FGOイベント マナナン・スーベニア・バレンタイン プレイ日記05 新しい物のために
今年の特攻は『バディランク』で意図する複数の鯖に付与できる。
周回で使いやすいユニットを強くしやすいのはありがたいけど、☆5礼装を背負うと結局後衛に高レアは置きづらいから意外と育ちづらかったりもした。
こういう時、コストが低くて周回適性の高いアーラシュや陳宮のありがたさをしみじみ感じるなぁ。
※本記事では1.5部サーヴァントの真名を表記しています
テオブローマンの強襲
植物の復讐
白昼堂々、街のド真ん中に生えてきたテオブロマの樹。
ついに黒幕も登場して、物語は佳境を迎える。シリアス展開間違いなし!
……という淡い希望を打ち砕く“敵”の姿。
やはりおまえだったのか……。
はいはい、SSFSSF。ジャガーだからSSJ。
お疲れさまでした~! 今年のバレンタインもカオスでしたね~。
だが話を聞いてみると、ビジュアルよりも事情は重め……?
「人類に虐げられてきた植物たちによる反乱」というテーマから感じるそこはかとないツングースカコピー臭。
同列に並べてしまうとコヤンスカヤが笑顔でキレるかもしれないが、ジャガーシルエットのせいでトンチキに感じるだけで、自然や植物の怒りが実体化したってのはそれなりに真面目に受け取るべき事件なようにも思う。
テオブローマンというハチャメチャ要素で誤魔化されているけど、実はマジでツングースカ→南米異聞帯を繋げるエピソードを兼ねている可能性も……ミリチャンくらいならあり得るか……?
…………やっぱ無い?
いつかの君
特異点の主にしてはボス感の薄いテオブローマンとの戦いは、例の『チョコレートの精霊』の介入からのバゼット&マナナンの宝具で終了した。
そしていよいよ『チョコレートの精霊』も正体をほぼほぼ隠さなくなってきた……どころか、まさかこれで終わり?
なんかこれにて事件終了っぽい空気になってきてない?
今回の事件のエピローグで交わされるだろうと思っていた『チョコレートの精霊』とバゼットの直接対話も、ついに実現。
そしてこの雰囲気は……まさか、『チョコレートの精霊』の出番はこれで終了なのか?
これで完全退場してしまっても不思議ではないくらいにはキレイな去り方でもあるけど、ちょっと早すぎる気もするよなぁ。
寂しさもあるし疑問もまだ残ってはいるけど、ともあれココの場面はすごく良かった。
色々な要素を拾い上げつつもファンサービス“過ぎず”、振り返れば消えてしまうような一瞬の会合でありながら強く胸に残る……。
今回も、きっと今後も、FGOにおいて彼らが明確に相手を認識することはないんだろうな。
Fateに限らず型月は「別れ」を描くのが巧すぎるからこそ、安易な再会は陳腐になりかねない危険性も孕んでいるけど、このあたりの塩梅はさすがだ。
いつかのエイプリルフールといい今回といい、一瞬交わるだけの奇跡って、良いよね……。
隠された真実
事件は終盤へ
バゼットと『チョコレートの精霊』の尊いやりとりだけで既に満足お腹いっぱい気分だったが、事件はまだまだ終わっていなかった。
しかも『チョコレートの精霊』、イカニモこれっきり特異点退場めいた空気で去っていったくせに、実はまだ水面下でマナナンに協力して動いているらしい。
なんだよ! これっきりかと思って寂しがってたのにさ!
まだ出番があるならあるって言っといてくれよな!!
……とウキウキしていたが、結局この場面で実質彼は物語から退場したような感じだった。
エピローグでプレイヤーに対してだけ顔出すとか、アムールとも擦れ違い程度で接触するとかしてくれても良かったのに……とも思ったが、「いや、“無い”のが美しいんだわ」ってのがライターの思想ならば仕方ない。アンタほどの人が言うなら……。
アムールの想い
テオブロマの樹を巡る事件がいよいよ最終盤に至る中で、一時的に別行動をとったマナナン。
彼女が待っていたのはアムールだった。マナナンとアムールの対話は今まで不自然なほどに少なく、事件の発端であった「廊下召喚の異邦人」の件もイマイチ深く踏み込まないままだったのが気になってはいたが……この時に向けての“溜め”だったんだろうな。
アムールがマナナンを警戒し続けていた、というのもしっくり納得。
読者目線では事件の元凶でもある厄介女めいたムーブしかしてこなかったアムールの印象も、ここでクルッと変化した。
カレンはカレンなりに責任を感じていたのか……。人の心があったんだな……。
しかもバゼットのことを明確に気にかけていることもガッツリ明かされちゃってニヤニヤ不可避。
仲が良い(悪い)オンナたちって、ほ~んとに可愛いよね。
友人のために相手を見定める……という行為自体は美しいはずが、最終的に赤ちゃんがブッ込まれて空気崩壊。
去年作った素材が勿体ないからね! 専用立ち絵も年一くらいは披露したいしね!
初見のマナナンさんが素で戸惑ってて草。いきなりの赤ちゃんにはそりゃ困るよ。俺らも去年は困った。
揺らぐ存在
一方、元凶であるテオブロマの樹本体に辿り着いた主人公一行にも異変発生。
なんと……そういうパターンか! “こっち”のバゼットの真実については、以前のマナナンの告白で一応の説明は成されていたので、ここに来て引っ繰り返されるとは思っていたなかったのでなかなか驚かされた。
バゼットはこの特異点で我々にとって最も近しい存在だ。マナナンよりチョ精霊より、誰よりも真っ先に知り合って親しくなった対象が“こう”だったという展開はなかなか残酷でショッキング。
マナナンはきっと最初からわかったうえで誤魔化していたんだろうな……。妙に不審だった言動の数々も、バゼットの正体を誤魔化して庇うためだったのだと思えば納得できる。
そしておそらくは『チョコレートの精霊』も、最初からすべて知っていたのだろう。
なんてこった……。こんなの、まさしくHAの繰り返し&再現じゃないか。
バゼットという人物の存在そのものが危うくなっている中で、介錯を務めるかのように現れたのはクー・フーリンの形を模したテオブロマの怪物。
クー・フーリン本人でもなければ、バゼットにとって馴染み深いランサーではないオルタニキの形を装っているのが絶妙だ。ちょっとずつズレながらも構図が完全にホロウアタラクシアでアトゴウラ。
だが主人公視点での敵味方の立場は、あの時と……HAの時とは逆転している。大事な仲間のひとりであるバゼットが、このまま失意の中で消えていくのを見逃せるわけがない。
ここで立ち上がったのは他でもないマナナンだ。彼女は「はじめから、こうするつもりだったのですから」と語った。