ランス6 プレイ日記132 ネオペンタゴンを倒せ
本編序盤から長く続いていた因縁が、ここでひとつの結末を迎える。
その最後は想像していたよりもあっけなく、虚しさも感じるものだった。
彼らは決して善良な人間などではないけど、巧く扱いきれない己の話術の力に翻弄された、一種の被害者といえなくもないよな……などと『っぽい』ことを言ってみる。
※シリーズ最新作等のネタバレを含む可能性があります
立ち上がれ、ネオペンタゴン!
蟹玉を二つも消費する重要任務、「ネオペンタゴンをとめろ」を選択。
再結成されたペンタゴンを止めよう!
若干改名した新体制なネオペンタゴンを率いているのは、かつては幹部だったエリザベス。
ネオペンタゴンにまつわる事件は、本編エンディングのスタッフロールでも描かれていた。
挑戦突入後にランスが速攻帰還する場合、ガンジーや新四天王だけで対応したとも語られていたっけ。
「プレイ日記028 ブラックハニー、襲来」の頃のエリザベスは、見事な話術で2級市民を洗脳していた。
「プレイ日記065 混沌の首都」の時は結果的には失敗していたが、部下を率いてどんどん作戦を進めていた。
以前から彼女には人を引き付けるだけの能力があったのは間違いない。
……が、だからといって『彼女の理想が実現する』とは限らない。
クーデターで失敗した際、ゼス首都では自警団相手に大変な目にもあっていた。
他でもないランスたちがそんな彼女を救出したのだけど、まさかその後にこんな行動に移っていたとは……。
女の子刑務所でのズルキからの拷問・クーデター大失敗での精神的ダメージ・ペンタゴンの崩壊・自警団からの凌辱……で、もう三~四回は酷い目に合っているのに、まだ粘るとはある意味では凄い。しぶとい。
暇つぶしボードゲーム
次の敵はネオペンタゴン。
彼らを止めるべく、再びマンタリ森のペンタゴン秘密基地へ行こう!
……とその前に、ランス&ガンジーは将棋タイム。
意外とフツーに遊んでいる。
ランスは嫌がるだろうし認めないだろうが、友達っぽい雰囲気でなんか笑える。
実際、ガンジー自身ははっきりと「私の友」と言い切ってる。
ちょっと躊躇しながらもウィチタが報告したのは、なかなかの重要事項だった。
ランスにも責められているけど、全体的に危機感が薄い。そもそも警備がなってない。
軍も政府もまだまだ環境が落ち着いていないので仕方がない面もあるかもしれないが、魔血魂をアッサリ盗まれるのはアカンやろ……。
そういえば、ジークを倒した直後には、カオルは「廃棄迷宮に捨てておきます」と話していた。
実行はまだ出来ず、保管しているうちに狙われたという感じか。
ジークの魔血魂盗難事件については、今回は発生の報告のみで終わる。
“続き”は、まだもうしばらく先かな。
秘境の森の秘密基地
話を戻して、今度こそマンタリ森へ行こう!
移動を終えると、早々にガンジーが画面いっぱいに現れた。
えっ、今回はガンジーも同行しているのか?
相変わらずフットワークが軽すぎる。
そういえば以前にここに来た際も、ウルザ&ダニエルがパーティに同行していたっけ。
ペンタゴン基地にアイスフレームリーダーは同行しがち説。
ランス達が訪れたことに、ネオペンタゴン側もすぐに気付いた。
エリザベスは強い口調で「ガンジー王を捕獲するのです」と味方を鼓舞するが、肝心の部下たちはあまりテンションが高くなさそうな雰囲気。士気が統一されていない感じが既に不穏だ。
そんな中、ほぼ唯一乗り気な男が前のめりで声を上げる。
ロ……ロドネー!?
生きていたのかッ!!??
いや、そんな気はしていたんだよ。
でも実際、今までどうしていたんだ?
「プレイ日記055 マナバッテリー破壊作戦開始」の頃は、ネルソンから『散った』呼ばわりされていたぞ?
アホVSバカ
ランス達を恨んでいる様子のロドネー。
マジックでデコに「アホ」と書かれたことを恨んでいるのか?
前からそんな感じでもあったが、ランスと「ゴミ」「アホ」「馬鹿」と今後に言い合う姿はレベルが低すぎて草。
小学生男子でももうちょっと語彙がある。
……俺たちが相手にしていたのは幼稚園児だった……?
売られた喧嘩は買おうじゃねぇの!
いつかの決着、つけてやらァ!
……と秘密工場に踏み込むが、ロドネーの姿はない。
それどころか、扉が勝手に閉じて鍵までかかってしまった。
完全に閉じ込められ、そして……。
笑いが止まらなくなる恐ろしいガスの力で、そのままゲームオーバー。
トホホ~。もうペンタゴン基地はコリゴリだよ~!
あっけない結末
ゲームオーバーも回収したので、サクッとロードで再突入。
今度はロドネーの主張を無視して、通路をどんどん進んでいく。
……すると、やや焦った様子でロドネーが声をかけてきた。
罠にかけよう、という考え方自体は間違ってはいないけど、かけ方が下手だよな。
せめて女の子とか用意しておけよ……。
エサのひとつも無いと、ランスですら引っかからない。
どちらにしても、怪しすぎるので誰も引っかからないとも思うけどな。
先程の件は棚の上に大暴投。
ロドネーの罠を回避成功すると、直接対決でアッという間に勝負はついた。
ロドネーの一人や二人、今更敵ではない。
しかし、なかなか良いトコなしの男だったな……。
クズとして良い意味でも悪い意味でも、あまり輝かなかった。
ペンタゴン幹部の中では最も残念な奴かもしれない。
ロドネーの敗北も大きかったのか……ネオペンタゴン司令部に辿り着いた頃には、エリザベスとペンタゴン兵の様子は一変していた。
おそらくは最初から、エリザベス以外の一般兵達に『崇高な理念』めいたものは無かったのだろう。
一瞬夢見て憧れたとしても、エリザベスのように本気で狂信することもなく、ロドネーのように私的な復讐心を抱いていたわけでもない。
ちょっとのことで簡単に揺らぎ、保身を優先する程度の思想しか持ってはいなかったのだと思われる。
壊れた心
ネオペンタゴンを扇動した主犯として捕獲……というより、保護されたエリザベス。
数度の挫折にも屈しなかった彼女は、今度こそ何かが壊れてしまったようだった。
「プレイ日記047 忍者VSアサシン」の頃、アベルトはエリザベスについて、「あの子は自分が思っている程強くもないし、信念もない」と言っていたっけ。
アイツがここまで先が見えていたとも思えないが、まー結果的にはそんな感じにもなってしまった。
心身共にボロボロにされた挙句、相手が『同志だと思っていた人々』だったのが、やはりキツかったのかな……。
何度も酷い目に合ってきたエリザベスだけど、今までの加害者は身内以外ばかりだったっけ。
でも、今まで“もってた”だけでもスゴくね?
フツー、もっと早くに折れてるよ。早々に折れていた方が、この場合は幸せだったのかもしれないけど。
目から光を失い、幼い子供のような言動になってしまったエリザベスの姿は、さすがのランスもショックだったらしい。
今後は拠点フェイズから、玉消費なしでのイベント“地下牢に捕らえている元ペンタゴン”にてちょくちょくエリザベスの様子を見に行くことが可能。
その際は、とても小さな子供を相手にするようなちょっと優しいランスの姿を見ることができる。
また、昔はペンタゴンが大嫌いだと公言して憚らなかったカオルが、今ではエリザベスに少し気遣ってくれるようになっていることもわかる。
おままごと道具を用意してくれるカオルおねーちゃん……好き……。