FGO第二部 Lostbelt No.5.5 プレイ日記12 己が想いを貫くためにこそ



結局今回のシナリオは全体的に戦闘難易度はそこまで高くないまま終わったような印象でもある。
特殊なギミックに多少驚かされることはあっても、準備し直したり編成を組み直せば十分に対処できるレベルだった。
どうしようもなくなっても『霊脈石』がある!

個人的には『霊脈石』は普通に余ってしまったので、少し勿体なくも感じている。
余った分は聖晶石に~とか期待したくもなるが、ガチャには使えないからこその“使いやすさ”が霊脈石の価値なのだろうし、我儘を言うべきではないのだろう。
できれば神アルジュナ戦あたりで欲しかったな……。





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※本記事では1.5部サーヴァントの真名を表記しています



平義景と源義経

躰の記憶




本作における【平景清】については、前回接敵した際に段蔵ちゃんからも説明があった。それを補完する内容が、ここで八将神・景清側のモノローグとして語られる。
不死の怪人の襲撃を段蔵は「三十七度」と話してくれたけど、景清のモノローグを見るに、それらは別々の人間が行ったものだったらしい。
景清はひとりではなく、少なくとも三十七人。源氏を呪い源氏に仇為す人物は何人もいたため、景清は本来個人ではなく“群”で成っているわけだ。

依り代になったのは源義経の躯のようだが、三十七の景清の中に彼女がいたわけではないようにも思う(仮)し……源氏に恨みを持つ者同士、リンボの手でガッチャンコと合成させられたんだろうか?
先日のゴッホの件といい、最近フュージョンが多い。だいたい人の心がない。







基本的には平景清として振る舞う彼女だったが、この場面では【源義経】としての多くの記憶を振り返っている。
弁慶や常陸坊や兄上など、牛若丸に慣れ親しむ我々には見覚えのある名前が多く出てくるけど、今まで牛若丸の口からも多くは聞いたことのない名前やエピソードの片鱗も漏れ出てくるのは必見。
母上(常盤?)に平清盛、義仲に静御前!
色々な意味で気になる人物がてんこもり!!

いや~、やっぱり源義経周辺って魅力的だ。右を向いても左を向いても有名人揃いなので、どうしたってテンションが上がる。
個人的に日本史三大浪漫の一角だな……。三大浪漫内訳、源平・戦国・幕末。雑な括り。





金時との対峙






義経の『怨』の側面については今までも断片的に語られてきたけど、改めて深く掘り下げられる機会を得られたというのは読者目線ではとても興味深い。
景清は【平景清】、【源氏殺し】として振る舞おうとしているけど、先程のモノローグでは明らかに義経としての面が強く表に出ていた。
弁慶を真似る金時を目の前にして嗤うだけならまだしも、「貴様が弁慶を語るな」と返すのは、明らかに気に障った感じの反応だ。ヘイヘイ、義経怒ってる?









景清相手の連戦が始まった。
宝具に強化解除があったとの話も聞いたが……全然憶えてねぇんだよなぁ。失礼ながら完全に顔しか見てなかったので、効果や結果をマジで一切記憶していない。
戦闘的にも最後までそこまで苦戦はしなかったような気がする。なんでだろうな……速攻に成功したのか……?

さておき、戦闘と戦闘の間に平景清の衣装が変化している。
これは霊基再臨か……!?
やっぱりそうなのか!? 実装するのか!!
だって宝具演出も明らかに豪華だったもんな!?

対する金時も、気付けば立ち絵が血まみれになっている。
鈴鹿たちに続く負傷差分だ。イイネ!





戦う理由

先祖と子孫






拒否されてなかなか投げかけられなかった問いが、ここでようやく景清に届く。「なぜ戦うのか」。景清ではなく『源義経』という人物が、悲劇の果てに至り英雄と呼ばれるまでとことん戦い抜いたのはなぜだったのか。

その質問は、前回に酒呑童子が主人公に尋ねていたものと同じだ。少し前に綱からも同じようなことを聞かれた。
そして金時が度々自分自身にも問いかけてきたものでもある。彼はずっと、戦う理由について迷い続け、しっくりこないと悩んでいた。

金時から問われたのに、景清は今までとは違う口調で応える。その喋り方は我々に馴染み深い牛若丸のものに近い。
「呆れました」と金時を嘲笑っているようでありつつも、彼女は本気で面白がって笑っているようにも見えた。









いよいよ太陽が黒く染まる。天覧死合舞台。景清との最後の戦いだ!
今回の演出では、金時と酒呑童子が二人並んだ状態で景清に相対している。
カットインのおかげで共闘感増しまくり! 初めての共同作業って感じがわかりやすくて、二重に熱いな。

戦闘を終えた頃、景清の服装は再び変わっていた。これで第一・第二・第三再臨、全部公開完了か? 超大サービスじゃん。
第一(仮)・第二(仮)とは違い、髪をストレートに下ろしているのが新鮮。でも目隠しは変わらないのか……。 平景清としての要素なので仕方ないし、隠しているからこそ宝具の美人っぷりが活きるってのもあるのだろうけど、勿体ない気もするなぁ。
簡易霊衣で目隠しオフとか出来たら嬉しい気もするけど……ビジュアル優先かキャラ性優先か、悩むところだ。バーソロミュ―はどう思う?







全力で戦った金時、全力で応じた景清。この戦いは、彼ら二人共にとって気持ちのいいものだったのだと思う。
命をかけて血と肉と呪いとをブチまけつつも、最後はどこか清々しかった。消える前に金時に語り掛ける景清は、“景清”のまま妖しい美しい顔立ちでありつつも、表情も言葉も穏やかだった。

そして最後の一言に至っては、“いつもの牛若丸”らしくなる駄目押し。目の色まで元に戻って、表情も言葉も全部牛若丸(義経)!
か……カァッコイイッ……! そして最高にカワイイ! だけども美しい!!
牛若丸らしい凛々しさと爽やかさ、可愛さがありつつも大人びた美しさもあって、総じてギャップと“らしさ”が混然一体となった結果、彼女のことがムチャクチャ好きになってしまう。
あ゛あ゛~~~~! サイコ~~~~~!!


景清と義経が歪に悪魔合体されたようにも見えた時には、なんて酷いことをと悲しい気持ちになったが……最後に、こんなに素敵なものが見られるとは。
先祖にあたる金時に対して語り掛ける景清は、大人っぽいビジュアルも合わさってむしろ年長者のお姉さんのようでもあって、牛若の新たな魅力を発見できたような気分でもあった。
先輩(先輩ではない)義経! 良いじゃない!!





第五の将神






一方その頃……大江山に、第五の将神が出現した。
ようやく五人目か~。絶え間なく次々やってくるので正直キツいぜ!
たまに気持ちがダレそうになるけど、鈴鹿達といい景清といい想像以上にグッとくる見せ場も用意されているので、不安半分楽しみ半分以上でもある。
しかし第四の将神だった大土蜘蛛・久賀耳之御笠さんはわりと地味だったな……。









現れた第五の将神から妙な影響でも受けたのか、茨木童子の様子がおかしくなってしまった。
街に降りてきたのはいいけど鬼連れだし、綱や酒呑童子を前にしても錯乱状態から収まらない。
ひどく混乱しているというより、怯えている? 彼女が何を言っているのかはよくわからないが、彼女自身もよくわかっていないのかもしれない。

とりあえず、全体的に可哀想な感じではある。
今回のシナリオの茨木童子、かなり踏んだり蹴ったりじゃないか……?
そろそろ誰か飴ちゃんあげてやんなよ!
御褒美のひとつもないとやってらんないよ!