FGOイベント 惑う鳴鳳荘の考察 プレイ日記01 鳴鳳荘に集まった人々
昨年開催されたミステリーイベント『虚月館殺人事件』。
その“対”とも呼べるようなイベントが始まった。
月末には虚月館編と共に書籍出版も決まっているようで、最近のギュギュッと詰め込まれていたスケジュールの理由の一端もそこにあったのかもしれないと察せられる。
試みは面白いし気持ちもわかるが、ちょっと色々と心配だな。無理・無茶はあまりよくないぞ。ちゃんと休めよ。
……さておき、“対”とはいっても、内容的には随分と異なる様子だ。
日数経過に合わせてシナリオが解放されていくシステム上、現時点ではイベントの全容さえもわからないが、それでも奇妙な感覚は既にある。
どこまでが現実で、どこからが虚構なのか?
そのあたりのビミョーな境が、今回の物語のキーになるようにも思える。気のせいだったらウケる。
『虚月館殺人事件』感想>>「プレイ日記01 俺にこの謎が解けるか」
※本記事では1.5部サーヴァントの真名を表記しています
王国最後の日
冒頭、いきなりの『ナレーション』。
地の分ではなく、『ナレーション』なあたりが既に妙だ。
FGOの今までのパターンとは少しズレている。劇中劇のようにも見えるが、まぁまだわからない。
カリブの小国、ナダイ・ナーダ王国に起きた革命の歴史を語るところから、物語は始まった。
“王国”としての最後の日、とも言い換えられる瞬間。
民主化を願う革命軍に攻め込まれて苦悩しているのは、敗戦寸前の王国側将軍リュウ・タンとダイゾー・オカだった。ネーミングがダジャレじみている。
結末を決定づけたのは、アラフィフの外見をした王国副将軍ミゲル・アンヘル・コルテスが起こしたクーデター。
革命軍と話を付けた上で彼ら側に加担したミゲルは、生まれ変わったナダイ・ナーダ共和国にて初代大統領の座に就いたという。
うーん、わかりやすいクズ。絶対に殺されるな。もう殺されているかもしれないが。
……と、以上の出来事は、どうやら『現在』から10年前の話だったらしい。
大統領になったアラフィフはさておき、一見重要キャラのようだったリュウ・タンやダイゾーは、ひょっとしたらもう死んでいるのか?
少なくともリュウ・タンはもう命を落としていそうだ。
まぁともかく、そんなワケで……。
オープニング
オープニングだ!
なんか知らない奴も混ざっているOPムービーだ!
登場人物の名前と立ち絵がお洒落にサラサラと現れていく雰囲気は、ホワイトデーの『旧き蜘蛛は懐古と共に糸を紡ぐ』イベントの際のオープニングに似ている。
こっちも何かのパロディだったりするのかな?
そもそもタイトルからして、某作品のパロディ染みてもいるし。
最後には、『鳴鳳荘殺人事件』というタイトルが出た。
フォントといい雰囲気といい、虚月館のものと完全に合わせている。
……が、本イベントのタイトルはあくまでも『惑う鳴鳳荘の考察』だ。
この差異には何らかの理由があるのだろう。
外見はサーヴァント
オープニングが明けても、『物語(仮)』はまだ続いている。
なぜ登場人物がサーヴァントの姿をしているのか、なぜこんなものを見せられているのか、主人公はどういう状態にあるのか、視点は誰なのかetc……多くの疑問は浮かぶが、答えを与えられなず自発的な行動もできない以上は、プレイヤーは素直にしばらく読み進めるしかない。
読みつつ、最低限の情報は整理しておこう。
まず登場したのは、アントニオ(サリエリ)とエリス(ジャンヌオルタ)。叔父と姪にあたる二人は、僻地にある鳴鳳荘へ招かれた客人でもあるらしい。
ただの客人ではなく、「お互い、目的を果たすため」にやってきたようだ。今日ここに招かれるためだけに、多くのツテを使ってきたとも語っていた。
そんな彼らをもてなすのは、鳴鳳荘の新たな主人ガブリエラ(紫式部)。
10年前の事件でクーデターを起こし、大統領になった男ミゲル(アラフィフ)の妻だが、肝心のミゲルは60にもならず死んだという。
彼らの会話の様子からして、ミゲルは死んだばかり。ガブリエラは未亡人になりたて、といった状況らしい。
アントニオは元宮廷音楽家の、作曲家。エリスは最近有名な歌姫。
年齢的に、エリスは“革命”の際にはまだ子供だったのだろうか?
少なくともエリスはミゲルに……というよりは、ガブリエラに対して良い印象を持っていないらしい。
『旦那の遺産で好き放題できる未亡人』の身分をやっかんでいるというよりは、もっと敵意や悪意をもってガブリエラを蔑んでいるようにも見える。
ま、単にエリスの性格が悪いというだけかもしれない。
ミゲルの養女だった上に妻にされたのだから、ガブリエラからすれば己の自由意思は無かったようにも見えるし、ガブリエラ個人にそこまで突っかかる理由はなさそうにも思えるのだけどな。
……って、養女から妻? ヤベー奴じゃん。完全にアウト。
若くて顔のいい男たち
ミゲルの部隊の元軍医だという男、ローマ・クレイシ(龍馬)。
生前のミゲルと食材の取引をしていたという猟師たち、バルガス(オジマンディアス)とガルシア(アーラシュ)。
どんどん登場人物が増えていくが、エリスは「若くて顔のいい男ばかり集まっている」と気にしていた。
確かにそれも少し奇妙だが、それ以上にオジマンディアスの猟師設定の不自然さが気になりすぎる……。全然キャラが入ってこない……。
このあたりのシーンで気になったのは、ローマが口にした「落城の日の虐殺」。
ローマはミゲル側の人間だが、アントニオは宮廷音楽家であった以上、元々は王国側だったように思える。
非戦闘員でも容赦なく殺されたあの日に、なぜアントニオは無事だったのか?
ローマは話を切り上げたし、アントニオも少し言葉を濁していた。何か意味があるのかな。
アントニオもまた、王国側でありつつ、革命側やミゲル側と通じていたとか?
だとしても、隠すほどのことではないようにも思うが……。
次に現れたのは旅の音楽家イシドロ・ポジオリ(トリスタン)と、その助手アドリアナ・モリナリ(マシュ)。
“旅の音楽家”という身分からして怪しすぎるし、なんとなく妙な二人だ。アドリアナが明らかに不自然で、そんな彼女をイシドロがフォローするような雰囲気もある。
そして最後に現れたのは、これまた妙な男。というかマジで知らない男。
オープニングでも「誰それ」状態だったこの男、名前はサラザール。葬儀を取り仕切ったりパーティーでグラスを配ったり、神父から使用人までやってのける奇妙すぎる奴だ。
恩のあるミゲルのために「何でもできる」ようになったというが、まーともかく胡散臭い。必要以上にイケメンな感じも怪しい(言いがかり)。
ミゲル側……ということは、サラザールもガブリエラと共に、この会のホスト側になるのだろう。サラザールは亡きミゲルが招待した人々の名前も把握していた。
アントニオ(サリエリ)、エリス(ジャンヌオルタ)、ガルシア(アーラシュ)、バルガス(オジマンディアス)、ローマ(龍馬)、イシドロ(トリスタン)、アドリアナ(マシュ)……。
少し引っかかるのは、楽器も弾けない音楽家見習のアドリアナまでもが招待されている点。
この会の目的さえもわからない以上、判断するのは早いだろうが、それでも奇妙に感じられる。
まぁその師、『旅の音楽家』とやらが招かれる時点で変な話ではあるが……。
乾杯と事件
乾杯のグラスが配られて、最後に残ったワインをガブリエラが手に取った。
ガブリエラの前はエリス。その前はアントニオ。
その更に前が誰だったのかはわからない……が、流れからして、怪しまれるのはエリスになるのかな?
もちろんサラザール犯人説やガブリエラ自演説も有効だろうが。
まーそんなこんなで、案の定事件発生だ。
早すぎるといえば早すぎる。
まだパーティーの趣旨も、ガブリエラの人となりも、ほとんど知らないまま、こんな事になってしまった。
更に言えば、登場人物それぞれのパーソナリティも、事件の舞台も、背景の歴史も、まだわりとチンプンカンプンだ。
ど……どうなってしまうんだーッ!
一方、カルデア
……第二節。タイトルは「イントロダクション」。
誰かがブツブツと呟いている中で、まず背景だけが画面に現れた。
これは……第1部か、1.5部時空?
真ん中にあるのはカルデアス、だよな?
ちょっと特殊なエフェクトが出ているけれど、特異点発生時はこんな感じなんだっけ……?
そこにやってきたのはガブリエラ……ではなく、本物の紫式部。
彼女が登場したバレンタインイベントはプレイヤーの進行度に合わせて背景やテキストが変更されていたと聞いたので、第1部や1.5部時空のイベントシナリオに登場すること自体はそこまで不自然ではない。
……が、彼女に続いて登場した男の存在によって、『このイベントは第1部時間軸である』ことが確定されてしまった。
と……言っていいのか? え、マジなのか? 本物なのか??
この記事を書いている今現在、まだ自信が持てずにいる。
久々に会うからか、本物だと思い辛い。しかし……うーん、うーん……。悩みながら続く。