FGO第二部 Lostbelt No.5 プレイ日記10 不死ではないからこそ



アトランティスでの物語には、何人もの神や関わってきた。
神に近付く難しさや危うさを何度も何度も目のあたりにしたし、異聞帯原住民の宗教観やキリシュタリアに対する大敗北もあって、より神や神に近い存在への恐れは増していった。

……そして、それらの描写があったからこそ、終盤の戦いが生きてくる。
“人間”としての弱さと強さが、最期になって効きに効く。
シビれたよ。サイコーだった。





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※本記事では1.5部サーヴァントの真名を表記しています



女神の島での試練

二人組つくって~






正義と天秤の女神アストライア
彼女は事情があるためにカルデア側に助力することは出来ない、と断言したが、『試練を潜り抜ければ情報を提供する』という形で、最低限の協力をしてくれた。

試練は二人組×3試合。なるほど、これが節タイトルになっていた“アストライア島三本勝負”なのか。
……てっきりアストライアと三試合するのかと思った。





女神にQ&A






「二人組つくって~」という第一の試練(嘘)を乗り越え、チームはそれぞれオリオン&コルデー・千代女&マシュ・イアソン&マンドリカルドに分かれて試合開始。
NPCオンリーでの戦闘なのでそこまで難易度が高くはないが、ある程度戦略を考えて戦うべきでもあった。クラス相性不利はイジワルじゃな~い?

試合に勝利した報酬として、アストライアはいくつかの質問に答えてくれた。
『一試合に一情報』が条件だったはずだけど、予定以上にサービスして多めに答えてくれる。
中立を保っていても、なんだかんだで味方寄り……というより、単純にお人よしなのかもしれない。万人に優しいわけではなくとも、認めた相手には義理を果たしてくれる良いオンナ。







アストライアが教えてくれた情報には様々なものがあった。
一問一答の内容だけでなく、サービス回答や追加情報も豊富にあったので、整理しておこう。
目前のアトランティス攻略に関係ある要素は青、今後のオリュンポス攻略に関わりそうな要素はピンク、異聞帯全体の設定っぽいものは紫でなんとなく色分け。

『テオス・クリロノミアで強化されたオリオン単体では、アルテミスを撃ち落とすことは不可能』
『ヘファイストスならば、材料さえあれば神造兵装を準備できるだろう』
『“エキドナ”はあらゆる怪物の工場のようなもの』
『アストライアは今回の戦いに関わらない代わりに、神に昇華されないという条件でオリュンポス側とも取引済。刻限がくればただ消えるつもりでいる』
『アトランティスに生き残り、カルデアの仲間に加わってくれる可能性のある汎人類史鯖は、アキレウスとアーチャー1騎のみ』


『テオス・クリロノミアはそもそも、神の鋼体を構成・補助するための流体金属。神々は自身のテオス・クリロノミアを、それぞれの用途に従って強化していった』
『ゼウス・クリロノミアやポセイドン・クリロノミアがあるのはオリュンポス側』
『アテナ・クリロノミアがアトランティスのどこかにあるはず』
『ただし、アテナ・クリロノミアは人間の霊基が耐えられるようなものではない』
『神に近付く人間は罰せられなければならない。これはこの世界の揺るがぬ理』

『オデュッセウスは汎人類史に対して、異常に詳しい知識を持っている』
『誰かから情報を根こそぎ吸い取った、というイメージだった』





異星の神の使徒について




そして、もうひとつ。
『この島に逗留し、アストライアの彫像を掘ってくれた人物』。
『空想樹を守るという名目で、汎人類史のサーヴァントたちを殲滅した者たち』。
『異星の神の使徒と名乗る、アルターエゴクラスのサーヴァント』
ーー-。









……ショックはあった。
むしろショックしか無かった、というべきかもしれない。

でも、時間をかけて咀嚼してみると、多くの疑問も浮かんでくる。
我々が考えていた『異星の神の使徒、三騎のアルターエゴ』の内訳は間違っていた……?
壮大な叙述トリックに引っかかっていたのか?

ラスプーチンが該当するのは、おそらく間違いない。そして今回明らかになった人物もソレだ。
コヤンスカヤとリンボは……アルターエゴとは明言されていたけど、『異星の神の使徒』の部分は断言とまではいかなかったんだっけ?
でもクリプター会議やペペロンチーノとの会話etcでは、コヤンスカヤもリンボも『異星の神の使徒、三騎のアルターエゴ』として扱われていたような気もするし……うーん、うーん……。
単に『四騎目のアルターエゴ』が追加召喚されたってオチだったりするのかもしれないけど……うーんうーん……。

とりあえず、わからん!
まだ正直、全然わかんね!!
明らかになってから考えよ~っと!!!
思考放棄イェ~イ!!!


……いやでも、やっぱりショックはショックだったな……。
シェロじゃんキャッキャッて喜んでたのに、テンションの乱高下が激しいよ。
鯖としても擬似のガワとしても、行動自体はそう不自然ではないので、とりあえず納得はできる。マスターに「助けを求められたので」「全力でそちらに協力する」というのは、いかにも彼らしい。
かつての敵が味方になることもあれば、逆もある。それはそれで燃える!……という少年漫画的熱血思考も無論出来るのだけど、少なからずションボリしてしまうのも確かだ。
今日も俺のメンタルはFGOに振り回されまくり。
情緒不安定化。





テティス島の二人の英雄

汎人類史側のアーチャー






アストライアの情報をありがたく受け取って、カルデア一行は再度テティス島へと向かう。その頃テティス島には、防衛兵に追いかけられている真っ最中の、少年の姿があった。
彼の頭に乗っているモコモコ珍獣は……!
ア、アポロン! そしてパリス!?
アストライアが話していた「アトランティスにいるアーチャー」は、彼のことだったのか……!

ってか、今まで以上にアポロンがペラッペラ喋っているな。
パリスと二人きりだから、サービス旺盛なのか?

アポロンといえばゼウスと敵対した“反対派”の神に挙げられていたけど、それはあくまでも異聞帯のアポロンを指していたはず。
とはいえアポロンには変わりない。オリュンポス十二神にしてアルテミスの兄でもあるアポロンが、この現状を打破するカギになる可能性……?





殺し殺されイーリアス






パリスくんの大ピンチを救ってくれたのは、アキレウス
しかし史実&相性的には最悪の二人(&一柱)。この場では救い救われた関係のはずが、あっという間にギスギスしてしまう。
どちらかというと、パリスの方がアキレウスに対してビンビンに警戒して敵視している。
それをアポロンも煽りに煽るので、誰も止めてはくれなかった。
この神様、なかなか最悪だな! 知ってたけど!

アキレウスも売られた喧嘩は買う性質だ。パリスにアポロンがくっついていることで、『オリュンポス側』と読んだらしい。
見事なまでの擦れ違い。トホホ~、ギャグみたいな状況で相打ちとか勘弁してくれよ~。





神様は扇動が得意






テティス島に着くや否や聞こえてきた剣戟の音。
大急ぎで向かった結果、ギリギリで割って入ることに成功した。
ハ~、やれやれ。もうちょいで貴重な戦力が片方消し飛んでたかもしれない。

互いの誤解も無事に解けたようだけど、パリスからアキレウスへの敵意はそう変わりない。生前の敵、兄の仇ともなれば、簡単に割り切れるものでもないだろう。
それ自体はしゃーないんだけど、アポロンがノリノリで煽るのが本当に厄介。先程の擦れ違いとて、わかってたクセにまるで止めなかったし。むしろけしかけるし。
有能だし便利だし神様なんだけど、クズだよな! ナチュラルボーンクズゴッド! だが嫌いじゃない。





不死ではない英雄

ハイスペックすぎて、物語的には弱体化必須






そして我々最大の戦力を期待されていたアキレウスは……なんと、既に踵を射貫かれた状態だった。
アポクリファでいえば、もうほぼクライマックスじゃん!?
速度は七割減で、不死身の身体でもなくなってしまっている。神性の有無ももはや関係ない。

もはや瀕死に近いはず……というイメージだったが、意外とアキレウスは元気そうにしていた。
そういえばマテリアルでも「踵+心臓抉れば、しばらく大暴れしたあとに死ぬ(雑訳)」とあったっけ。弱点とは。

やせ我慢も多々あり、弱音を見せない英雄らしさでもあるのだろうが、それにしても立派な姿だ。
あと超頼りになる。『ここから』のアキレウスが、これまた想像以上にしぶといし強いしで、凄かった。
大英雄と呼ばれる奴らって、ほんとにヤベーな?
自然な素振りでスゲーことを平然とやってのけていくもんだから逆に気付きにくいけど、マジチートだよ。
そりゃそんじょそこらの英雄じゃアキレウスに並び立てないというか、立てるわけもない。





再びオリオン立候補




アキレウスが不死性を失っているのも予想外だったが、「鎧は持っているが、盾は無理」だったのも想定外。
詳しくは教えてくれなかったけど、踵を射抜かれた際の戦闘あたりで失ってしまったのだろうか?
それとも既に、誰かに貸し与えてしまったとか……?

踵を射抜かれたアキレウスでは、機神アルテミスを撃ち落とすことはおそらくは出来ない。
代案として、鎧を弓矢に加工してもらいオリオンが撃つというアイデアを、他でもないオリオン自身が挙げた。
『神造兵器を持つアキレウスでなければ、アルテミスを撃ち落とせない』と聞いた時から残念そうにしていた彼だ。出来れば自分の手でやりたいと考えているであろうことは、ずっと伝わってきていた。





ヘクトールフラグが立ちまくり






まずは神造兵装をヘファイストスの元に届けなければ。
次に目指すはヘファイストスの鍛冶ユニットが存在する場所、ペルセイス島の『ミノタウロスの大迷宮』だ!

アキレウスとパリスを仲間に加え、一行の人数も更に増えた。
ヘクトールファンのマンドリカルドは、兄上大好きのパリスと“大英雄ヘクトール伝説”で盛り上がりまくっている。
楽しそうで何より。あと「いつか出会えたなら」という台詞はフラグにしか聞こえない。
……いいのか? そろそろマジで期待していいか!?
ファンと弟を守るためにオジサン登場なんてしちゃったら、興奮しすぎて燃えカスになってしまうかもしれない俺。
ペンライト用意しとく?





英雄の中の英雄






ヘクトール談義を遠目に聞きつつ、マシュがアキレウスに『死』について問いかける。
死を恐れず、安らかでなくとも満足感すら抱き、原因となったパリスやアポロンに対してさえほぼ含みなく接してしまえるアキレウス。
そこまでの強さが持てるのは、アキレウスが英雄だからこそだろう。マシュや主人公では、そう簡単に到達できる場所ではないし、そもそも到達する必要もないのかもしれない。









『主人公たちが長く生きるからこそ、戦えるし死ねる』と平然と語ったアキレウス。
その言葉が意味する正確なところまでは、この時点ではわからなかった。
そして、わかった頃には……こんなことをサラッと口にして、最後まで実行してしまうアキレウスの“強さ”に、改めて驚くことになった。
いやいや……凄すぎるだろ。わかっていたけど、この英雄、マジで超大英雄じゃん……。