ランス6 プレイ日記134 パパイア征伐・後編




パパイアのことを、大切な友人として気遣っていた千鶴子。
ゼスが崩壊に向かっている最中は、他の仕事やノエマセ達との喧嘩で忙しすぎて、パパイアについて気を配る余裕すら無かったのかもしれないな。

ランス10でも大人の女同士、友情関係が続いていることはあちこちで見ることができた。
ウルザも交えての「トリオ・ザ・〇姉妹」も確立された記念すべき最新作。

 





※シリーズ最新作等のネタバレを含む可能性があります







パパイアを狂わせた男











お茶の時間を楽しんでいるパパイアの元に、ランス達よりも先に辿り着いた男がひとり。
挑戦モードに入ってからは、これが初登場だったか?
アベルトの生存が明言された瞬間ともいえる。
スタッフロールでもチラッと出ていたし、知ってたけども。

パパイアとアベルトに何らかの関係があることは、マナバッテリー破壊のために跳躍の塔へ初潜入した頃からわかっていた。なんつっても、パスワードが個人名。
しかし直接彼らが対面する姿を見るのは、プレイヤー目線では今回が初となる。
アベルトはいつもこんな調子だし、パパイアはパパイアで狂っているので、二人の会話は一見穏やかにも見えなくはなかった。
ヤベー奴同士、のらりくらりとした雰囲気が近いっちゃー近い。















だが……表面上はさておき、パパイアの方は、そこまで心穏やかなわけではない。
狂気の奥にある彼女の本質ともいえるような部分が、この場面では微かに表出している。

愛した男によってこんな事態に陥った悲劇性。狂っている自覚やアベルト&ノミコンへの愛憎などを抱えたうえで、それでも狂い続けるしかない悲壮感。
パパイアの所業は決して許されるものではないけど、物語としてはすごく興味深くて面白いんだよな~。
そしてパパイア自身もとても魅力的。「お茶冷めちゃった」→「ふん」の台詞、超かわいくない? かわいい。
失恋と狂気のせいか、言葉遣いがちょっと子供っぽくて女の子っぽくなってる。萌え~(死語)。







お茶の時間、終了~











さて、改めてランス側。
ようやくパパイアの元に辿り着いた。マップもコンプだぜッ!

雑魚を連れたパパイアは壁役を置きつつ後列配置、という定番戦法で戦いに挑んでくる。
しかしコマが少ない感じだ。比較的すんなりと勝利することができたため、パパイアの魔法の冴えをあまり味わえずじまい。
プレイ日記124 ゾンビ汚染を除去」あたりで見かけた敵が居た気もするけど、まーいっか。
……復活させたの、パパイアだったのか?















勝ったら××を約束させていたのに、肝心の相手は偽物だった。
しかも心臓に悪い二重の罠、という名の悪戯に見事に引っかかった形になり、さすがのランスも怒髪天。
絶対に絶対にお仕置きしてやる、と改めて咆えた。







跳躍の塔・ラスト











改めて跳躍の塔に再入場。マップがまたも変化しているのがビミョーにややこしい。
前回は塔を上るスタイルだったが、今回は最上階で本人が「本物は地下」と言っていたので、地下から進む形になる。

最上階では偽物と戦わされただけで終わり、良い事なんて何も無かった……と思いきや、ゼス軍的にはアレをきっかけに塔をほぼ占拠できたらしい。
その影響か、地下ではアニス&千鶴子が作業中。
アニスの「ういーー」は呪文の詠唱らしい。マジか。















アニスの「ういーー」は、ノミコンの動きを魔力で無理やり止めているらしい。
そんなアニスをコントロールするため、千鶴子はこの場から動けない。
千鶴子からはパパイアと悪魔ノミコンに関する過去の情報と、【スーパー消しゴム】を託された。

スーパー消しゴム!
なんか聞いたことがある。ランクエマグナムに登場したアイテムと同じか?
……と思って軽く調べたら、あっちは【呪い消しゴム】だった。
似て非なるアイテムだけど、たぶん同じようなもの。
呪い消しゴムも王立博物館に置かれていたっぽいし、ともかくゼスは消しゴムが豊富。







千鶴子の気持ち、パパイアの気持ち






パパイアとは友達だった、と語る千鶴子。
悪魔ノミコンによる狂化を知りながら、友人の命のために見逃すしかない日々は辛かっただろう。
しかもエッグい犠牲も出しまくっていたしなぁ。そのあたり、千鶴子は知っていたのかな?
わかっていて黙殺していたのだとすると、パパイアのみならずゼス上層部全体の罪はなかなか重い。
だがモブの命の価値が軽いのがランスシリーズだから仕方ない。

ま、細かいことは今更なんでもいい。
友人であるパパイアを想う千鶴子の気持ちは本物だし、胸を打たれた。
千鶴子のためにも、パパイアを解放しよう! そしてお仕置きへ……。















アニスの干渉に苦しんでいるノミコンを、パパイアはのんびりと眺めている。
狂気が少し薄れている、というのもあるのだろうが、なかなか独特な会話シーンだ。
引き続き女の子っぽさを引きずりつつ、Sっぽさと狂人っぽさも交じえつつ、ノミコンのピンチをパパイアは看過しようとしている。

ノミコンも戸惑うほどの抵抗は、パパイアの理性が微かに表に出つつある証拠だろう。
アニスの魔力とアベルトへの失恋が相まった効果か、パパイアは今までに無かったほど明確に、ノミコンに対する反抗ともいえるような言動を露にしていた。







届く想い











道中の敵をザクザク倒し、ようやくパパイアの元まで辿り着いた。
あとは消しゴムを使うだけ……だが、パパイア自身が躊躇する。
正気に戻れば、自分自身の罪で潰れてしまうかもしれない、と彼女は語る。

……犠牲になった人々のことを考えると、なかなか都合の良い言い草だよなぁ。
それくらいの罰のひとつやふたつ、乗り越えてもらわないと。

でもまー、人間なんだからそれくらいの恐怖は覚えて当然だろう。
そういった考えに至るだけでも、やはり既にパパイアはかなり狂気から抜け出しつつあるような気もする。















最後には友人の存在が駄目押しになった。
アニスの魔力や戦闘でノミコンの力が弱まっていたのも大きいだろうが、ノミコンにはっきりと別れを突き付けたのは他でもないパパイア自身だった。
やっぱり、友情って良いものですよね。特に女の子と女の子の友情ってサイコー。大好物です。
パパイアと千鶴子は女の子って年齢からはみ出しかけているけど、まぁセーフ(※禁句)。







近所の無責任お姉さん、復活











ノミコンが消滅し、正気に戻ったパパイア。
目の雰囲気が少し変わり、腕にだらしなく引っ掛けていた白衣をきちんと着直す。
立ち絵の変化としてはそれだけなんだけど、全然別の服装にさえ見えてくるから不思議なもんだ。

個人的には前の白衣の着こなし方もわりと好きだったな。
っつーか中身の服が好きなのかもしれない。
悪のマッドサイエンティストって感じでエロ格好いい美しい。萌え袖(?)もかわいい。















正気に戻ったパパイアのことを、ランスはわりと気遣っていた。
実際に色々と目の当たりにした際はキレてもいたけど、最終的に『悪いのはアベルト』という考えに至ったらしい。
リズナやウルザに近い犠牲者として見なしたのだろう。女に甘い、ともいえるのだが、まーアベルトがクソったれなのは万人が認めるので仕方ない。
パパイア自身はアベルトに全てを押し付けるのではなく、人のためになる研究を続けていくことで、贖罪の道を歩んでいくつもりのようだし……。他ならぬ彼女自身が自分を責め続けるなら、周りは出来れば支えてやった方が良いだろうしな。

ノミコンから解放されたパパイアは、以前のようなクレイジーっぷりは失っていても、結構破天荒でフリーダムな姉ちゃん感は変わらない。
その一方で、「気が緩むと泣きそうだもん…色々…」と呟いたり、表に出ているものに虚勢と強がりが混ざっているのも窺える。

そういうのって……なんか、ズリーよな!
フリーダムお色気おねーさんでありつつ、重い過去と弱さを背負っているとか、そういうやつ……。
めっちゃ、タイプなんだよな……!!


改めてこのあたりを読み直していたら、なんだかパパイアのことが前より好きになってしまった気がする。
トラウマ回をやり直したあたりでは、ドン引きしていたんだけどな……。
人間の嗜好ってコロコロ変わる。