FGOイベント 旧き蜘蛛は懐古と共に糸を紡ぐ プレイ日記03 『悪役』の理由




リアルなホワイトデーは終わったが、本イベントの最終節が公開されたのも、そもそもホワイトデーの翌日だった。
開催期間がたまたま重なったようなもので、別にホワイトデーらしいシナリオというわけでもなかった気がする。
男鯖だらけ、ってところがホワイトデーらしさ? と言えなくもないのか?

 





※本記事では1.5部サーヴァントの真名を表記しています







バーテンダーの情報収集











客人を迎えた夜、オークション前夜。
ええと……イベント内の日数経過とリアルな日数経過が把握し辛いのだけれど、これで“主人公が目覚めてから二日目の夜”なんだっけ?
最初の夜の時点で、ギャングたちが「明日が決戦日だ……」みたいに殺気立っていたけれど、オークション開催日は“明後日”だったってことなのかな。
ギャングたちが集った一日目、魔術師が集った二日目、オークションの三日目……って流れ? 違ったかな。

ともかく、魔術師が集った夜に、主人公&アラフィフは彼らの素性を酒で探ることになった。
胡散臭さに自覚のあるアラフィフに草。
……しかし、アラフィフの場合、胡散臭さを利用した上で巧く話を進める力量もあるように思える。
おどけてみせることで、この場はあえて主人公に積極的に動かせるように仕向けた、という風にも見えなくもなかった。考えすぎかもしれない。















最初に呼び出したのはアレキサンダー。
サーヴァントの姿と重なっているせいでわかり辛いこともあったが、彼は外見通りの年齢ではないらしい。
こんなナリでも、蘭陵王(仮)やヴラド(仮)とある程度渡り合えるだけの年と経験は積んでいるのだろう。

前回には得られなかった新しい情報も聞き出せた。
まず、彼が組んでいる相手はディルムッドの組織だったということがわかった。
最も年季の入った組織と、逆に魔術師としては若手な彼が組む……というのは、あまり相性が良いようには見え辛い。
アラフィフも言っていた通り、それぞれの性格や性質としても、ビミョーにズレがあるように思える。


アレキサンダーは最後まで、少なくとも表向きは朗らかかつ友好的に接してくれた。
ケンタウロスの能力に通じた魔術を得意とするなど、自身の情報も明かしたうえで、「他の魔術師から聞いた情報を後で教えてくれると嬉しいな」などと付け加えておくのが抜け目ない。
主人公の善良さを読み取って利用しつつも、反感を与えないだけの距離感を弁えている感じがする。










続いて話を聞いたのは蘭陵王。
彼は新シンと組んでいるらしい。
魔術師としてヴラドを最も危険視しているらしく、ヴラドが得意とする魔術系統等についても詳しい情報を持っていた。
一方でアレキサンダーの魔術については知らなかったらしく、主人公が漏らしたことで初めて聞いたような反応だった。

主人公との会話の中で、ヴラドに対抗するためにアレキサンダーと組むことについて考え始めたようだ。しかし、実際に話し合う機会を得たのか、協力が成立したのかetcは主人公目線ではわからない。















最後はヴラド。
「来たぞ」「来たの!?」のやりとりに草。
ヴラド本人でないことはわかっているが、魔術師ヴラド(仮)はイメージほど怖い人ではないのかもしれない。
もちろん敵にはメチャクチャ怖い人なのだろうが、ヤベー英霊と仲良くすることが得意なFGO主人公には許容範囲内な雰囲気というか……。
主人公のコミュ力は今日もヤバい。















蘭陵王自身が語るのをはぐらかした彼の魔術について、ヴラドは既に知っていた。
そして、不公平さをなくすために、アレキサンダーにも伝えろと主人公に命じてきた。

蘭陵王はヴラドを危険視していたが、ヴラドはどちらかというとアレキサンダーの方を危険視しているようだ。
アレキサンダーは……どうだったかな? どちらかを特別に意識している、というほどでもなかったか。















三人の聞き取りを終えたところで、一度休憩兼情報の洗い直し。
『サーヴァントに置き換えられている危険性』については認識していたことだが、アラフィフが詳しく話してくれたことで更に視野が広がったような感じだった。

外見や名前はもちろん、一人称や人種や言葉遣いまでも、『感じていたものとはまるで異なる可能性』というのは、改めて考えても厄介だ。
そして、お互いの言葉を“脳に届く前に調整される”というシステムはスゴい。便利過ぎるし、スゲー危険な気もする。
このデタラメシステムも謎だし怪しさ半端ないが、さすがに今回の肝はそこではない……はず。










組織と魔術師がそれぞれ組んだ三つの勢力による争い、ではない。
組織には組織の事情と目的があり、お互いに組んだ相手を尊重しようという意識は薄い。
裏切り、騙し合いに迷いはないだろう。最後に総取りしてしまいたい、くらいに考えているかもしれない。

このややこしくこんがらがった事態を、どうやって犠牲少なく解決へと繋げていくのか?
方針は、まだよく見えない。しかし少なくとも、アラフィフには何かが見えているようでもあった。







老人の過去騙り











翌日のオークションへの緊張からか、なかなか寝付けない主人公に、改めてアラフィフが声をかけてきた。
時間つぶしと寝物語に、アラフィフが語りだしたのは“彼の過去騙り”。
創作と現実の境界が曖昧な彼の言葉は、全て信じていいものとは限らない。
しかし、『今のこの瞬間の言葉』は、少なくとも主人公に対してだけは誠実で、嘘偽りのないもの……のような、気がする。















どこかあやふやで、具体性があったりなかったりする、アラフィフの過去騙り。
ホームズの宿敵、最悪としての彼は有名な存在だが、原作での出番は意外と少ないという話だったか。
アラフィフの過去のどこかフワッとした雰囲気は、原作の出番量や描写量が理由なのだろうか。
ホームズシリーズも読み直さねばなるまい……って、FGOをやっているとノルマ書籍がどんどん増えていく。時間が足りない。















己の人生への感想と、後悔しなかった理由をも彼は語った。
胡散臭い暗躍黒幕系アラフィフおじさんな男だが、これらの言葉はやはり、本音だったのだろう。
人の不幸を喜劇と称したのに、「ぜんぜん楽しくありません」と真っ直ぐに返す主人公のことを、眩しく尊い存在として特別視しているのだと思う。










曖昧な過去騙り。悪役の意地という泥臭い感覚。後悔しない二つ目の理由……。
“らしい”話から“らしくない”話まで、色々なことを彼は語ってくれた。

……薄々気付いていたけれど、今回のイベントって、『アラフィフ幕間クエスト(アイテム交換やボイス等のオマケ付)』じゃないか?
幕間のボリュームやシステムを増やした感じの代物じゃネーノ?

だとしたら、今回のライターはアラフィフ生産者の〇〇氏なのかな。
幕間シナリオは玉石混交だが、最近は質も量も良いものも増えてきた。
こういう形で「更にちょっと気合を足して」ミニイベント化してしまう、というのはこれはこれで良い手かもしれない。

キャラ幕間で語られた内容を本編で引っ張られすぎるとモヤッとしがちだし、重要エピソードは未所持でも万人が読める環境作り、というのは良い流れのようにも思える。