に疑問をぶつけた。
今までも度々、断片的に語られていた『汎人類史における項羽』についての話。
虞美人だけが知っている真実が、ついにここで項羽とプレイヤーへ明かされる。









虞美人の『語り』を予測演算能力で仮想したことで、おそらく項羽はここでようやく、彼女の真意を理解できたのだと思う。

人間ならば異世界のことを「別の自分」と割り切れるだろうし、割り切らなければ必要以上の混乱が起きるに違いない。しかし項羽は演算能力が高すぎる機械人だからこそ、そういった混乱もトラブルも起きてはいないように見えた。
中国異聞帯の項羽は“汎人類史の項羽”の情報を取り入れたことで、“汎人類史の項羽”への理解を一気に、スムーズに進めていく。
その結果、“汎人類史の想い”に囚われ過ぎてしまったようにも思えなくもなかったが……まぁ、後出しの他人目線ならば何とでもいえる。
項羽は項羽として、彼なりに、虞美人に誠実であろうとしたのだろう。





コヤンスカヤの解毒薬






ブドウ糖注射一本ですっかり元気になったゴルドルフ所長。
もちろんまだまだ痩せ我慢している部分もあるのだろうけれど、ちょっと安心した。
それくらいキャンキャン騒いでくれているほうが、やっぱり嬉しい。

そして、一緒になってヒャッハーしているフォウくん……。
前回も伝家の宝刀「シスベシフォーウ」を用いていたし、もうこれ……もうこれ、めっちゃ元気じゃん!
フォウくんはフォウくんで、元気いっぱいじゃん!
いや面白いけど、それで良いのか? ええんか!?









新所長のことは、わりとストレートに常に舐め腐っているコヤンスカヤ。
まぁ、始皇帝の拷問に比べれば、カルデア一行の尋問だの拷問だのの類いは屁でもないのだろう。

約束通り解毒剤を渡す……けれど、案の定『裏』があった。
そんなことだろうと思っていた。大体想像通りだった。
むしろ、「それ」しかなかったのか?

“ひとつだけの解毒剤”なんてもので、カルデア内部の崩壊や、それこそ彼女が言っていた「味方同士の殺し合い」なんてものが起きると……コヤンスカヤは本気で言っていたのか?
だとしたら、さすがに読みが甘すぎる。主人公達への認識がズレすぎている。


これはコヤンスカヤの考え方が浅かったというよりは、彼女自身の性質なのかもしれない。
彼女は人間の悪性に対して歪んだ期待と憎しみを抱いているからこそ、「悪を成すに違いない」と思い込んでいる部分もあるように見える。
これは確かな彼女の隙で、油断だ。
最後は人間の善性によって敗北する……なんて展開はさすがにベタなので避けるかもしれないが、それでもいつかは、“足元をすくわれる”時が来るように思えた。







解毒剤を奪い合っての殺し合い、なんてことが起きるはずもない。
主人公はもちろん、コヤンスカヤが心の底から舐め腐っていた新所長もまた、そんな愚かな行為に走ったりはしない。

さぁ……命を賭けた、ジャンケンの始まりだ!
ここの選択肢、グーを選ぶかチョキを選ぶかで展開は結構変わってくる。

個人的に、シナリオとして好みだったのはグー。
結果はどちらも同じなのだけれど、グールートだと珍しく新所長がストレートに敗北を認めたうえに褒めてくれる。
これが人理修復を成し遂げた者の戦略眼ッ……!









んがぐぐ。
ジャンケンからの“んがぐぐ”……つまり……新所長はサ〇エさんだった……?
真 名 判 明 。


新所長のジャンケン宣言で有耶無耶になってしまったが、実際のところ、主人公を含めた全員が最初から新所長に薬を飲ませるつもりでいたのだろう。

コヤンスカヤが「本当に必要な人間はどちらなの?」と煽ったり、悪意を振りまいていたけれど、その程度で揺らぐような者はこの場にはいない。
新所長だけは内心ドキッとしていたかもしれないが、それでも彼は醜く騒ぐようなことだけはしなかった。
まぁジャンケンでズルをしようとした点はやや醜いのだけれど、その程度はかわいいものだろう。

ジャンケンでしょーもないフェイクをかけた以外、新所長はずっと主人公に対して公平だった。
コイントスではなくジャンケンを選んだこと、ケーキを半分食べたこと、立場の違いなどなど……恩を着せたり、自分に有利になる展開へと動かす機会は何度もあったけれど、最後までそんなことはしてこなかった。
そのわりに最後の最後にジャンケンでフェイクをかけちゃうあたりが新所長のちっちゃさ。せっかく上げた評価をちょっと落とす。ウケる。







期待していた展開どころか、人間と人間の信頼と親愛から成り立つウフフアハハなハッピーニコニコシーンを披露されたコヤンスカヤ嬢。
この顔である。前回の(ぶっすぅー)顔を超えるイライラっぷりである。
う……ぷぷっ……いや、笑うのは失礼だよな。ふっ……ククッ……。

早々に『いつものムーヴ』に戻ってみせてはいるけれど、本当は内心イライラなんですよね?
でもあまり弄り過ぎると後が怖いので、これくらいにしておこう。









ここで名探偵の推理炸裂。
誤魔化しきれないと察したコヤンスカヤは、素直に毒の正体について語った。
次なる目的は扶桑樹。目的地は咸陽だ。

解毒薬を飲まされてから、ちょっと気まずそうな雰囲気を出していた新所長も、ようやく元気になってきた。
改めて胸を張って、主人公に声をかけてくれる。
うんうん、そのほうが新所長らしい。
変な罪悪感とか責任とか背負い過ぎず、いつもの調子で騒いでくれているのが一番だ。