戦国ランス プレイ日記122(五十六・完) あったかもしれない未来




五十六ルート編、最終回!

ランス10をプレイした頃から、読み直したいな~と思いまくっていた五十六ルート。
さすがにフルでは出来ず、エンディングを見直すくらいで当時は茶を濁していたけど、ようやく改めてやりきることが出来た。
ゲームとしての戦国ランスが面白いのは言うまでもないが、この【五十六ルート】はシナリオの完成度がまた高い……!
ストレスのある展開や制限も存在はしたけど、五十六の可憐さとエンディングの爽やかさで全部帳消しになる。

 





※シリーズ最新作等のネタバレを含む可能性があります







VS魔人ザビエル

再び飛び出す五十六










時間制限のある初戦では結局魔人を倒し切ることは出来なかった。
やはり本気の魔人は手強い。更にランスのふとした隙をつき、ザビエルは致死の一撃を繰り出してきた。
避け切れず万事休す……と思われた時、ザビエルの左目を射抜いた一本の矢。
ランスですら対処しきれなかった相手の動きに合わせて、その左目を綺麗に射貫くとか、腕前凄すぎ。弓戦闘LV2ってヤベーのな!?

だがそんな五十六は、現在陣痛の真っ最中。
立つこともやっとの身体で、とても戦闘に参加できるような状態ではない。
っつーか戦闘参加は禁止されていたでしょうが!
あと無茶はするなって言われてたでしょうが!!
美樹ちゃんの時といい今回といい、従順なようでいてマジで頑固で譲らないよなぁ!!










ザビエルの投げた刀は、五十六の左足の膝から下を切り落とした。
ヒィッ……痛たたたた!!
JAPANの民を傷つけて嬉しいのかザビエルは機嫌よく笑いだすが、その場の空気は一変した。
魔人に推され気味だった人々の心が『怒り』の元にひとつになる。

ザビエルは絶対にやっちゃいけないことをした……。
ってかそもそも香姫という前科もあった。
情状酌量の余地・ゼロ!
処刑の時間よ~!!







ザビエルの最期





初戦の消耗は残っているが、ザビエルの体力は減ってるし藤吉郎も潰せている。
ここまで来て敗北リロードなんてやってられねぇ!
絶対にこのまま倒し切る!!

……しかし、やっぱ魔人相手はなかなかキツい。
政宗対策でわりと面子は育っていたはずだが、前回の蘭ルートEDのように超余裕って感じにはならない。

各ルートのラスボス戦では参戦ユニットが特殊な台詞を言ってくれるけど、今回は『五十六を傷つけたこと』について全員が怒っている感じ。
JAPANの命運と未来を賭けて挑む感じの正史台詞も良いけど、五十六個人や“母”というものに寄り添った今回のセリフもいいなぁ。
人間の感覚に疎そうな妖怪勢すら怒ってくれているのが仲間っぽくて嬉しいし、鈴女や義風のように普段飄々としている人物がキレているのもアツい。










戦闘には参加できずとも、怒っているのはこの人も同じ。
未覚醒とはいえ、ガチの現役魔王を怒らせちゃった。あ~あ。
正史の時はもうちょっと優しさの中で消滅させてもらえたけど、今回は「消えちゃえ」とまで言われた。消えちゃえボム寸前じゃん。マジ切れ美樹ちゃん。







生きようとする母と子










消える命があれば生まれる命もある……と言いたいところだが、状況は緊迫していた。
最悪の場合、母と子両方が命を落としかねないと聞き、せめて五十六だけでもとランスから申し出があったが、五十六は「いやです」と真っ向から拒否した。










それが自己犠牲精神による抵抗ならランスも許しはしなかっただろうが、五十六は「自身も死にはしない」とも言った。
自分のためにもランスのためにも、お腹の子のためにも、五十六はここで死ぬわけにはいかない。
五十六は真面目で頑固な女だ。淑やかで押しが弱いようでいて我を通してくる彼女に、結局ランスは何度も絆されたし、直接命を救われたことさえあった。
そして今回も……。







十年の月日が流れ

エピローグ










10年後。
モロッコの名護屋城に、八万二千のJAPAN軍が集結していた。
軍を率いる将の中には見慣れた顔がいくつもある。今回登場したのは、真田透琳・柴田勝家・北条早雲の三人だ。仲間に加えていた場合のみ、この場面で出てくるのだったかな。

彼らが向かうのは大陸側。
人類すべてを率いて魔軍と戦うランスの力になるため、JAPAN全軍が出撃準備を整えていた。
そんな大軍を見下ろしているのは織田家及び山本家家老である3Gと……。










幼きJAPAN国主山本乱義と、その母山本五十六。
父であるランスの助けとなるために、乱義は初めて戦場に出ようとしていた。
乱義にとっては産まれてから今まで、結局一度も会ったことのない父。……ということは、五十六にとっても十年ぶりのランスとの逢瀬になるのだろうか? こんな超美女を十年も放置するとか極刑物じゃない? 勿体なさ過ぎじゃない??

『10年後の人類VS魔軍』はあくまでもIF時空。現実ではもうちょい早く戦争が発生し、関わった者たちの運命も大きく変わっていった。
……このIF時空の場合、シィルも子供を産んで、それこそ乱義と共に戦場に出たりしていたのだろうか? リセットは産まれるのか? クルックーとの出会いは? 美樹ちゃんの顛末は……etc。
色々な可能性と夢が広がる、興味深い“もしも”な世界だ。

細かいことは置いといても、山本乱義というランス第二の息子が戦場に立つという構図は問答無用に胸が熱い。
五十六があれだけ望み、努力の末に無事に産み落とした子が立派に育ったというだけでもルートの結末として相応しいし、多くの未来をちょっとずつ先取りさせてもらったようなお得さもある。
ワクワクするし爽やかだし美しいしで、本当に素晴らしいエンディングだった。







総括感想





これにて五十六ルート、無事クリアだ。
今更だけど、第二部の乱義の衣装って五十六EDとほぼ同じだったんだな。キャラデザインの細かい気配りとサービス精神、本当に素晴らしい。ランス10のキャラデザ全般、デザインそのものもコンセプトも過去作リスペクトっぷりも全部含めてだ~いすき。

さて、まずは得られたポイント最終発表といこう。
最終ターンに表記されていた得点は122点だった。
『終了時得点』は12人×2点だったので、合わせると……合計146点ってトコか?
ターンをかけまくったわりには良い結果だったような気もする。
やっぱり難易度高めスタートが大きいんだろう。あと、政宗討伐ボーナスが付いたのもポイント。

独眼流捕獲に手を出したり、風華キャラクリのために超今更巫女機関に手を出したり、やりたい放題やって満足度も高かった。
終盤にダレることも無くて、バランスよく楽しめた周だったな。










プレイ日記084(五十六・始) ボーナスを吟味する時間って超楽しい」の時に掲げていた「やりたいこと」も、ほぼ全部完遂することもできた。
武田と独眼流、面倒くさいことをダブルでこなすとか、我ながらよくやったよ。ここに毛利正規攻略が加わってたら死んでたな。

今まで加入させられなかったユニットを優先起用していった結果、武士まみれになったのはフツーに想定外だったが、結果的にはなんだか面白かったような気もする。
モブ武将もよく活躍してくれた。モロッコ性転換でフルキャラクリさせられたらなお良かったけど、さすがにそんなになんでもかんでもは出来ない。










そして五十六ルート全体としての感想だが……「プレイ日記115 女たちの幸せ」でうっかりほぼほぼ語ってしまったような気がする。
仕方ないので、エンディングについてのみ。さっきも触れてたけど、ともかく希望と未来と可能性に溢れた、魅力的な結末だった。
人気の高さもうなずけるし、個人的にも大好きなエンディング。他のルートエンドとは違って、数年後に時系列が飛ぶのがニクいよな~。熱すぎるもん。
成長した息子が登場するってだけでもルート丸々の時間をかけて五十六の努力を見守っていたユーザー的には嬉しいのに、『ランスが人類率いて魔軍と戦争中』なことさえ語られちゃって、こんなん燃えるなっつーほうが無理ですわ。
ランス10に繋がる要素もあればそうでない部分もあり、色々な意味で楽しめる。
順番通りに戦国→ランス10(第二部)で遊ぶのはもちろんサイコーだけど、逆走してもメチャクチャ楽しいんだろうな~。
初ランスがランス10ってユーザーは少なそうだけど、そういう人が過去作を遡っていく感想とか超聞きてぇ。










乱義という爆弾の存在だけでも胸熱だったが、10年後の五十六がまた……美しいのなんの。
えーと、ランス10での五十六はせいぜい二年後くらいだっけ?
ランス10五十六もとんでもない別嬪さんだったが、戦国五十六エピローグの五十六の方がより女性らしさが増している印象。ランス10では戦時中だったからってのも大きいんだろう。

第二部で15年後五十六に会えなかったのがつくづく惜しい……!
五十六エピローグからプラス5歳くらいだと思えば、まだまだ全然アリっつーか最高ど真ん中じゃん。間違いないじゃん。










ゲームとしても色々出来て楽しかったし、五十六の魅力を再確認できたしで、とても楽しい周だった。
苦労もいっぱいあったけど、もう忘れたぜ。

さて、次は謙信……の前に、ちょっと時間を巻き戻す。
優先順位の問題で諦めざるを得なかった『武田家コンプ』に再挑戦しよう。