FGOイベント ミシシッピ・ミササイザーズ プレイ日記03 リーダーは迷わない




コラボイベント開始までには終わらなかったが、隙間を見つけて「マンガで分かるFGO」シリーズを一通り読み直しておいた。
プラス、『オール・ザ・ステイツメン!』も再読完了。『オール~』は規模の小さいイベントだった気がしていたけど、久しぶりに読み直すと内容自体は結構濃くて面白い。
『オール~』はタイトル画の意匠やフォントの雰囲気なども、よく見ると今回の『ミシシッピ~』によく似ている。細かいところからも感じる正統続編感。

 




※本記事では1.5部サーヴァントの真名を表記しています







あっちもこっちも旦那様

夜のスーパーバニヤン










皆の前ではグイグイ陽キャリーダーなスーパーバニヤンだが、夜になるとちょっとしっとりして落ち着いた一面も覗かせる。
ただ、出会ったばかりのこの段階では、「何かありそう」以上のことはまだわからない。
Sバニヤンがたまに見せる儚げな雰囲気がなんなのか……モヤモヤを抱えつつも読者目線では答えが見えないまま、物語は進んでいく。

Sバニヤンの現状について、最初のうちは何らかの外的要因があっての変質なのではと思ったりもしたが、そういうわけでもないのかもしれないなぁ。
SNS要素やちょっとズレたリーダー像を歩むバニヤンの姿は、『マンわか』内でもギャグとはいえ言及されてもいたし。







一枚岩ではない宝船チーム










我々がSバニヤンと映画に振り回されている頃、アニングは前回育成不足からの敗北に至ってしまったプレシオサウルスくんの子育てに忙しい様子。
コミックタッチでポップ&キュートなプレシオサウルスくんの表情差分はなかなか可愛いな。種類が豊富なのも嬉しい。対するアニングの様子も飼い主でありつつ母親のような優しさとおおらかさを感じさせる。ママァ……。

バニヤンに対抗する武器として育てている面もあるのだろうし、アニング自身もそのつもりでいるのだろうが、彼女たちが触れ合う様子は素直に微笑ましいぜ。あったけぇ世界だ。
だからこそ、我々が追い詰めることで彼女たちを苦しめたり、このあたたかな関係性が破綻してしまうなんてことにならないよう祈りたいところだが……。















そんな不安定な状況下、結果的にスパイじみた立ち位置になってしまっているのが大黒天。
バニヤン&アニングに加え、気付けば俺らも「旦那様」判定されていたか……。しかも「大旦那様」と来たぜ!
もちろんマシュ個人も「旦那様」らしい。出会った個人、片っ端から「旦那様」扱い?
あっちにもこっちにも良い顔をして、現実的に捉えるとなかなか危なっかしくて信用ならないコウモリ思想のようにも見えるが、それも彼女たちのネズミとして・群体としての在り方で習性なのだと思うと個性的で面白い。
厄介な属性でもあるけど、キャラクターとしては良いなぁ。

そして後になってから気付いたけど、大黒天は主人公(バニヤン)側の時はスーツ姿・アニング側の時はメイド服、で服装を切り替えているのかな?
メインの二人以外の娘がが稀に登場するうえ、着替えもこまめに行われるので、個体の判別がなかなか難しい。彼女たちの設定を考えると、個体という考え方自体がさほど意味がないのかもしれない。







映画と映画の合間に

愉快なライダーと『映画』










宝船を追いかけながらダメ映画の尻拭いに奔走する日々、ある日の夜に主人公の元に現れたのはSバニヤンではなく愉快なライダーだった。
夜会話(仮称)はスーパーバニヤンのプライベートな一面を掘り下げるためのパートかと思っていたけど、こんな感じで新キャラ一人一人と順番に絆を深めていくことになるのだろうか?
キャラへの愛着はそのまま物語の深みに繋がってくるので、こういうのはガンガンやっていってほしい。映画パートより尺多めでもいいんだぞ?















おっと開眼!
オレ、糸目キャラの開眼、スキ!!
でも糸目のままも、スキ!!!

無口なせいで出番が限られる愉快なアサシンに比べると、愉快なライダーは積極的に会話に加わっていて、結果的に映画製作においてもリーダーぶろうとするSバニヤンを煽りまくっている。
それは敬愛する親方を応援しているようでもあるが、自分好みな「映画作り」が優先されている現状に喜び、道を逸らさせまいとしているようにも見えなくはない。
実は彼女こそが黒幕の可能性……は前回も言ったな。まぁそうでなくとも、バニヤンがスーパー化してしまった原因のひとつだったりはするのかもしれない。

そもそも今回のSバニヤンのクラスはアルターエゴだ。
第三再臨で愉快なアサシン&ライダーが戦闘グラフィックに追加される仕様は単なるファンサービスではなく、本当の意味で彼女たち二基が霊基に“混ざっている”のでは……?







サーヴァント召喚の解





ブン投げ系映画巡りの旅で得られるものは少ないが、たまに情報が増えることもある。
四本目あたりのゾンビ映画『ゲロリアン・オブ・ザ・デッド』を巡るゴタゴタの中、エリちゃんをはじめとするサーヴァントたちが特異点でシレッと映画出演しまくっている原因について、サンソンの口からようやく明かされた。
理屈自体は予想通りだし大して驚きもなかったが、気になるのは「演じるために召喚された」という部分の詳細。
土地による召喚やはぐれ鯖ポジではなく「映画のため」の召喚となると、何者かが“それ”を願ったのは間違いない。聖杯の持ち主が召喚者である可能性は高そうだが、少なくともアニングではないだろう。
現在宝船(≒聖杯)を持っているアニングではなく、大黒天でもないとすれば……宝船が手元にあった時のSバニヤンが願ったのか?
もしくは他の第三者が映画作りを求めて舞台が出来上がったのに、Sバニヤンは後で乗っかる形で参加しているのか……。







リーダーの選択





細かいことはさておき、Sバニヤンの「私が決めてあげる」という考え方はちょっと危なっかしい。
その思想の是非自体は置いておくとして、他人に決められたレールを歩んだり他者に強いたりする流れは、少なくとも型月世界観で良しとされるメインストリームに反している気がする。
自分が“こう”と信じたものを貫いたり、自分を殺す覚悟で歩む道を大きく変えたり……他者からの影響を受けることはあっても、最後には己で決断を下すことが、トゥルーエンドに繋がるパターンが多いんじゃないかなぁ。















素を窺わせる夜とは違い、日中のSバニヤンは仲間の前で言葉を濁さない。仲間を導く自信満々なリーダーとしての顔を崩さないよう心掛けているのかもしれない。
そんな彼女が、この時はじめてわかりやすく言い淀み、その姿を覆い隠すようにマイクが強い言葉で捲し上げた。
マイクの介入とマリーの優しさで、結局明確な答えを得られないままなんとなく終わってしまったが……いかにも何かありげな雰囲気だ。
やっぱりマイクって、なんかちょっと怪しくね?