FGO第二部 Lostbelt No.5 プレイ日記16 星々は煌めき瞬いて



終盤の熱さがヤベェんだ……。
毎回毎節、毎進行度(>)の度に特大目玉クラスのイベントが発生するので、感想を書くのも本当に大変。でも内容としてはマジでメッッッチャクチャ面白い。

ひとつひとつのシーンはもちろん、細かい台詞までも「格好いいの」が乱れ飛んでいる。
名台詞のバーゲンセールか?
いい加減にしろ!





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※本記事では1.5部サーヴァントの真名を表記しています



計算外

ギリギリの読み合い






やったか!?

……なんて、そんなに巧くいくはずがない。
それも全て、オデュッセウスには読まれていた。
まぁそりゃそうだろう。なんといっても彼は彼女のマスターだ。アサシンクラスの気配遮断があっても、完全に隠しきれるものではない。
だが、こちらの計画は、『オデュッセウスに読まれること』まで想定した上での一手でもあった。





異聞帯オデュッセウスの『隙』




千代女の想い、コルデーの執念、イアソンの生き汚さ……。
汎人類史の知識だけを取り込んだオデュッセウスには、彼らが持つ感情の強さを最後まで完全には読み切れなかった。
そこが彼の敗因であり、汎人類史オデュッセウスと異聞帯オデュッセウスに存在したであろう“違い”だった。

愛したペーネロペーが存在しない彼は、多くの奇跡と強さを引き寄せる切り札『愛』を持たない。そのあり方は、同じく愛する者を知らない異聞帯アルテミスとも重なる。
大西洋異聞帯に「愛がない」なんてことは決してないだろうけど、この地を攻略する上での最大のキーワードが『愛』だったのは、まず間違いないと言っていいのかもしれない。
オリオンの愛、アルテミスの愛、コルデーの愛……そして、友人に向ける友愛や師に向ける親愛。愛は世界を救っちまうんだなぁ。





仲間たちとの別れ

見知らぬあなたのために






愛を以て、恋を以て戦い抜いたシャルロット・コルデー。
アテネ・クリロノミアから貰ったスキルの力も使い果たし、彼女は外枠よりも内側が先に変質し、消滅しようとしていた。
もはや目の前にいる人物のこともわからず、恋した記憶さえ失い、更に命さえも消えようとする中……何もわからないし憶えていないと言いながらも彼女は笑い、涙を流していた。

ずっと「誰かの役に立ちたかった」。「あなたの役に立ちたかった」、コルデー。
抱え込み続けていたエゴをむき出しに、血まみれの服でナイフを握りしめて、「あなた」を傷つけることを望み、喜んでしまった彼女。
初恋に溺れてしまうありふれた女であり、綺麗な思い出になりたくない我儘な女でもあった彼女は、「ああ、どうかお見逃しください」と微笑みながら、夕焼けの中に消えていった。
彼女が望んだとおり、二度と忘れられない光景だった。
胸にザックリと、刻み付けられてしまった。


……やられたなぁ。
コツコツと積み上げられていたけど、ここで一気にドカンと喰らった。
これも反則。こんなCGは反則中の反則だ。
『“オデュッセウスを殺す”以外、すべて失った』コルデーの距離の遠さと他人行儀な言動、それに血と涙と初恋が合わさって最強の特攻兵器と化していた。

今を生きる人間に、サーヴァントが残せるものは色々とある。成長するための助言や良い影響を与える英雄はたくさんいる。サーヴァントは直接世界を動かせずとも、生きた人間に何かを繋いでいくことはできる。
……けど、コルデーが出来たのは、『傷を残す』ことだけだった。もちろん広い意味では勝利やオデュッセウスの死などの成果も得たけれど、彼女自身が最も望んでいたのはソレだった。
本当に、ヒドい話だ。人間臭くて女らしくて、辛く苦しい別れ方だ。重たすぎてキツいと感じる人もいるだろう。その弱さと図太さを心の底から愛おしいと想う人もいるだろう。





世界最大の海賊、伊達男




別れは続く。 イアソンは満身創痍となり、ネメシス島に主人公たちを送り届けた時点でバーソロミューにも限界がやってきた。
最初期から仲間に加わり、“運び屋”として知識面でも船乗りとしても頼りになる人物だったバーソロミュー。
口を開けばすぐにメカクレの話を始める男だったけど、そんな彼が居てくれるからこそ、緊張感のある状況でも少し気を緩めることができた。バーソロミューがメカクレ話をしている間ならきっと大丈夫なんだろう、みたいな、変な安心感を抱くようになっていた。

ムードメーカーとして、時には悩める者に軽い助言をするパーティーの兄貴分のような感じで、旅の空気を盛り上げ続けてくれた男は、最後の最後には再び“海の男”として戦場を飛び回った。
……格好いいと、素直に思ってしまった。
やっぱり海賊には、海が一番似合う。海にいる時のバーソロミューは、本当に格好いい男だった。





最後まで英雄






続いて別れを告げにやってきたのは、アキレウス。
オリオンの行動を誰にも邪魔させないため、彼は今から死地へと向かう。
その前に、最後の挨拶をしに来てくれた。

踵を射抜かれた姿で、今まで戦い続けていただけでも異常だった。とっくに限界が来ているのだろうに、どう考えても来ているに違いないのに、どこまでも彼は踏ん張り続ける。
弱さもほぼ見せないまま主人公の背中を押し、パリスに声をかけて、短い別れの言葉だけを残して彼は去っていった。
これが今生の別れになるに違いないのに、そんな空気さえ見せない爽やかな去り方だった。
それなのに、『アキレウスは絶対に約束を守ってくれる』とわかる。ケイローンもアトランティス防衛兵も、きっとここには辿り着けない。


そんな英雄の背中に、ようやくパリスも素直に悔しさを滲ませた。
なおプレイヤーは、アキレウスの格好良さに痺れまくっていた。

……マジでこのあたり、ヤバくね?
数秒毎に“本日のMVP”が変わっていくレベルで、名場面の嵐・魅力の嵐で呼吸もできなくなる。
コルデーへの想いも消化しきれていないのに、バーソロミューも魅せるしアキレウスもバカ野郎と言いたくなるくらい格好いいしで……なんかもう……どうしたらいいのか、わかんねぇよ……。

ちなみにこの後、もう一発アキレウス砲を喰らう模様。
何度やったら気が済むんだ!?
『見せ場は一人一回まで』って約束だろうが!!
大英雄は基本ルールも守れねぇのか!!
バーカバーカ! この天然ルールブレイカー共!!





神との戦い

VSアルテミス






そして、ついに始まるオリオンVSアルテミス。
用意できた神造兵装の矢は二本だけ。
一本で外装を破壊し、二本目でコアを破壊する。
失敗は決して許されない状況で、第一射は……もちろん、命中した。









だが、二射目。
主砲をも上回る神の矢は、『主砲の連続発射』の前に、相殺させられた。
今までのアルテミスではありえなかった行動。本体の魔術回路が傷付くことも厭わない、無理やりな連続発射は、アルテミスが「学習している」ことを意味した。
しかしその事実を精査したり、作戦を練り直すような時間は残っていない。
まさか、まさかの、主砲三連続発射……!





守るもの






……その時、令呪が勝手に反応をした。
自発的に召喚を行おうとしたわけでもないのに、光が集まり、誰かが召喚されようとしている。
おそらくは……『アルテミスの砲撃から、彼らを守る』ために。

光のエフェクトが見えた時点から、ダヴィンチちゃんが「召喚だ!」と叫んだ時から、既に私の中には“予感”があった。
予感、なんて言い方は遠慮しすぎかもしれない。もはや確信に近い想いだ。そうなる可能性については、ずっとずっと前から考えていた。フラグは立っていたし、期待も高まり続けていた。

こんな状況、この面子。
『守るべきもの』があり、『アキレウスが死地で戦い』、『パリスがいて』……そんな環境で、召喚されるサーヴァント。

まさか。
まさか。まさか……。







あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!!!!!!!!!!!!!!

ブツッツーツーツー……

(※大西洋瞬間最大風速)
(※泡を噴いて気絶)