FGOイベント 昭和キ神計画 ぐだぐだ龍馬危機一髪! プレイ日記07 君のいない世界




今回のイベント、新規追加のキャラクターから新霊衣から既存キャラまでも見慣れない負傷流血差分がもりもりと出てくるのが強く印象に残った。
森のように元から持っていたキャラはまだしも、新規発注数があまりに多い。結局何人くらい負傷あるいは流血したんだ?
ここは負傷メカクレ特異点SAITAMA。



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※本記事ではサーヴァントの真名を表記しています





敵地襲撃

裏切りと忠義










カルデア龍馬の処遇を巡って勤王党側の想定を裏切る行動をしてしまった以蔵は、当然武市や新兵衛に弾劾される。
牢屋にブチこまれていた龍馬以上に激しく血で汚れているし腕に切り傷はあるしで、見るからに痛々しくボロボロな姿だ……。
新霊衣実装に伴って近年流行の負傷流血差分をも新規で持ち込んでくるなんて、さすが以蔵さんはハイカラな男じゃ。










裏切りを受けての武市の反応はさほど激しくもなく、硬い表情の中に失望と静かな怒りを内に秘めたような感じで、こっちは彼らしく予想通り。
一方で意外だったのは人斬り新兵衛の反応及び言葉だった。龍馬の逃亡を阻むより以蔵の処断を優先したあたり、新兵衛は明らかに以蔵個人を嫌っている。
……いや、本気で嫌っているかというとそれはそれで違うのだろうか? 微妙な塩梅だが、好意的ではない感情と執着を見せているのは確かだ。
以蔵との問答の際には「なんの志も持たぬクズ」だの「貴様ごときクズ」だの、短い時間に3~4回もクズ連呼で、単純な好き嫌いどころではない強い憎しみのようなものまで窺えた。クズクズ言うなし。下品ですわ!

それでいて、武市への命がけの忠誠っぷりもなかなか重い。死ねと言われたら死ぬ宣言には以蔵にすらちょい引かれてるじゃん。
こいつ、外見だけなら粗野で単純な男のようにも見えるが、実際はデカい図体の中にドロドロに煮詰めたクソ重感情を抱え込んだタイプか……? 武市先生どいて! そいつ殺せない!







消えたノッブヘッドの在処





龍馬が以蔵の手で逃がされたとは露知らず、アジトに夜襲をかけたカルデア一行が辿り着いたのは例の“箱”が隠された部屋。
“箱”を守るために現れた敵龍馬によって、箱ことノッブヘッドがSAITAMAに存在する経緯と理屈とが明かされる。

何がどうして信長の首とSAITAMAが出会ってしまったのかはずっと謎ではあったが……まさかノーマルな蘭丸が戊辰聖杯戦争に参加していたとは。
ってことは、蘭丸を入れて参加面子は六人? 正規の聖杯戦争としてはあと一人足りないけど、六人で開催されたのか、それとも私が誰かを数え忘れているだけか?










おかげでようやく話が見えてきた。なるほど、蘭丸Xが理由も曖昧なままカルデアに突入して特異点レイシフトに割り込んできたのは、これが理由か。
蘭丸Xは最初の頃から「誰かに呼ばれた」といった話をしていた。てっきりそれはミッチーの怨念あたりに反応しているのかとも思っていたが、そうではなかったのだろう。
蘭丸Xを呼んだのはもう一人の蘭丸か、それとも蘭丸を失った宝具ノッブヘッド自身だったのかか……。

うーん、せっかくならノーマルな蘭丸も見てみたかったなぁ。
そして実兄である森やカルデアのノッブと少しくらいは会わせてやりたかった。










敵龍馬に奪われたノッブヘッドはキンノブを大量に生み出すどころではない、なんかスゲー能力を得てしまっている。
蘭丸の宝具としてのノッブヘッド単独で成せたわけではなく、聖杯と組み合わせることではじめてスゲー能力こと『特異点分岐装置』としての機能を発揮できるらしいが、何にせよわけがわからないくらいスゴい。
ノッブ知ってた? 知らん……何それ……怖……。

蘭丸の宝具が奪われたことで“カルデアの”ノッブの首まで消えていたのは、その特異点分岐装置云々の能力が汎人類史にまで影響を与えていたからなのだろうか?
放置したらマジでヤバそ~。ノッブヘッドで世界がヤバい。







龍馬とお竜さん

近江屋事件










衝撃的真実や新情報が明かされて、なんやかんやと忙しいタイミングだが……ここで!
近江屋回想を投入させてもらうッッ!!

……いや~、龍馬&お竜さんの出会いのみならず、別れの瞬間までガッツリ描いてくるか。回想開幕直後には展開がわかってしまって、ヤメテ……ヤメテ……という気持ちでいっぱいになっちゃった。
出会いと一目ぼれの瞬間をあれだけ丁寧に描写しておきながら、途中の展開スッ飛ばして一気に最期とかさぁ。人の心とかないんか?















近江屋事件自体は超有名な史実の出来事だし、そもそも『FGO龍馬の最期』も『軍鶏を買いにいったせいで守れなかったお竜さん』のエピソードも、マテリアルだの各種コハエースなどでも大まかなあらすじも結末も明かされている。
知っている流れほぼそのままなんだから、今更動じないって思うだろ? 冷静に読み進められると思うじゃん?

ぜ~んぜんそんなこと無かったんすわ。
素直にベッコベコに凹んじゃったよね。










何が辛いって、ここのお竜さんがもう……もう……あまりにも…………。
新規立ち絵ヤッターとか和服イイネーとか、全体的には美少女造形なのに三白眼寄りでちょっと怖さもある顔立ちが最高に可愛いよねとか、色々と言いたいことはあるんだけどさ……もうさぁ…………。

この場面で改めて感じたけど、今回のシナリオは「…………」と黙り込む場面の使い方がすごく良いなぁと思う。
主にお竜さん関連のシーンで感じたのでお竜さん周辺に集中しているのかもしれないが、拙いくらいに同じ言葉を繰り返したりそれすら出来ずに黙ってしまったりするあたりに、彼女自身も把握しきれていないであろう複雑な感情を感じ取れてグッとくる。
人間のように泣いたりわめいたりすらできない生き物がどんどん人間に惹かれていって、それでも最後にはこんな悲しい別離を強いられるとか、あまりにも酷すぎないか? これが史実? 避けられない運命? ハ~ッ、やってらんね~~~~。







裏切り&裏切り










一方の現在、特異点SAITAMAもドロドロでグチャグチャの真っ最中。
以蔵にマウント取りまくっていた新兵衛が裏切った……というより強引に闇堕ちさせられた?
あの黒いモヤといえば、序盤に茶々が強引にアベンジャー淀君化させられた原因でもある。そういえばキンノブ発生装置の怪はノッブヘッド+聖杯のせいってことで仕組みが解明されていたけど、黒いモヤについては未だに謎のままだったっけ。















更に更に、高杉が本当は敵龍馬と組んでいたことも判明。マージかよ!
散々黒幕を自称していたし、こっちはこっちで胡散臭い男だと怪しんでもいたのだが……実際にそうなってみると、やっぱりショックは大きい。
高杉晋作という男はやっぱり面白いし傍若無人でハチャメチャなところも魅力的だし、キャラクターとしてはなんだかんだでかなり惹かれてもいたんだよなぁ……。敵龍馬に対するチート呼ばわりからの「うるせぇバーカ!」とかも我々を代弁してくれたようで気持ちよかっただけに、実はそっちとグルだったってのは二重に裏切られた感もある。

それに何より、身内と思っていた敵龍馬に裏切られたあげくに強制闇堕ちまでさせられた武市&新兵衛が哀れすぎる。
昔の仲間を集めて昭和勤王党として張り切ってたのに……とんだピエロじゃん……。







田中新兵衛という男










そんなハートブレイクのタイミングで武市を守ったのは以蔵!
どんどん変わっていく展開と立場に武市はまだ戸惑っているようだが、以蔵の心は一貫している。理由も理屈も考えないまま、心のままに武市たちを守る様は格好良くて頼りになるなぁ。

その以蔵へと後を託すことになった、新兵衛の言動も素晴らしかった。
先ほど以蔵の裏切りを巡ってのゴタゴタの最中には、重い感情を抱え込んだ面倒くさい奴だなぁとすら思っていたのだけど……お詫びして訂正したい。そんな感情の揺らぎさえも人間らしいし、己の弱さを理解して受け入れたところなんて最高に男らしくて格好よかった!










闇堕ちからの戦闘で目を覆いたくなるくらいボロボロの体になっている新兵衛は、マスクも外れていたし喋りの方言も強くなっていたが、だからこそこの瞬間に新兵衛が己のすべてを賭けているのだと伝わってくる。
後になって気付いたが、最後に立ち上がって仲間たちを守る時になってはじめて、新兵衛の名前の表記は『人斬り新兵衛』から『田中新兵衛』に変化していた。
さりげなく地味だけど良い演出じゃねぇの……!

正直に言ってしまうと、ちょっと前までは新兵衛に対してあまり印象を持ってはいなかったが、この場面だけで一気に引っ繰り返された。
SAITAMAで出会った新規登場人物の中でもトップクラスに魅力的な奴じゃん!
最期が良すぎるせいで評価が爆上がりしすぎてる真っ最中ってのは否定できないが、ともかくメチャクチャ良かった。







お竜さんの愛





そしてこの場面……。辛い別れは、もうひとつ。
新兵衛の最期については熱く燃えて盛り上がる面もあったが、こっちについてはドン底まで突き落とされた。
ドン底に落ちつつ、ただ「敵龍馬許せねぇ……」の想いだけがくすぶり続ける。敵龍馬……許せねぇ……。あまりにも……。
他でもない龍馬の姿で、最後の最後まで彼女のことを便利な道具扱いしかしなかったあのヤローが、マージで許せねぇ……。










近江屋回想からのコレは効く。
あれだけ丁寧にお竜さんの絶望を描かれた後だ、そりゃこうなるよなぁと思ってしまうし、何よりも辛い。立場が逆になってしまっただけで、結局二人とも救われていないじゃないか……。
近江屋では泣けなかったお竜さんに対し、今回の龍馬が見たこともないくらい泣き崩れているのも対比として美しく悲しかった。

そう、確かに美しい! 間違いなく美しいけど!
でも美しさなんかどうでもいいから、一生一緒にいてくれや……。
「ぐだぐだ龍馬危機一髪!」とかいうトンチキタイトルからのこの超絶鬱展開、ふざけんじゃねぇですよ。