FGOイベント レディ・ライネスの事件簿 プレイ日記07 絢爛なりし蒸気の国




今回のイベントのバベッジはとても格好いい。
今回『も』と言った方がいいかな?
機械的な外見通り、冷静沈着で紳士なサーヴァントだけれど、その内側に熱い感情と夢を抱えているのが素敵だ。それでいて、自分を律することも出来るのが凄い。
第四章でも完全な敵ではなかったし……と、あの頃のことを思い出そうとしてみたが、実は第一部の特異点の記憶は部分的にはうろ覚え。
今回のイベントにも深く繋がっていたし、そろそろ第一部第四章を読み直そうかな。

一昨年の年末、『序』公開の頃に第一部は全て読み直したのだけど、あれから色々あったせいで、また記憶が薄れてきた。
そういう意味でも、事件簿コラボイベントは“プレイヤーの現状”に近い視点を掘り下げているような感じでもあり、興味深かった。

 





※本記事では1.5部サーヴァントの真名を表記しています







絢爛なりし灰燼世界






王であるバベッジには、そう簡単には会えないかもしれない……と悩んでいたところに現れたのは、ロンドン塔の女王アルトリア・オルタだった。
『事件を解決したら褒美をやる』という約束を覚えてくれていたらしく、仲介してくれることになった。
ありがたい!
そしてご褒美の話なんてすっかり忘れていた。
そういえばそんな話もあったっけ。「プレイ日記04 疑似サーヴァントのお約束」のラストあたりでの出来事だ。















女王陛下のおかげで、すんなりとバベッジに面会できた。
バベッジバベッジで、「いつか、貴様らのような者が来ると思っていた」と、落ち着いた反応だ。
前回のパレードで見かけた際には、もっと高圧的で蒸気絢爛世界に夢中な印象を受けたけれど、中身はいつもとそう変わらない冷静沈着なバベッジのようだった。

そして、冷静沈着で頭の良いバベッジならば、“この世界の異常さ”もわかってしまう。
夢が叶っているからと目を逸らす道もあっただろうに、「そんな夢を見させてしまった責を負い、夢を摘み取らねばならない」という考えに至るとは……すさまじい精神力、すさまじい強さだ。















自分にとっての理想であり、夢であり、生前から現在に至るまでの願いのすべて。
それを己で破壊する覚悟を決めるなんて、並大抵のことではない。

ライネスも笑顔で、素直に敬意を表した。私も丸々同意だ。
すごく辛い決断を自分自身で下そうとするバベッジは、サーヴァントとしても人としても強くて立派だ。サイコーに格好いい。
前から高かったバベッジの株がガン上がり。天井はあるのか?







優美なハイエナ、再び











と、そんなバベッジ王の知り合いである女性がここで登場。
まさかのアストライア!
てっきりもっと事件の根幹に関わっているのかと思っていたが、どうやらアストライアは蒸気絢爛のパッチワークに居た“はぐれ”的な存在(?)だったようだ。少なくとも黒幕とは関わりが無さそう。
彼女は彼女で、記憶の事件を解決するために紙片を追っていたようだが、その真意は自分の記憶改ざんを補うためだったのか。

『女神』という位の高さで、(勝手に)騙されていた……!
単なる同業者というか、こちら側と似たもの同士じゃん!
こちらに対して高圧的だったのは、邪魔をするためというよりは、単なる性格じゃねぇか!
話し合いの機会を得れば黒幕に関する新たな情報が手に入るかもと思っていたけど、特に何も知らなさそうだ。
最初から言ってくれよ……。もうちょっと早くから協力することもできたんじゃネーノ?

まぁ、とりあえず立ち位置がハッキリしただけでもよかったか。
優美なハイエナ相手に不安を抱えて、延々と紙片の奪い合いを続けるのも非効率的だし。










このパッチワークで解くべき謎は、『紙片のありか』。
バベッジ自身も知らないようだが、記憶の紙片は「パッチワークの中心的人物か、そのすぐ近くに宿る」という習性があるらしい。
おとぎ話ではナーサリー、仮面舞踏会ではサリエリ、蒸気絢爛ではバベッジか……。
“パッチワークの中心的人物”というとバベッジ以外はピンと来ない気もするが、“パッチワークで起きた事件の中心人物”と言い換えるとなんとなく理解できる。

そんなわけで、このパッチワークでの事件は物探し。
バベッジが忘れている記憶用バックアップ(仮)を探し、そして記憶の紙片を探し出そう。







蒸気城の秘密






先程の王の間(?)も派手だったが、蒸気城は普通の通路もゴチャゴチャしている。工場や潜水艦の内部みたいな雰囲気。
こんなに多く必要なのか怪しいほど大量の歯車……鈍色の金属管にボルトに計測器に……。
ハ~、たまんねぇなぁオイ。十四歳特攻か?
この秘密基地っぷり、ワクワクせずにはいられない。










隠し扉の先には、また似たような通路があった。
代り映えしない……と思いきや、よく見ると先程までの通路とはビミョーに背景が違う。差分だ。
薄暗くなり、ゴチャゴチャ度が更に増したか?

いつも通り、嬉しそうな顔で主人公をいじめるお師匠様と共に奥へと進む。
よくあるドSっ子っぽくもあるが、『誰かを苦しめることが本当に楽しい』と思えてしまうライネスの性癖は、なかなか歪んでいるとも思う。
魔術師としては生き易いかもしれないが、人間的にはわりとアウト寄り。

だが同時に、そんな愉悦系性癖を持っている彼女が、某神父のようにぶっ飛びすぎることもなく、普通の少女魔術師のひとりのように義兄や友人と過ごしていけているのは、とても幸福なことのようにも思える。
一歩違えばラスボス属性にもなりかねない趣味だけれど、やはり根が善良なんだろうな。
ライネスをそう育ててくれた環境(義兄含む)には感謝だ。







巨大蒸気機関と階差機関











死霊とは記憶だ、とライネスとグレイは言った。
空間なり物体なりに焼き付いた過去の残滓が、それこそ壊れたデータのように、肉体を失っても活動を続けているものだと。

バベッジも記憶していない蒸気城の中心にて、奇妙な蒸気機関は亡霊たちを“その記憶”ごと吸い取っていた。
死霊がエネルギーの蒸気機関? 正確にいえば、記憶をエネルギーとして消費している?
本来の記憶は、エネルギーの規模としては大したものではないとのことだが……。















蒸気機関に仕組まれていた本来のエネルギーリソースである記憶の紙片は、既に何者かによって回収された後だった。
その“何者か”が誰なのかも、データ内に姿が残っていた。
スーツで眼鏡のロード・エルメロイⅡ世。「プレイ日記01 右手に金髪美少女師匠、左手に水銀メイド」の時に発見した死体と同じ格好だ。

そういえば彼はシナリオ登場時には第二再臨姿が多いな……。
デフォルトの姿は第一のはずだが、最近は第二の方が彼の定番っぽくなってきた気もする。















本来ならば大したエネルギーにはならない記憶だが、“この特異点”では違う。
だからこそ、記憶の紙片が珍重された?
ロード・エルメロイⅡ世が襲われたのは紙片を持っていたのが理由……というより、『奪い返そうと』されたのか?

だとしたら、あの事件の犯人は蒸気機関のオートマタ?
オートマタが未だにライネスを「エルメロイⅡ世」と呼び、追いかけたり襲ったりしているのは、『紙片を奪った相手はエルメロイⅡ世である』という認識があり、ライネスに最初に与えられていた役割設定とごちゃまぜにしているからなのか……?

ライネスを追っているってことは、オートマタはまだ紙片を取り戻してはいないのだろう。
ならば、まだ紙片は集合住宅に残っている可能性が高い。


……と、これで一応、エルメロイⅡ世殺人事件(仮)の推理は固まった。
今までの事件、個別についてはある程度読み解けたといえるのだろう。
しかしまだ肝心の謎は解け切っていない。
そもそも“記憶の紙片”ってなんなんだ?
主人公やバベッジや各サーヴァントが記憶を部分的に奪われたのは、『記憶をエネルギーとして消費するために集めていた』という話だが、その全てを蒸気機関のサブシステムが行ったとは思い難い。
たぶん蒸気機関は、あくまでも己の紙片を取り戻そうとしただけなんだよな? 違うか?

ともかく、まだ全ての犯人あるいは黒幕めいた者が他にもいるように思う。
各々の“記憶の消え方”にも差があるし、そこにも意図があるように見えるし……。
うーんまだよくわからん。とりあえずお師匠様に付いていこう!