FGOイベント レディ・ライネスの事件簿 プレイ日記04 疑似サーヴァントのお約束




『パッチワーク・ロンドン』には謎が多い。
奇妙な特異点らしい、という話ではあったけれど、雰囲気的にはむしろ夢の世界っぽい感じだ。
唐突に世界に放り込まれるような形でシナリオスタートした点が、レムレムレイシフトパターンに近く感じられるからかもしれない。

サーヴァントが奇妙な役割めいたものに振り分けられていたり、記憶が切り刻まれてバラバラに点在していたり、全体的にどこか呑気かつ道化っぽいチグハグさがあるように思える。
亡霊がうろつく仮面舞踏会のパッチワークもなかなかホラーチックだが、おとぎ話のパッチワークは背景からして見るからに“悪夢”感が強かった。

 





※本記事では1.5部サーヴァントの真名を表記しています







亡霊と怪しいおじさん






怪しいおじさんと共にやってきたのは、ピアニストが引きこもっているというブラッディ・タワー。
どうやらおじさん本人もピアニストに興味津々だったらしく、手を組んで潜入してみようと持ち掛けられた。
旗色が悪くなったら罪を押し付けられるやつじゃーん。ヤダーッ!
スケープゴート扱いされるに決まってる!

肉体労働は苦手だとか理由を付けて、実行犯をこちら側にさせようとしてくるところも怪しい。
このアラフィフ、やっぱり全てが怪しいな。
立てば不審者座れば黒幕、歩く姿は犯罪者。















警備はアラフィフが引き付けると言っていたが、亡霊騒動が起きたことで兵士たちの意識が逸れた。
この騒ぎに乗じて塔に潜り込める!
……けど、その前に軽く亡霊退治。

いつものゴーストタイプエネミーのようだけれど、全員シンプルな仮面をつけている。
ドレスコードを守る、立派なゴーストたちだ(?)。


ところで……こで気になったことがひとつ。
アラフィフはこの戦闘前に、(想定外だが、この状況は乗っかれると見た! いいかね、【主人公】君!)……と、完全に主人公の名前を口にしていた。
主人公とライネスが名乗るタイミングって、あったっけ?
名乗るのは禁止という話だったし、まともな自己紹介はしていなかったような気がする。私が見落としただけか?

このアラフィフが、初対面のように振舞っているのは“フリ”であって、主人公を知るカルデア関連鯖である可能性もゼロではなかったりするかもしれない。
勘違いしているだけの深読みだったら草。







忘却と記憶











亡霊退治で兵士たちが慌ただしくしている隙に、無事に潜入成功。
予定とは異なり、三人揃ってフツーに階段を上っていくことになった。ちょっとシュールな気がする。

アラフィフを先に行かせて、ライネスと主人公は内緒話をした。
気になるのはMことアラフィフ、謎のピアニスト、そして……「私たち」
記憶を断片的にしか思い出すことのできていない彼らは、自分のことさえも今は完全に信じることができない。
客観性ではなく主観性でしか物事が捉えられないからこそ、足元を掬われることもあるのかもしれない。ミステリーっぽい不安だ。










記憶についての話の中で、ライネスは『レテの川の水』『ムネーモシュネーの川』についても口にした。
ギリシャ神話の忘却の川、全知の水……。
ムネーモシュネーといえば、博物館で発見した紙片にも書かれていた言葉だ。
そしてレテといえばFF6。リターナー本部から脱出する際に下る川。オルトロスと戦う。







疑似サーヴァントのツッコミ所











……と、そんな戯言を話しているうちに、お師匠様が二重人格に目覚めた!(※嘘)
疑似サーヴァントは元になった人物と英雄が一体化した人格として表に出てくる場合が多いけれど、ライネスの場合はきれいに二つに分かれている状態らしい。
確か孔明も似た感じだったっけ? それでも孔明は一切前には出てこないけれど、司馬懿はわりと表で喋るタイプなのか。

博物館の紙片で『サーヴァントである』ことをライネスが思い出したのを機に、司馬懿も表に出られるようになったらしい。
外見はライネスのまま、ライネスの口と声で話しているが、一人称が「俺」だったり男性的な喋り方だったり、随分と印象は変わる。
司馬懿状態の時は立ち絵の瞳からも光がなくなり、いわゆるレ〇プ目っぽくなる。人間らしさのない冷たさを表現している感じかな。


何にせよ……司馬懿状態のライネスも、すごく良いと思う。
TSとは少しジャンルが違う『完全に肉体は女、魂は男』状態ってのは、これはこれで胸が爆熱。
しかも(傍から見れば)二重人格状態とか、サイコーじゃねぇか……。
ライネスだけでも十分素晴らしいのに、オプションも最高級。ハンバーグカレー。















ライネスの評価が爆上げされた件はさておき……“この話”に切り込んでくれたのは面白い。
疑似サーヴァントのお約束に対する、ものすごく真っ当な謎。
ツッコむ方が空気を読めていないのでは……と不安を抱くプレイヤーの代弁をしてくれた。

……だよな!?
さすがに「疑似サーヴァントってそういうもの」ってだけじゃ納得し辛いよな!?

あーよかった。
「ファンサービスって、まぁこういうものだし……」と受け入れてはいたけれど、心の奥底に残っていたモヤモヤについて、ようやく解消する機会を貰えたような気分だ。

『特異点や特殊な状況におけるカルデア式召喚儀式』をきちんと順序立てて確立させるために霊基グラフに触れた点といい、やはりシナリオ作りが真面目だ。そして信頼が出来る。
少なくともライネスについては、『ライネスが司馬懿の疑似サーヴァントとなった』理由が丁寧に、本イベント中で語られる可能性が高いのかもしれない。期待。







事件発生











変な声が聞こえてきたので、部屋へと急ぐ。
室内に居たのは、先に向かっていたアラフィフと、謎の仮面のオートマタと……やっぱり仮面の、どこからどう見てもシェイクスピア。
半ば強制的にオートマタとの戦闘に突入したため、シェイクスピアの話を聞く暇もない。
シェイクスピアも外見だけならばかなり胡散臭いので、室内の胡散臭いレベルが急上昇だ。最終再臨とか黒幕にしか見えないし!

そしてゴーストに引き続き、オートマタも仮面をつけている。
彼らが自主的に身に着けたというよりは、『仮面舞踏会のパッチワーク』の世界設定の強制力が、彼らの仮面を生み出しているのかもしれない。















見覚えはあれど、まだ相手を正確に思い出してはいない主人公。
対してシェイクスピアは、Mとは違ってあっさりと自己紹介をしてしまう。
Mの語っていた『名前を隠さねばならないルール』は嘘だったらしい。
なぜ、そんな即バレするような嘘をついたんだろう?
……まぁ単純に、シナリオ製作時はまだ、1.5部鯖の真名隠しに配慮していたというだけかもしれない。


しかし、アラフィフはともかく、シェイクスピアか。おとぎ話のパッチワークに続いて、今回も第四特異点関係者だ。
現時点での主人公は、シェイクスピア(とサリエリ)に対しては微かな記憶が蘇っていたけれど、アラフィフに対してはそういった描写はなかった。
単に毎回やるのも鬱陶しいから省略された可能性もあるが、ここに何かの違いがあったりするのだろうか?







ロンドン塔の女王陛下






騒ぎを聞きつけてやってきたのは、まさかのアルトリア・オルタ。
お馴染みのバイザーが仮面代わりということか。巧い。

しかし記憶のない主人公はもちろん、Mやシェイクスピアは彼女のことをアルトリアではなく『女王』と呼ぶ。
ロンドン塔の女王陛下、らしい。よくわからないけれど、このパッチワークではかなり偉い人物という設定のようだ。

目当てだったピアニストは、部屋には居なかった。
シェイクスピアも同じ目的で不法侵入していたらしいが、この部屋には最初からオートマタの姿しかなかったようだ。
オートマタに攫われたのか痕跡も残さないように殺されたのか……。
さておき、女王陛下目線では、塔に勝手に入っていたM達が最有力容疑者には違いない。















己の潔白を示すため、調査を申し出たライネス(と有無を言わさず巻き込まれた弟子)。
女王陛下は寛大な心で、事件の操作を許してくれた。解決したら望む褒美さえ与えてくれるらしい。キャッホー!
……しかし、失敗した際には寛大とかそんなレベルじゃない、大変なことになってしまうんだろう。
ハイリスクハイリターン。