ドラゴンクエストビルダーズ2 プレイ日記048 ムーンペタの悲劇・前編




何かを思い出した、と言い出したムーンブルク王。
しかし直後にトラブルが発生したせいで、詳しい話を今回は聞けずに終わってしまった。
物語の都合ではあるのだが……はよ、話せ!
洗いざらい吐けよ! 勿体ぶるな!!

 







かがり火の前での語らい

闇に蠢く裏切者の影










ロトのかがり火を作った夜(?)のこと。
何者かが、暗闇の中で話をしている。
まず間違いなく、一方はハーゴン教団の者だろう。
「あくましんかんさま」と相手からは呼ばれているし。

そして、「あくましんかんさま」と話している謎の人物。
「城内に恐怖と疑心をひろめよ」と命じられ、動いているらしいが……。こいつこそが、噂のスパイ?
裏切者は実在したってことか。しかしその正体は、今はまだよくわからない。

あからさまにスパイの話題をよく出していたのは、ジロームとゼセルかな。
しかし話題の出し方がストレート過ぎたようにも思える。これで彼らがスパイだとしたら、下手くそすぎるか?
ビルダー作業を手伝わないアネッサは、逆にスパイではないように思える。彼女にはもっと他に、何か目的があるようにも見える。
かといって、リックは我らが『第一島民』だ。チャコやペロポジションが裏切るとは思い難い。
では王様? この国の王様が裏切っていたオチはなかなかエグい。しかしそんな感じでもないような気がするし……。

うーんうーん……。
つまり、まだわからん。
現時点では、『噂のスパイは実在していた!』という情報だけでいっぱいいっぱい。







信念と信頼










方向を直したロトのかがり火を見上げながら、話をする主人公とシドー。
シドーは“シンネン”がわからない、と語る。
モンゾーラでは夢、オッカムルでは愛……そしてムーンブルクでは信念がキーワードになるのか?

しかし“信念”については、先程の暗闇のシーンでスパイも口にしていた。
ムーンブルクで目にする信念は、決して『正しいもの』ばかりではないのかもしれない。と、なんとなく思った。















夢や愛が理解できなかったように、信念についてもまだ理解ができないシドー。
それでも彼は、主人公のことは信じているとハッキリ言った。
既にシドーの中には、何らかの形で不安が生じているのかもしれない。
改めて先日のルルとのパーティーや、あの時交わした約束についてもわざわざ口にしたのは、シドーが何か“嫌な予感”を抱いていたからこそのようにも見える。

最近はやけにピリピリしていて、暴力的だったシドーだが、今回のこの場面では少し落ち着いているような気がした。
主人公と二人だけだからか穏やかなのか、それともロトのかがり火がシドーにも何か良い効果を与えていたりするのか?

いつもと変わらない、明るい『相棒』としてのシドーとのやりとり。
出来ればこれからもずっと続けていきたいが……。







三兵団

何かに気付いたムーンブルク










そんな二人の会話に混ざってきたヒゲ。
王は「そなたたちはこの地の人間とは 少しちがうようだ」と言い出した。
この地の人間云々というと、ムーンブルク生まれがどうこう……という話ではないように思える。
ひょっとして、“本来の歴史(仮)”?
主人公(とシドー?)が、違う世界(仮)から来たことに、王は気付いているのか?

更に王は、「多くのことを思い出し そして 知ってしまった」とも言い始める。
一方で、まだ世界の秘密について理解しきっていないようでもあった。
何がいったい、どういう意味なんだ?
世界の秘密だの、おおいなる謎だの……そして王が思い出した『多くのこと』とは何なんだ?

それっぽいことだけを散々語ってきた王だが、最後まで話の続きを聞くことはできなかった。
何かトラブルが起きたらしく、残念ながらこの会話はここで止まってしまった。
ああもう、仕方ないな。後で話せよ! 絶対に話せよ!! 死亡フラグは自力で折れよ!!







犠牲になったムーンペタ










ムーンペタの兵士が、助けと注意を呼び掛けるためにムーンブルク傍までやってきた。
その体は見るからにボロボロだ。そして彼は、城に辿り着く直前に、敵の魔法によってトドメを刺されてしまった……。
我々の目の前で兵士を攻撃したのは、見せしめのようなものだったのかもしれない。助けを求めてやってきた彼の願いが結局叶わなかった点といい、モンスター達に振り回されている感じがする。

彼らを嘲笑うように現れたのは、獣魔兵団のリーダーと思われるモンスター。続いて飛行兵団、デーモン兵団までが出てきて、長々と自己紹介をした後に去って行った。
なんだテメェら……!
出オチ感半端ねぇんだよ!
あっという間に負ける雑魚の匂いがプンプンしてくる。
ウルセー、さっさと島のトップを寄こせ!!










挨拶だけして帰っていくとか、ベタだな……と思ったが、一応理由はあった。
なるほど、ハーゴン教団の側も、あれはあれで『破壊を続ける』ために、戦いをあえて長引かせている面もあるのだろう。
簡単に勝利できる場面では逆に手を抜き、人々の希望が高まったところで潰す……っていつものパターンだ。
ある意味では戦いやすい、ありがたい方針と言えなくもない。
ハーゴン三兵団とやらが一気に攻め込んできたら、さすがに現状の戦力では敵わないだろう。







破壊へ誘う“謎の声”





ムーンペタの兵士の犠牲と三兵団の挑発に、シドーは苛立っていた。
そんな彼の精神を更に煽るように、“謎の声”が突然話しかけてくる。
プレイ日記029 地底世界と謎の聖堂」の頃にも冒険中に話しかけてきたことがあったけど、今回は前回以上に馴れ馴れしいというか積極的というか……いよいよ、本性が見えてきた感じがする。
冷静さを保とうとするシドーに対し、“謎の声”は「少しだけチカラをおかししましょう」などと言い出す。
うわ~、どう考えても良い意味じゃない。力を貸すというより、暴力や破壊衝動に駆り立てているみたいなイメージ。















“謎の声”に背中を押されたせいか、シドーは一気に感情的な行動に出た。
主人公を同行させなかった点には少しだけ彼の理性を感じる気もする。しかし傍から見れば、カッとなって独断で動き出したようにしか見えなかった。

ムーンペタに向かったのか、それとも三兵団を追おうとしたのか……。
勝手に走り出したシドーを、前回から彼を慕っていた兵士たちが追いかけていく。
そのままシドーと三人のムーンブルク兵士は、止める間もなくアッという間に行ってしまった。
当然アネッサは怒っている。そりゃ怒るよ。こりゃさすがに怒られてもおかしくない。







ムーンペタ

シドー達を追いかけよう










シドーの行動はあまりにも無謀で危険だ。追えば犠牲は増えるだけかもしれない。
それでも、独りでもシドーを追おうとした主人公に、アネッサとリックが付き合ってくれた。
シドー無しでの三人パーティーは初めてだ。
ちょっと変な感じだな。面白くもあるけれど、落ち着かない気分でもある。

ともかく、追え追え!
シドーたちは想像していたよりもずっと遠くまで進んでいた。
長い距離を走って、ようやくゴールが見えてきたが……あれは建物?
ひょっとして、ここがムーンペタ

まだ少し距離はあったが、見ればわかる。
既にシドーはモンスターに囲まれている!
ヤッベー、急げ!







乱戦、そして…










追いつくや否や、案の定戦闘開始だ!
モンスターがめっちゃいる! 多いなしかし!
まぁこちらも人数は多いので、そう問題ではない。

しかし……戦闘の途中で、見つけてしまった。
倒れて動かなくなっている三人の兵士だ。
そして、シドーの傍にはもう誰もいない。
失礼ながらモブ兵士の見分けはつかないのだが、おそらく彼らは……。

う~、ううう~、辛い!
辛いよ!!







シドーの異変










戦闘が終わると、兵士達の犠牲について、当然アネッサとシドーが口論になった。
……が、シドーの口調が明らかに変だ。
誰も気付いていないようだが、喋り方といい話す内容といい、まるで別の何者かが乗り移ったかのように異様だ。
誰が気付け! 指摘しろよ!















もう一度戦闘を挟んだ後、シドーは若干正気を取り戻しているようにも見えた。
しかし、まともに会話をできる雰囲気でもない。
アネッサは怒り嘆き、リックも兵の犠牲を前にして激しく動揺している。

……それにしても、リックの反応は少し妙にも見えた。
誰だって死や無は恐ろしいだろうけど、兵士長としては精神力が軟弱過ぎないか?
何か特別なトラウマでもあるのだろうか。







教会を調べよう










教会の奥から声が聞こえてくる。
調べてみよう、という流れになるが、シドーはここで待つと言う。やけに刺々しく、冷たい態度だ。元のシドーに戻ったように見えるが、やはり奇妙だ。
そしてシドーは、苦しげに唸ってもいた。
「俺」と「オレ」。一人称が変化している?
もっと単純に、“自分”があやふやになっているのかな。

よくないよなぁ。
明らかに異常が出ているのに、シドーはその変化を一人で抱え込んでいる。
隠している、と言ってもいい。
せめて打ち明けてくれたら良いのだが……。
この様子からして、難しそうだ。

主人公はまだしも、アネッサたちムーンブルクの住民に誤解されかねないのは心配だ。
慕ってくれた兵士たちも早々にこんな結果になってしまったし、シドーの孤立が加速しそうだな……。
うーん、辛い。何度も言ってしまうけど、マジ辛い。