FGO第二部 Lostbelt No.5 プレイ日記22 新しい明日を夢見て



アトランティスでのアルテミスの様子からして、大西洋異聞帯のオリュンポス十二神は基本的に冷たく機械的な感じなんだろうと思っていたが……いざこちらに来て直接会ってみると、想像とも少し違っていた。
穏やかで母性的な雰囲気のあるデメテルはもちろん、アフロディーテもゼウスも、ある種の“人間っぽさ”みたいなものがあるように見える。神を相手に失礼な言い方なのかもしれないが、ともかくそんな感じだ。
(略)ドドーナの神様会議にアルテミスがもし居たら、あの端末の姿で出席していたのだろうか?





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※本記事では1.5部サーヴァントの真名を表記しています



闘いへの準備

遭難者(仮)






我々がオリュンポスの双子に窮地を救われていた頃、ボーダー側にもトラブル発生。
丸腰に近い境遇の新所長達は、『高品質だが衰弱したサーヴァント反応』をボーダー付近に感知して、対応を迫られていた。

まさか敵かとムニエル&新所長は真っ青だったが、ダヴィンチちゃん曰く「おそらくアトランティスから流れ着いてきたんだろう」とのこと。
アトランティス側から? ボーダーの移動に巻き込まれた……というより、単に不時着地が近かったみたいな感じか?

うーん……でもなぁ、土地柄を考えれば味方より敵の可能性の方が高そうだしなぁ。
ホームズが居るならまだしも、今回は主人公達に同行しているため不在だ。護衛役が居ない状況でボーダー組が謎鯖と接触するのは、かなり危険度が高い気がする。
どんなに弱っていても、サーヴァントはサーヴァントだ。死にかけ状態であってもボーダー乗組員をミンチにするくらいなら出来そうだし、そもそもオリュンポスの神々に連絡されるだけでアウトだし……。







そんな忙しないタイミング、更に彷徨海側からの通信を受信。リアルタイムな会話形式ではなく、シオンからのビデオメッセージに近い内容だった。
オリュンポスの機神に関する各種情報及び、ヘファイストスが鋳造してくれたアルテミス堕としの弓ーー『アイギス・エクリプス』の情報が、「最後の鍵となりました」とシオンは語る。
新武器完成の匂い……!?
よくわかんねぇけどとりあえず吉報っぽいので喜んでおこう! ヤッター!





フード男の正体と目的




アデーレとマカリオスを除き、ほぼ全滅した『破神同盟』。だが彼らは多くの情報と、神と戦うための準備を整えてくれていた。
そんな『破神同盟』には、詳細不明ながらも協力してくれる謎の『協力者』が存在しているのだという。
ここまで案内してくれたフードの男はあくまでも『協力者』側の関係者であり、破神同盟の一員ってワケではないようだ。
敵ではないものの、その詳細は現時点では不明のまま。フードの男も、自分の正体含めてあまり多くを語りたくはなさそうだったが……。









即バレ乙であります……!

頑張って隠そうとしていたカドックが不憫で草。
ホームズにバラされる前にマシュには感付かれていたあたり、変装の魔術は一般人主人公にしか通じていなかったってことか。カドックの魔術コンプが加速するぜ。これには皇女も草葉の陰で大爆笑。









ロシア以来、久しぶりの再会だったが、カドックは想像以上に元気そうだ。そして想像以上に自由に動いている。自由に動くことを、むしろキリシュタリアの方から奨励しているようでさえあった。
その件含めて、カドックは逆にキリシュタリアの真意が読めず、懐疑心を抱いているようだ。今の彼はさしあたり、「ヴォーダイムの本心を暴く」ことを目的にしているらしい。

クリプターや異星の神に敵対した、とまでは行かずとも、微妙かつ危うい立ち位置。
カルデアに接触しているだけでもルールギリギリだろうし、正直ちょっと心配ではある。
……そもそもキリシュタリアあたりにはバレているような気もするな。泳がされているのか見逃されてるのか、詳しいことまではわからないけど……役目が終わった途端にバッサリ、なんてことだけは無いように注意してほしい。月夜ばかりと思うなよ。







カルデアや汎人類史側に積極的に就く気はないようだが、今の彼はロシアの頃ほどピリピリはしていないように見える。
むしろあの頃の方が、『汎人類史の敵』として意識的に悪ぶっていたのかもしれない。特にマシュに対する態度の変化には、そんなものを感じる。
ロシア異聞帯では「マシュは備品、僕らなら切り捨ててた」とか言ってたよな。憶えてる~?

別れ際の選択肢で『カルデアに、戻って来るならーーー』を選んだ時の反応も興味深かった。
ロックンロール。





双子の理由




相手は最高存在ゼウス。限りなく万能だが全能ではない大神だ。
キリシュタリアは、そんな相手と「対等の契約を交わしている」。主従などではない、唯一の盟友として認められているのだという。

はっきり言って、どうやって戦えばいいのかさえわからない相手だ。
それでも躊躇わず、やるべき事をやると言い切ったカルデア一行に対し、破神同盟の生き残りである双子は正式に共闘を申し出た。
そして、ここでようやく彼らの個人の事情と理由も明かされる。







この異聞帯に住む人間が、苦しみや争いといったものから解放されていることは前々回からわかっていた。
辛いことなど何もなく、芸術と遊興にふけるだけの理想郷のような有様だと、思ってはいたけど……死からの再生さえも成し遂げた世界というのは、想像以上だ。
ロシアや北欧、インドはもちろん、始皇帝の手で平和が作られていた中国異聞帯ともランクが違う。最強最大の異聞帯は伊達じゃない。
……が、それ故の歪みも存在するのだということは、アデーレ達の思想が証明している。

こういったタイプの異聞帯現地民ゲストってのは今までにあまり無かった。
ゲルダやアーシャよりはパツシィ寄りの、『物語に積極的に関わってくる』タイプっぽいけど、それに加えて『異聞帯を壊す意味』すら理解しているというのが珍しい。

とはいえ……停滞を良しとしない考え方は『剪定』の判断基準にも通じるところがあるものの、彼らの思想は決してオリュンポスにおける一般的な感覚ではないのだろう。
彼らの後押しを得たことを、大義名分にしてはいけないとも思う。このあたり、話を聞いてもなんとも複雑な気分だった。
でもまぁ……うーん……難しいところだ。
不死でない者に、不死の気持ちはわからんよなぁ。





神々の事情

デメテル出撃






その頃、星間都市(中略)ドドーナ。
エウロペと話をしている時はニコニコ優しそうなお母さんといった雰囲気だった女神デメテルに、ゼウスからカルデア殲滅命令が下されていた。
エウロペの反応といいリンボの言い草といい、デメテルには『娘』にまつわる何らかの秘密がありそうだ。
おそらく『娘』は既に亡く、それを理解できていない……?
そうとは見えないだけで、彼女は既に壊れ、狂ってしまっているんだろうか?









この場面にて、早くも大神ゼウスも全貌発覚!
おお……まさにゼウス!
一目見たら「あっ、ゼウスだ!」ってなるくらいゼウス!
正攻法な真正面ゼウスイメージをぶつけてきた感じは、個人的にかなり好印象。
やっぱりゼウスはこれくらいドッシリしている方が“らしい”し、最高存在の圧迫感も強い。

そしてカストロの問いかけに応える形で、『カルデアをゼウス自ら殲滅しない』理由のようなものもここで明らかになった。
強すぎるからこそ……か。このあたりの物言いは、大物感溢れている。都市を守り人を守ることこそが大事だと言い切る姿は、神としてというより父としての包容力みたいなものを感じた。
かっけぇじゃん、ゼウス。
でもたぶん、カストロはそういうのは内心「ケッ」って思ってるぞ。人を守るとか糞喰らえって陰で言ってるぞ。

あともうひとつ、ホームズにかけた「あのような呪い」とやらも気になる……。
ホームズ、呪われてんの? 大丈夫? てかどんな呪い?





盟友との内緒話






ゼウスとキリシュタリア、二人だけでの会話シーン。
この場面での彼らは、今までの描写よりも更に“普通”っぽいというか……ゼウスはゼウスで、神々しさはあれど好々爺じみた人間味を見せているし、一方のキリシュタリアも言葉遣いが柔らかくなって、なんだかとても人間くさい。
『ゼウスとキリシュタリアは対等な盟友関係にある』と聞いてはいたけど、マジだったんだ……とちょっと驚く。こうして見る限り、彼らは本当に『年が離れているだけの友人』っぽい。
そしてゼウスもキリシュタリアも、他人には見せない“素”に近いものを相手に見せることを許している。かなり親しい間柄だ。

そもそもゼウスの今の姿自体、「キリシュタリアと対話する専用」だという。
好々爺然とした言動は、キリシュタリアの影響によって生じた……みたいな感じだったりするのだろうか?
もちろん、元からあった素質でもあるのだろうけど。







そしてもうひとつ、ここで改めて名言されるキリシュタリアの設定。『異星の神の監視』
キリシュタリアの、おそらくその命は異星の神に握られており、不利益な行動を起こさないように常に監視されている。
……それはひょっとして、キリシュタリアが隠していた“真意”に大きく関わってくるんじゃないか?
彼は少なくとも表向きは、『異星の神』側に就いて汎人類史側を敵視せざるを得なかった。でも、もしそれが彼自身の望みではなかったとしたら……。彼が本当に騙そうとしていたのは、『異星の神』の方だったのだとしたら……。









まだ断言できるほどの材料は揃っていないけど、それでもほぼ間違いないような気がする。
アトランティスやオリュンポスの各所で、“絶体絶命のピンチ”とも言えるような窮地をカルデア一行がギリギリですり抜けることに成功していたのも、度々キリシュタリアが奇妙な動きを見せていたのも、そのあたりに理由があったのだとすればかなり納得ができる。

……ただ、だからといって、『キリシュタリアは味方だ』とまでは言い切れないようにも思えるな。
キリシュタリアは異聞帯ゼウスに対し、「同じ目的地を目指す同志」とまで語っている。これはさすがに嘘ではないだろうし、その“目的地”とやらが汎人類史の願いに沿うとは思い難い。
まだ全部が明らかになったとは言えない……が、何にせよ、興味深い。
予想以上の器のデカさ&神かつ父のような懐の深さを見せた異聞帯ゼウスというキャラクターにもグッと好感を抱いたし、キリシュタリアに対しては言うまでもない。
彼らが何を求め、どんな道を歩もうとしているのか……プレイヤーというよりは読者として、楽しみにしている。