ランス6 プレイ日記115 仲間だったはずの男




マジノライン攻略作戦の“中盤”に発生する重要なイベント。
ウルザやリズナの気持ちを考えると辛い事件ではあるのだが、彼女達の強さと努力が見られる名シーンでもあると思う。

……だが、それはそれ、これはこれ。
このヤローは絶対に許せねぇ。殴ッ血KILL。

 





※シリーズ最新作等のネタバレを含む可能性があります







素直なマジック











引き続き、マジノライン攻略中。
不意にマジックが、結婚についてランスに尋ねた。

「あなた以外と結婚なんかしたくない」とまで思い詰めているマジック。
この話題に気乗りせず、適当にあしらい続けていたランスだったが、マジックは長く粘り続ける。
最後には多少根負けしたのか、ランスは「んー」「あーはいはい」と返すようになった。

……いや、返してないな?
結局、引き続き適当にあしらっているだけじゃないのか?















しかし、ランスの返事を真に受けたマジックはこの涙と笑顔である。
健気で素直でカワイイ。しかし、この笑顔が百パーセント曇るであろうことが目に見えているわけで……素直にかわいがっている場合でもないかもしれない。

マジックはアレだな。駄目な男に引っかかるタイプってやつだな。
つーか現在進行形で引っかかりっぱなしで、ズブズブに沈んでいっている。







アベルトの意図











突然アベルトが現れた。
……と思ったら、言いたい事だけを言って、さっさと居なくなってしまった。
何をしに来たのかさえ、現時点では不明だ。七星という仲間を失ったことに対しても反応が薄いし、戦おうとする素振りすらなかった。
ランスも「なんじゃ、ありゃ」と拍子抜けする。ランス以外の仲間の反応は、この時点では特に無かった。


短いやりとりだったが、アベルトの言動は明らかに不自然だ。
情が薄いイメージではあったが、七星の死に対して「まあ…そうなるだろうなーとは思っていましたけどね」と返すあたりは、さすがに冷たすぎるというか他人事すぎる。

もうしばらく先のシーンになるが、七星の死についてはカミーラさんとラインコックも反応を見せる。
主であるカミーラさんはもちろん、ラインコックも彼の死に対して酷く動揺していた。
口うるさかったけど本当は優しかった七星という仲間を、わがままで自分(とカミーラ)優先のラインコックでさえ、大切に思っていた。

性格や環境の違いもあるのだろうが、それでも先程のアベルトの反応は、『仲間を失って傷心している』ものには見え辛い。
七星の敗北は予想していたようだし、仲間なら手助けするとか助言をしていおくとか、普通ならば色々と出来ただろうに……。







強制転移の罠











アベルトの言動に不気味さを感じつつ、更に道を進んでいくと、とある小部屋に入った瞬間に『何か』が起きた。
景色が歪み、消えていく仲間たち。
ウルザ達が罠に気付くが、既にどうしようもなかった。
あっという間に、強制的に仲間がバラバラに飛ばされてしまう。

アニスの不思議迷宮に入り込んだ際の状況に少し近い。
だがあの時とは違い、個別にバラバラというよりは基本的に複数人ごとにバラバラになっている。















バラバラにされた一行は、それぞれアベルトと戦闘することになる。
ランスチーム以外は敗北前提のバトルになっているので、参戦キャラクターを万が一育てていなくても、詰むことはない。……のだろうか?
私はRPGだと仲間は大体バランスよく育てる性質だ。ランス6だとSPというシステムもあって、手持ちの仲間は出来るだけ、最大限育てておきたい仕様になっている。
……が、ランス6のSPのような行動制限があるタイプのゲームであっても、『お気に入りのキャラ(ヒロイン)以外は育てない』プレイヤーも少なからず居るらしいと聞く。


さておき、1戦目。
まずはカオル・サーナキア・マジックの三人でアベルトと戦闘開始。
ガードもヒーラーもいない構成は、正直厳しい。カオルもサーナキアも決して打たれ強いタイプではないし。

強制パーティでの戦闘を強いられるのはRPGあるあるだが、本作ではあまり無かったので、ちょっと目新しくて新鮮な気分だ。
あと、分断展開もRPGのラストダンジョンっぽくて面白い。FF6とか思い出す。

でもまぁ、どうあってもこの戦闘は負ける。
勝てる気がしない。







アベルト連戦











ランスを探しているアベルトは、カオル達にトドメを刺すこともなく、次のチームの元へ移動した。
今度はかなみ・リズナ・マリアの三人だ。
決定力不足を感じる女性チーム。しかし華はある。
ランスの女たちの中でも感覚が比較的普通っぽいメンバーだ。















ランスが居なければ興味はない、という態度だったアベルトだが、やはりリズナには一定の関心があるのか、「チャンスをあげるよ」と言いつつ、倒れたリズナに近付いていく。
不審者以外の何物でもない。リズナに触るなボケェ! NTRとか許さねぇからな……●REC















ランス探しの旅はまだ続く。
今度はロッキー&シィル&アレックスのチームだ。
物理アタッカーは居ないが、ヒーラーとガードがいるため、安定感はある構成。悪くない。

興味深かったのは、ここでロッキーとアベルトの会話シーンがあったこと。
ランスを含めた彼ら三人は、奴隷観察場脱出時代からの初期メンバーだ。
ランスはなんとも思っていないだろうが、少なくともロッキーは、アベルトに対して恩義を感じていたし、親しい相手とも考えていたようだった。

一方のアベルトも、昔『ロッキーの優しさを尊敬したい』と語っていたことがある。
リップサービスかもしれないが、零から生まれた感想ではなかったのでは……とも当時から思っていた。
それが理由なのか、ロッキーの誠意に最低限応えるためか、このシーンでのアベルトはわりと“以前のアベルト”っぽかった。
記憶を失い、アイスフレームで暮らしていた頃のアベルトっぽい明るさや軽さ、みたいなものがあったような気もする。
もっともあの頃のアベルトとて、明るい素振りの裏でウルザ達に試練を押し付ける腹黒い最低ヤローではあったのだが。















どうあっても、今の彼らは敵同士だ。
ランスの命を狙っていると断言したアベルトと、戦うことを決めたシィルとロッキー。
心優しい彼女達にとっては、正直辛い選択だろう。ロッキーなんて特に身内には甘い性質だし、非情にもなりきれなさそうだ。
それでも、最も大切な人を守るためならば、情に流されてアベルトを見逃すことはできない。

胸熱な展開だが、戦闘は結局負けてしまう。
だが良いシナリオでもあった。
アレックスはオマケだった。







素敵な女











続いて、ウルザ・カロリア・パットン組。
痺れ付与持ちが揃っているので、アベルト戦でもワンチャンあるチームだ。
ウルザとパットンという、精神的にも落ち着きのある面子が揃っているのも渋くてイイ。安心してカロリアを任せることができる面子。

この時点でのウルザは、もうアベルトを明確な敵としか認識していない。
罠に嵌った危険な状況だからこそ、というのもあるのだろうが、会話する余地さえない感じだ。
さすがにアベルトも少し驚いたようだった。ウケる。















シナリオの流れ的には、やはりここでも人間側は負けてしまう。
リズナ達の時と同じく、戦闘で敗北して動けなくなっているウルザに向かってブツブツと語り出すアベルト。
うーん、いつも以上にヤベーな。前々からヤベー奴だとは思っていたが、今回は更に気合が入ってる(?)。通報不可避。

素敵な女だと褒めるだけならまだしも、「僕―シモベ―になりたかった」発言はリアルにドン引きですわ。思っていても、言って良いことと悪いことがあるよな。
あと、『僕(シモベ)』になりたいって発想が個人的に共感しがたい。ウルザみたいなタイプは、むしろ逆が良いと思う。
強気な女は屈服させてナンボだろ。そこからの逆転で女上位になるのはアリ。……何の話だ?

ともかく、今改めてアベルトとの嗜好のズレを実感した。
解散解散!
アイスフレームは、性癖の不一致で解散です!!