FGOイベント 徳川廻天迷宮 大奥 プレイ日記04 ヤベー女VSヤベー女



今回のイベント、随分とボリュームが重い。
これを書いている時点ではまだシナリオの全貌が見えていないからこそ、というのが理由だとも思うのだが、要素が多くて頭の中が取っ散らかってくる。
難しいことはわかんねぇ! わかんねぇけど……ま、なんとかなるか!?

 





※本記事では1.5部サーヴァントの真名を表記しています





善性としての側面






迷宮を進む中……倒した女中に対して、パールヴァティーが弔うように祈りを捧げ始めた。
キアラの提言から、『女中を破壊しすぎないようにしよう』という方針を漠然と定めている主人公達だが、破壊を避けることと破壊を悼むことは完全なイコールではない。誰も彼女の祈りを否定せず、邪魔もしなかったが、少しだけ不思議な時間だった。

敵対した相手であり使い魔の人形に過ぎないオートマタさえも慈しむという考え方は、パールヴァティーならではの感覚だ。
その理由について、彼女は「首が飛んだ様で、息子を思い出した」ことと「気分的な問題」を挙げる。
今回、特に重要なのは後者なんだろう。優しさを我慢しないことを、パールヴァティーは「私が私である意味」とまで語った。









多くの意味、多くの側面を持つ『神』。
今のパールヴァティーは、良くも悪くも本当に「パールヴァティーでしかない」
カーリーやドゥルガーとしての側面は、まったく残っていないわけではないが、「依代の少女の善性に馴染まない性質」として弾かれている状態らしい。この点については曖昧というか、色々な読み方ができる感じだ。そもそも依代の少女からして、100%善性のみで出来ているわけでもないのだし……。


「パールヴァティーでしかない」、戦いの得意ではない女神が、なぜ今ここに居るのか?
人理崩壊、もしくは異聞帯との戦いのための召喚に、なぜ彼女が呼ばれたのか?
何か意味があるのだろうとパールヴァティーは語るが、詳しいことまではわからない。
この設定と会話は、どこに繋がるのだろう?
今回のイベントに関わっているのか、それとも第二部第四章か、はたまた第二部シナリオのオチに繋がっていくのか……。





もう一柱の神霊






辿り着いた大きな部屋。その名も“犬の間”。春日局曰く、元の大奥には無かった部屋だという。
そこで、『彼女』は彼らを歓迎した。
前回信綱と語り合っていた部屋とは、おそらくは違う場所だろう。彼女が居た部屋に辿り着いたというよりは、やはり彼女の方から主人公たちに挨拶をしに来たといった雰囲気だった。
そういえば信綱との会話の最後でも、「できるだけ早く、出迎えしてあげませんと」と言っていた。有言即実行。









ローテンションながらも、パールヴァティーへの嫌悪を隠さない謎の少女。
その正体は神霊の疑似サーヴァント。それも、パールヴァティーと同じ人間を依代にして顕現した愛の神、カーマだった。

外見はパールヴァティーそっくり……というか、依代である間桐桜にそっくりなカーマ。
再臨後のゴニョゴニョはさておき、今の状態のカーマは幼少期の間桐桜がいわゆる“黒桜”カラーになっているような外見だ。
パールヴァティー時には無かった例のリボンも身に着けている。春日局も似たようなリボンが髪飾りに付随しているけど、カーマのリボンの方がよりオリジナルに近いか。









カーマの言葉は全体的に、わかり辛い。回りくどかったり長かったりして、話が頭に入り辛い感じだ。カーマ自身もダウナーかつやる気がないので、理解させるようともしていないのかもしれない。


カーマはあからさまなほどに『敵ムーヴ』『黒幕ムーヴ』をしてみせる。
パールヴァティーへの嫌悪以外は、敵意も悪意も正直見え辛いが、大奥を「私が造ったに決まってる」とまで断言し、自分がすべての犯人であり悪の根源であるかのような言動を繰り返す。

実際に、そうなのかもしれない。
少なくともカーマはそう考えているのかもしれないし、カーマ自身も更に秘密を抱えているのかもしれない。

ただ……ここまで大袈裟に場を整えておきながら、「カーマが黒幕! 倒す! 完! ハッピーエンド!!」……なんて単純な流れにはならないような気がする。
気がするだけで、特に理由も根拠もない。









カーマにとっての計算外のひとつが、「殺生院キアラの存在」だったらしい。
まさに対桜シリーズのワイルドカード。状況によって敵と味方がひっくり返る感じ、スゲー面白い。胸熱。
計算外の来客によって、今後の展開がどこまでカーマの想定から外れていくのか……ワクワクしてきたな。
キアラが全部ぶち壊してくれたら面白いだろうなぁ。
でもヤり過ぎるとキアラはキアラで激ヤバ案件なので、入れ込みすぎないように注意せねば。


なんにせよ、『この対決』は面白い。
CCC的な意味でも熱いし、愛や欲を操る“ヤベーオンナ”対決としても興味深い。
許されるなら、コーラとポップコーンを持って観戦席で見守りたいくらいの好カード。
勝手に戦え! 痴女には痴女をぶつけんだよ!!









まだダンジョンも序盤の序盤であり、この場ではカーマとの直接戦闘は起きなかった。
カーマは明らかに、大奥の最下層まで来るように主人公たちを促して、誘っている。そこまで辿り着くことができれば、囚われた人々を解放できるかもしれない……と、明らかな“理由”さえも指し示した。

その上で、彼女が「正直に言って」と前置きして語った目的は、主人公たちに永遠に大奥で彷徨ってほしいだけだ、という。
殺したいわけでも死んでほしいわけでもなく、退廃と快楽の迷宮で気持ちよく永遠に彷徨ってほしい……と言いつつ、死んじゃうこともあるし面倒くさいし……みたいな愚痴も零す。
うーん、つまりどういう感情なんだ?
カーマがこの一件に積極的なのか消極的なのか、パールヴァティーはさておき主人公自身に好意を持っているのか悪意を持っているのかetc、ともかくカーマのスタンスがよくわからない。
のらりくらり、曖昧なまま、最初から最後まで誤魔化されているような気分だった。





強くて不思議な印籠スキル






カーマに差し向けられたボス、『不殺生戒の堕落』
系統としては、旧来の巨大ゴーストタイプ。外見は大奥ナイズドされている。

今までの雑魚よりは歯ごたえがあったものの、そこまで苦労せずに勝利できた。
……と、戦闘後に、妙な印籠が初ドロップした。徳川の三つ葉葵の入った、時代劇とかでおなじみのアレだ。

あのゴースト型女中の構成触媒になっていたのだろう、とシオンが読み取る。
物理的なものではない、霊的な何かが内包され、属性が限定的にパッケージングされているとかナントカ……説明は難しかったが、要するに『大奥探索に役立つ』ってことだ。







ここで、今回独自のシステムである『印籠スキル』が解放された。
これ以降、装備している魔術礼装のマスタースキルに代わって、印籠スキルが使用可能になる。逆に言えば、通常マスタースキルは一切使えなくなってしまうので要注意。

印籠スキルはどれも非常に強力な効果を持っているが、正直色々と気になることは多い。
簡単にガンガン使って構わないものなのか否か、ちょっと不安だ。
画面左側のゲージの増加量にも関わっているようだし……。
あまり使いすぎないほうがいいのか……とも思ったけれど、減らす手段がないならば、ゲーム設定的には逆か? どんどんゲージは増やしたほうがいいのかな?

うーん……まぁとりあえず行けるところまではスキルに頼らずに進めてみよう。
必要になったら、後でリンゴを齧ればええやろ(舐めプ)。





甘い女の声






ストーリー的に気になるのは、印籠を入手した時に“主人公にのみ”再生された謎のシーン。
囁き声と、囁かれている対象については、すぐにわかった。犬公方と言われれば誰でもわかる。

周囲の声に、苦しんでいる『誰か』。
慈悲と憐れみをもって、善かれと思っただけなのに、誰にも理解してもらえない孤独と悲しみ……。









そんな『誰か』に、甘く優しい言葉をかけたのは『甘い女の声』だった。
相手を肯定し、包み込み、愛してくれる謎の女……。
慰めているだけならば美談だが、包み込んで慰めることで、世界を閉ざそうとしているようにも見えなくはない。
この女は、カーマなのか? もしくはカーマに関係する何者かなのか?







印籠には、徳川五代将軍綱吉の名が刻まれていた。
しかしこの特異点における現在は、三代将軍家光の治世だ。春日局ら、この時代の人間にとっては未来の情報ということになる。
怪しさマックスの代物だが、印籠そのものの謎も、主人公のみに聞こえた声の謎も、今は解けない。
もどかしく、悩ましい……。









まだしばらくは、カーマに乗せられるまま、大奥の最下層を目指して進んでいくしかない。
カーマにパールヴァティーに春日局にキアラに迷宮に印籠に……ええい、考えることが多すぎる!
更に信綱や徳川家のことまで? 更に言えば仏教やインド神話のことまでも!?
もう頭がパンクしちまいそうだ!!