ドラゴンクエストビルダーズ2 プレイ日記060 たたかいが終わる時




ムーンブルクでの長い戦いも、ようやく終わりが見えてきた。
しかしその内容と展開は、予想していたものとは全然異なっていたな……。
物語の設定に関わる重要なエピソードになるという予感はあったけど、ここまで重たくシリアスな展開が続くとは思っていなかった。
モンゾーラ→オッカムルに続く第三の島として、ガラッと一気に空気が変わった。良くも悪くも、緊張感と意外性のある章だった。

 







ムーンブルク最後の戦い

解放許可










ようやくミナデイン砲』完成!!
そしてようやくシドーを解放してもらえることになった。
それ自体は嬉しい事だけど、やっぱ遅くね……?
裏切者による策略が発覚した時点で、無罪放免だったよな?

王様もアネッサも「おお! そうであったな!!」だのなんだのと、緊張感/ZERO。
彼らに悪気がないのは知っているけど、若干納得できない。
しかも、シドーの解放に誰も付き合ってくれねぇし……。
牢屋に行くのは主人公ひとり。
超気まずいんだが。







ギスギス最高潮










だよな~~~~ッ!!(ヤケクソ)

そりゃ怒るよ。
シドーらしくない捻くれた受け止め方は、若干面倒くさい感じでもあるが、今までの経緯を考えれば当然でもある。
親友に裏切られたような状況になるわ、牢屋に監禁されるわ、“謎の声”に延々と嫌がらせされるわ、更に更に状況が大きく変化してもなお、最終決戦間近まで解放してもらえないわ……。

肉体も精神もズタボロだ。
シドーじゃなくても、こんな目にあえば誰でも怒るわな。
主人公に悪意が無かったのは、シドー本人とて薄々は気付いているかもしれないけど、「じゃあ仲直りしようか!」と簡単に切り替えられるほど単純な確執でもない。
裏切者の事件抜きにしても、最近のシドーはかなり精神的に参っていたし、心の余裕などまるで無いだろう。










それでも、シドーはアネッサとは仲直りできていた。
特にムーンペタの件に関しては、アネッサとはギクシャクしたままで謝れてもいなかったからな……。
シドーはアネッサに素直に謝罪して、アネッサもまた、今までの色々な出来事を謝る。
ようやく歩み寄ることに成功した感じで、ホッとした。










しかし、主人公に対しては……完全に、心を閉ざしてしまった雰囲気だ。
全てがシドーの本音だとは思い難い。
今更後に引けなくなってしまった感もあるし、親友に甘えて拗ねて不貞腐れているだけのようにも見える。

時が解決してくれるかもしれないし、そうでなくてもちょっとしたことで仲直りできるかもしれない。
しばらくそっとしておいたほうが良いのだろう。
……だが、『今』のシドーを一人にするのは……。







ムーンブルク・ボス戦

決戦前のピリピリした空気










気まずいまま、最終決戦の時が目前に迫ってきた。
開戦の際に話しかける相手は普段はシドー、シドーが不在の間はリックが担当していたけど、今回はアネッサになっている。
シドーは皆に背を向けて、まるで輪に加わろうとしない感じだ。モンゾーラやオッカムルの最終決戦とは明らかに雰囲気が異なる。

戦闘には参加してくれるみたいだけど、それは味方やムーンブルクのためというより、『いらだちを発散させるため』のように見えるな。
既に絶縁宣言もされてしまったし、アトラスを倒してムーンブルクに平和が戻ったとしても、それだけで全てが解決するようには到底思えない。







VSアトラス










シドーのことは気がかりだが、とりあえず目の前の戦争に勝利しなければ。
ついにムーンブルクでのボス戦開始だ!

雑魚処理パート・アトラス直接攻撃パート・ミナデイン砲パート……と、戦闘内容はなかなか複雑。
だがタイミングよくアネッサが指示し続けてくれるし、画面右側にもその時々に応じたアドバイスが表示されるので、難易度としてはそう高くはない。
ドラゴン兵団戦での記憶も新しく、正直ちょっとだけ不安はあったのだが、わりと余裕はあった。
前作のげきとつマシンみたく、複雑な操作や慣れが必要な戦闘方法もないし、楽なもんだぜ……。










ミナデイン砲を操作して撃つのも面白い!
決戦感もアツいし、一撃でアトラスのHPがゴッソリ削れるのも気分が良い。
なるほどな~、いいじゃんミナデイン砲。
正直作っている間は「いつまで作らされるねん」と辟易しかけていたけど、この爽快感はなかなかのものだ。
これっきり撃つ機会がなさそうなのはやや残念ではある。







蘇る国

取り戻された平和






バトルコンプリートッ!

相変わらず城の被害は激しかったけど、そこまで苦労したって感じでもなかったかな。
本作における章ボスはイベント戦の側面が強いので、戦闘が苦手なプレイヤーでもクリアしやすいと思う。

何度も繰り返してしまうけど、前作の章ボス戦とは比べ物にならないくらい楽だ。
難易度が高い上にギミックが複雑で味方もなく、破壊された拠点が修復されることもなかった前作……。懐かしくも苦い記憶よ……。
だがそんな苦しさがあっても、前作は前作で超名作なので未プレイなら超オススメ。ライトプライヤーにはやや難しいかもしれないけど、シナリオの出来は本作に勝るとも劣らない。















アトラスが落とした『はじまりの紋章』を修理して、ロトのかがり火に掲げれば……!
一気にすごいエネルギーがかがり火から噴きあがって、ムーンブルク中を照らした。

城内だけではなく、同じ大陸のあちこちで暮らしていたっぽい一般住民も、立ち上る炎を遠くから眺めている。
……って、意外と生存者っていたのか? 兵士どころか、見知らぬシスターや子供の姿さえある。
ムーンブルクって拠点の城以外には、戦場の武器BBAくらいしか生きている人間を見てこなかったので、ちょっと驚いた。意外と生きてる。

はっ……右下にいるこの男は、もしかして農民? 農民なのか!?
ムーンブルク城は生きがよくて裏切らない人間の農民を常時大募集中ですよ!!??







たたかいは終わった





王様からの依頼をすべて達成し、ハーゴン教団も撃退し、ついにムーンブルクの戦いが終わった……!
『終わらない たたかいの島』の二つ名も返上だな。
なんといっても、ムーンブルクの仲間たちが喜んでくれたのが一番嬉しい。
ギスギスした時や苦しい時期もあったけど、王様もアネッサも良い奴らだった。
彼らの故郷と命を守ることができて、本当によかった。
裏切者のアイツのことは、まだちょっと悲しいけど……悔やんでも仕方ないよな。















そしてもうひとつ、解決していないことといえば、シドーの件だ。
どうやらシドーは、既に主人公への言動を後悔しているっぽい。
だが主人公が話しかけると、相変わらず冷たい態度を取り続けていた。

完全に引っ込みがつかなくなっているなー。
王様も「かまってちゃんのスネた背中」呼ばわりしていたし、確かにそんな感じでもある。
友達なら喧嘩のひとつやふたつ起きても当然だし、むしろその方が自然な友人関係だろう。
ただ……今のシドーは性格やかまってちゃん云々以前に、“謎の声”や“破壊神”の影響で精神不安定になっている面もあるのが問題だ。


以前までのシドーとならば、この程度の擦れ違いは簡単に解決できただろう。
だが今回、ここまで拗れ続けるとなると……。
……ひょっとしなくても、最後までこのままか?
喧嘩したまま、『ビルダーズ2の結末』に向かっていくのか?

嫌だな~。空気が悪いのも嫌だし、シドーと気まずいのもスゲー嫌だ。
そして何より、「このままだと、シドーとはサヨナラEDになるのでは?」と物凄く不安だった。

シドー闇堕ちで完全に消滅エンドはさすがにありえないだろうけど、仲直りと共に永遠の別れみたいな流れは十分にありえる。
そういったエンディングも嫌いではないし、物語として綺麗にまとまっているならアリだと思う。バッドエンドもノーマルエンドも個人的にはキライじゃない。

……けど、本作については、『これからもシドーやルルたちと仲良く暮らしていくED』を熱望してやまなかった。
まさかここまでシドー個人や、シドーを含めた日常に愛着を持つことになるとはなぁ。
ある程度は予想していたけど、実際は想像以上だった。ゲームに夢中になっている良い証拠。