FGOイベント セイバーウォーズ2~始まりの宇宙へ~ プレイ日記15 『女神経典』について




事前情報の段階では予想さえ出来なかった新キャラクター(?)・トキオミ教授。
その人となりも設定も、背景や過去も、想像以上に興味深い人物だった。
イベントが終わった今でも、この人のことをよくわかっていない気がする。
つまり……どういうことさ!?
全ての真実は菌糸類の中のみに。

 





※本記事では1.5部サーヴァントの真名を表記しています







銀河サイズ以下の攻撃は無効化

忘却を許さない女神





Sイシュタルの「さっさと忘却の底に帰りなさいよね!」という言葉がアシュタレト・オリジンの逆鱗に触れた。
おそらく「忘却」は彼女にとってのNGワードなんだろう。
心臓としての半身二人を受け入れようとしていた女神の肉体アシュタレト・オリジンは、一転彼女達への攻撃を始めた。
さすがは美の女神イシュタルサマ、地雷の踏み抜き方も華麗かつ大胆~!!(ヤケクソ)

当然戦闘に入ったが、まるで戦いにはならなかった。アシュタレト・オリジンは、【銀河生命論】なる解除不可な特殊バフを所持していた。
その内容は、『自身に「銀河サイズ以下の攻撃を無効化する状態」を付与』というもの。
スケールが違いすぎて、まぁよくわかんねぇよな!
宇宙すごい、宇宙こわいってことダヨー。







これもひとつのワールドエンド










蒼輝銀河の運命も、自分たちの命も、既にほぼ諦めているアシュタレト。
しかし彼女は、己が巻き込んだ異邦人たる【マスター】だけでも逃がそうと、単身オリジンを食い止めようとする。

主人公のことを想ってくれる気持ちはありがたいけど、その行動の根底にあるのは投げやりでやけっぱちな感情だろう。
「悪の女神である自分には最初から存在意義はない」「人間にも女神自身にも望まれていない、価値のない命だった」と後ろ向きな気分のまま、自殺しようとしているようなものだ。

悪の女神云々の正体はもちろん、『父の期待に応えることができなかった』自分自身への失望も大きそうだしなぁ……。
しかもその父さえも目の前で失ったばかりなのだから、アシュタレトの気持ちがとことん落ち込むのは当然だ。















だが、そんな捨て鉢な状態では、女神に勝てるわけもない。抗う事さえもできず、結局アシュタレトのみならず全員が、オリジンの攻撃をマトモに食らった。
ああオワタ……。完全にオワタ……。

……ってな感じで、このままだとフツーにバッドエンド。
だがもちろん、この結末を認めるわけにはいかない。

女神経典を全然集めていなかったプレイヤーの目の前に、唐突に広がった真っ白い世界。
そこで主人公は、思いがけない人物と再会した。







真実を探して

勝利の鍵は……





『彼女』の助言と協力で、少しだけ時間軸に変化が生じた。
ゲーム的に言えば「強くてニューゲーム」状態だ。
今度こそ正しい道に進むべく、必要なフラグを搔き集めるぞ!
具体的に言うと、賞金首を片っ端からブチのめして、女神経典を収集するんだ!!

女神経典は全部で6つ。
真っ直ぐにストーリーの解放だけを行ってきた私は、この時点で最初の一つしか所持していなかった。
何も知らないも同義だ。こんなんで女神に勝てるわけねぇじゃん(笑)。







女神経典2「古代の女神とは」





『女神経典』のフルコンプはシナリオクリア後に行ったのだけど、ここはわかりやすく、女神経典のナンバリング通りに並べて、情報を整理し直していこうと思う。
ひとつめにあたる『女神経典1「蒼輝銀河のなりたち」』については「プレイ日記04 女神経典と銀河の成り立ち」にて整理したので割愛。

まずはふたつめ、『女神経典2「古代の女神とは」』で語られた授業内容について。











●原始宇宙で栄えた文明の中でも特に強力だったのが『女神の文明』
●古代文明における女神とは役職では生命体ではなく、『人類の生活圏』そのものを指す。女神信仰は『人類が生存できる宙域』そのものへの信仰だった。
●男性神が戦争や繁栄を保証する一方、地母神は生存や支配を約束して生活圏を守るものとして考えられていた。『神』はいつしか人格を持って活動を始めたが、その成り立ちと性質故か『女神』は外の文明に対して攻撃的だった。
●古代の女神たちは自分をあがめる民を守るために争い続けたが、【宇宙の更新】まで君臨した特に強い女神こそが今でいう『原始の女神』だった。

●現代の学会では『存在しなかった』とまで言われている原始の女神だが、その記録の一端を教授は発見した。きっかけは、2000年前のとある事件だった。
●『蒼輝銀河辺境 座標■■■ 放棄惑星A-05 古代における惑星名 金星』。この座標は古代金星文明の残骸にして、永い眠りから目覚めようとしている女神の古代神殿だという。







女神経典3「(ラベルなし)」










続いて『女神経典3』……なのだけど、これはラベルもなく、内容もあまり無かった。
NGシーンを消し忘れたって感じの映像だ。
それを恥じたのか、再生を中止したtalkieは、テープを早々に破棄してしまう。
……やっぱりtalkieって、“中の人”がいるんじゃないか?
そんな疑念を抱いてしまうようなタイミングだった。

あと、この映像で今更思ったのだけど……教授の表情パターンって、意外と豊富だな。
真面目な顔と微笑みと血まみれ顔くらいの差分で十分っぽいのに、照れ顔とか目を背けるパターンとか、バリエーションが細かく用意されている。
オッサンに対するフォローが手厚い。







女神経典4「女神と古代神殿」





ほのぼのモードから一転、再びシリアス。
というより、内容的にはこっちの方が「女神経典2の続き」といえるだろう。
四つ目の女神経典は、『女神経典4「女神と古代神殿」』というタイトルだった。










教授の話は『原始の女神』についての警告であり、最終的にはまたフラグを立てて終わる。
開幕ボケのための前振りにしか見えない。

内容的には、『原始宇宙で死んだ場合、マジで死ぬ』という、普通宇宙の住民である主人公からすれば不思議ではない話の再確認だった。
逆説的に、サーヴァント・ユニヴァースにおける生命の不思議システムが明かされる。
なななんと、サーヴァント・ユニヴァースでは明確な死は存在しない。
消滅しても時間をかけて、宇宙のどこかにランダムで『転生(リポップ』するのであーる!
魂の物質化ってスッゴーイ! 天草天草~!







女神経典5「恩讐の女神」





「『女神の霊核』が無いと、古代神殿の再現とか無理だし(笑)」とスペース神陰流の陰謀を半笑いで受け止めていたトキオミ教授。
約束通り、開幕ボケをかます。さすが紳士、お約束は外さない。










『女神の霊核』について詳細はまだ語れないとしつつ、「なぜあったのか」については説明しておこうと教授は語りだす。
その話は、あのシグルド&ジェーンの過去にまつわるものだった。


●2000年前、古代神殿にて『原始の女神』が復活した。強欲な彼女は新しい宇宙のルールに従うことを拒み、悪の女神として居残っていた。
●女神は『原始宇宙』が消えた事に憤怒しているのではなく、信仰を忘れて事実を過去においやる人類の宿痾『忘却』への憎しみに満ちていた。
●サーヴァントと蒼輝宇宙を憎悪する彼女は刻一刻と『原始宇宙』を拡張させていく。およそ128日で蒼輝銀河が侵食されきることが判明し、秘密結社・銀河警察機構は特別チームを結成して対応にあたった。















特攻女神Aチームの面子は……「現存している七人のマスターのひとり、■■■」「竜殺しと名高いセイバー」「籠城名将と呼ばれたランサー」「星の瞳を持つアーチャー」「同じ古代女神のアサシン」「事象バーサーカーの馬兵」「宇宙オニイサンマーリン」「宇宙海賊スペーストシゾー」。以上8名!
うーんツッコミ所満載。気になることが多すぎてどうしたらいいのかわからねぇ。
でも面子的に、実力はガチだろう。だからこそ女神の撃退にも一応は成功したのだろうし。

シグルド&ジェーンが不死の呪いをかけられていたのは前回で明らかになっていたけど、他の連中はどうなったんだろう?
スペーストシゾーなんかはフツーに賞金首に混ざっていたけど……。
女神戦で戦死していたらリポップできないはずだし、何らかの形で全員生き残ったのだろうか?
各々の呪いの有無は不明だが。







女神経典6「とある教授の述懐」





そして、最後のひとつ。
これもまた、授業の内容や事件の解説とは言い難い。
教授自身の告白であり、いつかどこかで届くかもしれない、娘たちへの遠まわしなメッセージと応援だった。










……なんとなく察せていたけど、決定的な証拠には欠けていた。
だからこそアシュタレトに何も言う事ができなかった。
自分を追い詰めて、投げやりな特攻に意識を向けている彼女を止められなかった。

最後のピースが、ここに埋まる。
あの真っ白い空間で『彼女』が指示してくれたのは、コレのことだったんだろう。
次回、セイバーウォーズ2感想最終回!