ドラゴンクエストビルダーズ2 プレイ日記038 監獄島での日々、最終回




監獄島編、最終回だ!

本作では異質な章だった“監獄島編”。
ストーリーの深みに焦点を合わせ、物作りをほぼ封印された日々は、ストレスも感じたが新鮮さもあった。
このあたりはプレイヤーによっても評価が別れる部分なのかもしれない。
実際に私も、監獄島編を遊んでいる最中は「早く脱獄したい」という気持ちが強く、そのせいで見落としたものもあった。
シドーとシドの名前被りに気付かなかったのも、そんな焦りが原因なんだろう。きっとソウダヨ。

“監獄島”でバラまかれた伏線や物語のパーツが、形作っていくのはまだ少し先の話だ。
そして、先の展開を知った状態で改めて振り返ってみると、監獄島に詰め込まれた要素の面白さを再確認することができた。
うーん……また監獄島に行ってみたい。

 







脱獄計画、最終盤

相棒との約束





準備は整った!
今夜、ついに俺たちは監獄島からの脱獄を図る!!


独房に戻る前に、シドーと言葉を交わすところからして、既にアツい。
胸には緊張と不安と……そしてやはり、希望が満ちている。

独房に入る際にシドーとほぼ同時に扉をくぐっていくのも、なんか良い。
相棒と息を合わせて、覚悟を決めているという感覚が煽られる。







ハンマーシールを使おう





まずは隣の、シドーの独房との土壁を破壊だ!
“ハンマーシール”も初めて使ってみた。
想像していたよりデカいシールだ。道路標識っぽいビジュアル。

後々の話ではあるが、“かべかけ家具”のひとつとして飾るのもアリだ。
タペストリーみたいな……アメカジみたいな……なんかそんなような雰囲気になる気がする(あやふや)。















ともかく、これでシドーとの合流成功!
再開を喜んで飛び回るヤス船長。シドーも「オマエのくどい顔もひさしぶりに見たな」と笑顔で返す。確かにヤス船長はちょっと顔がクドい。
口は悪いが、シドーはシドーで、今までヤス船長のことを何度も心配していた。
捕まった三人が揃って脱出できることに、誰もが喜んでいるのだろう。全員無事で、本当に良かった。







脱獄ルートを進め

土の壁を破壊










改めて、土の壁を探しつつ“ハンマーシール”で破壊を進めていく。
先日使ったルートを辿れば焼却場方面に出ることも可能だが、向こうに出たところで、見つかるだけなんだろうな。

こんな大勢でゾロゾロと脱出中に看守に発見されたら、大変なことになる……とも思えるが、ゲーム的には独房に戻されるだけで終わる。
即ゲームオーバーではないあたりはありがたいが、デメリットが少なすぎてちょっと笑える。
看守たち、のんびりすぎないか?







謎の“くさったしたい










妙な匂いをシドハルトが気にする中……辿り着いた水路で、くさったしたいと出くわした。
監獄島では、今まで見かけなかったモンスターだ。
ヤス船長の言う通り、こんな場所に一匹だけ居るというのも妙な感じがする。

ともかく、目撃者は放置できない。
殴れ殴れ、タコ殴りだ!
暴力は全てを解決する!!















くさったしたいの一匹くらいならば、素手でも倒せる。
無事に成敗完了!
……と思ったら、まさかの「仲間になりたそうに こちらを見てるでヤス」……ッ!?

うーん、気持ちは嬉しいが、衛生的に色々と気になる。
正直ちょっと悩んでしまうところだ。
しかし、そんな中で、シドハルトだけが何かに気付いた様子だった。







くさったしたい”の名前










シドハルトの強い頼みもあって、くさったしたいを仲間に加えることになった。
いつも通り、名付け画面が現れる。
普段ならば、また長らく悩んでしまうシーンだが、今回はサクッと決めた。

……おそらく、そういう事なんだろう。
もはや完全に本人というわけでもないし、記憶もほぼ無いのだろうが……。

ま、なんでもいい。
くさったしたい”として新たな魔物生を踏み出した、彼の名前はマーカす
引き続き、一緒に脱獄を目指していこう!
もはや名前もFF4縛りではなくなったが、まぁええやん。







光に向かって

VS副獄長










あと少しでゴールという場面で、やはりボスが現れた。
キャベツ炎上等で世話になった、副獄長……!
おちょくるようなふざけた言動も憎たらしい奴だ。
見た目はちょっとマギールさんに似ているけど、中身は大違いだな。

どうやらここまでの流れは、ほぼ副獄長の読み通りだったらしい。
お膳立てされまくった状況に乗りに乗り、ここまでやってきた主人公達を絶望に叩き落すのが目的だったようだ。
確かにハーゴン教団の教えに通じてはいるが……肝心の“叩き落す”ところで失敗したら、何の意味もない。モンゾーラでもオッカムルでもそうだった。















脱獄を邪魔する副獄長に怒って吠えたのは、マーカす
言葉は通じずとも、気持ちはなんとなくわかる。
よし、やってやろうぜ!

副獄長は部下の看守を2体引き連れていたが、人数だけならばこちらの方が多い。
腹が減っている以外に不安はない! 殴れ殴れ!!

……そういえば、からっぽ島脱出時には怯えて戦闘不参加だったヤス船長だけれど、今回はさすがに素手で戦っている。
こんな場面でさえ「怖くて戦えないでヤス」とか言い出したら、蹴り飛ばされそうだしな……。
足手まといとして切り捨てられない、最低限の仕事だけはこなす男・ヤス船長。意外と抜け目がない。







自由な世界へ










副獄長達を無事に倒すと、ついでに『元々のもちもの』も帰ってきた。
なんて都合のいい……もとい、ラッキーな展開!

早速強力なハンマーを装備して、武器や盾も装備して、飯も食う。
おっと、まずは服を着替えるべきか。
こんな粗末で小汚い服、からっぽ島のファッションリーダーたる俺様には似合わないからな。




















そして……ついに、外に出た!
海だ、青空だ! 更にヤス船長の船まである!!
なんて気持ちのいい光景だ……!

水路の汚い水が海に流れ出る表現もイイ。
環境破壊とか海の汚染とかを考え始めるとアレだけれど、『汚れた場所から、ついにシャバへ出た』感じが主人公たちの状況と合致している。

海の美しさや空のグラデーションも素晴らしいな……。
カメラワークといい背景といい、脱出の快感と喜びを際立たせる見事な演出だった。







からっぽ島へ帰ろう

誘う男










これでようやく、からっぽ島に帰ることができる。
もちろんシドハルト達も一緒に行こう!
誰よりも先に、彼らを島に誘い始めたのはシドーだった。相変わらずモンスターに優しい、兄貴肌の男だ。

そんなシドーの言動に、『目と耳とベルトは悪人っぽいけど意外と優しい奴だ』と感想を呟くシドハルト。
……ベルトもダメなのか。ガイコツベルトだったっけ?
その程度でも不良判定とか、厳しくない? 厨二全否定。







それぞれの生きる場所










だが残念ながら、シドハルト達には同行を断られてしまった。
あくまでも“脱獄”という行為自体にこだわっていたシドハルト。おそらくマーカすも同じ気持ちだろう。
おおきづちのヤンは……どうかな? ヤンは連れて行ってやってもよかったようにも思うが、シドハルトとマーカすが友人として面倒を見てくれるようだし、それはそれで健全な良い生き方なのかもしれない。
モンスターにも人にも、それぞれの生きる場所、それぞれの生き方がある。
誰かが強制するようなものではないのだろう。










モンばあ達のことは任せておけとシドハルトは言った。
いつか全員脱獄させてやる、と熱く夢を語る。
……良い夢だ。できれば手伝いたいけれど、これ以上の介入は難しいのだろうし、シドハルト達も望んではいないのかもしれない。

あくまでもシドハルト達とは、この監獄島でのひと時だけ共にあった仲間という関係で終わらせるべきなんだろう。
シドハルトも、「もう二度と会うことはねえだろう」とも言った。寂しいけれど……つまり、そういうことなんだ。

けど、だからといって、彼らとの関係が希薄なものだったとは思わない。
共に努力し、脱獄という夢を叶えた、最高の仲間だ!
本当にありがとう!







監獄島を振り返る










船に乗る前に、シドーは監獄島での出来事を振り返って、何か少し考えているようだった。
監獄島では色々なことがあった。モンゾーラやオッカムルでの日々とはまるで違うものばかりだったが、世界の根幹にもうっすらと触れるような話を聞くこともできた。

創造と破壊。
ハーゴン教団の歪みやゆるみ。
誰も見たことがないかもしれないハーゴン
『時間がない』と語り、『救済』を求める教団の魔物……。










確実に物語は進んでいく。
終わりが少しずつ見えたような気がする。

だが今は、まずは脱出を喜ぼう。
そしてからっぽ島に帰ろう!
物作りを……物作りをさせろ!! ウワーッッ!!!


……欲望に抗えず、そのまま脱獄しきってしまったけれど、ゲーム的には監獄島には二度と戻ってくることができない。
もちものを取り戻したあたりで自由行動が解禁になるので、監獄島内に用が残っていたり、探索をしてみたい場合は、船着き場に行く前に戻っておこう。