ドラゴンクエストビルダーズ2 プレイ日記079 ひとりひとりのエピローグ




主人公から返却された『シドーのこんぼう』で戦った最終戦
それが終わってから、主人公は新しい武器として『まじんのかなづち』をシドーに贈った。

最初に見た時は「ラスボス戦が終わってから今更? まぁ別にいいけど」くらいに思っていたけど……今更気付いた。
このハンマー、シドーにとっては人生初のハンマーだったのか!
破壊が得意で物作りが出来なかったシドーへの、初物作り記念ともいえるような「破壊+創造に特化したハンマー」としての贈り物だったワケか!?

いやー気付かなかった。
メッチャいい話じゃん……(※遅)。
そんな祝いに贈られた特製ハンマーがクリア後シドーのメイン武器になるとか、メチャクチャ熱いじゃん。『シドーのこんぼう』に並ぶ貴重品と言ってもいいレベルじゃね?
感動した(※超遅)。

 





今回の記事には、DQB2における重要なシーン・重要なネタバレが含まれます。
ご注意ください。







消滅寸前の世界

神、復活





破壊神を倒すと、『神のチカラ』が少年シドーに戻ってきた!
なんと便利なシステム。てっきり神の力は破壊神共々消えてしまうのかと思っていた。
破壊神から排出された時点で、少年の部分は“不要”と判断されたようにも見えたけど……そんな単純なものでもなかったのか。

何にせよ、ラッキーラッキー。
あとスゴくね?
俺のダチ、マジで神になっちゃったよ(笑)。
いや元々神だったんスけど(笑)。







二人は前向き










シドーの神のチカラをもってしても、まぼろしの世界の崩壊を止めるのは難しいのかもしれない。
だが、主人公には既に何か考えがあるようで、まずは二人そろってからっぽ島へと戻ることになった。
からっぽ島、まだ無事で残っているのか……!
既に破壊天体シドーは消滅寸前って雰囲気だけど、地上はどんな状況なんだろう?
箱舟の皆は脱出できたかな?
できたとして、どこへ行ったのか……。







懐かしのからっぽ島

闇の中での帰還










スーパーカーでからっぽ島に無事帰還……!
来たときは謎ワープで強制転送されたけど、よく帰り道がわかったな。
神のチカラを持つシドーがいれば、まぁなんとかなるのかな。

戻ってきたはいいけど、からっぽ島は真っ暗だ。
破壊天体の“闇のはざま”ほど黒くはないけど、光がほとんどない。

そして浜辺に降り立った主人公とシドーをまず迎えてくれたのは、世界で出会った三人のサブヒロインたちだった。
続いて遠くから、泣きながらルルも駆けてくる。心配したんだろうなぁ。
監獄島に続いて二度目みたいなものだけど、まぁそりゃ心配するよな。
見送りの際は強がっていたけど、今度こそ帰ってこないかもしれない……と内心では恐れていたに違いない。







理解者・ルル





泣いても怒っても、すぐに機嫌を直すのがルルの良いところ。
シドー失踪前のギスギスなど最初から無かったかのように、主人公たちに笑顔が戻ったことを指摘して、シドーの謎エネルギーをイジる。
「黄ばみ」呼ばわりは酷すぎて草。
確かに黄色いオーラを纏っているけど!
せめて「黄金」とかにしておこう!

あと黄ばんだオーラって異臭のような雰囲気もあってちょっとイヤ。
『すごいパワーを宿した破壊神』のはずが、ルルの言葉で一気に『くさそうな悪ガキ』イメージになってしまった……。
相変わらず、神をも恐れぬオンナよ……。















自分たちの消滅も恐ろしいだろうに、「キミたちだけでも逃げてくれ」と言い出すアネッサは格好いい。
本当に強い人間だからこそ言える台詞だ。きっとチャコやペロたちも、同じような気持ちでいるんだろう。

でも、彼らを見捨てて逃げる事なんて絶対にしたくはない。
そしてルルは、まだ何も話していないのに、「うふふ 大丈夫よ!」と主人公達に無条件で全幅の信頼を寄せた。
ルルのヒロイン度数も更に鰻登りだな……!
主人公の性別が男女曖昧なので、『恋愛的なヒロイン』というよりは『家族のような、妹のようなヒロイン』って感じだ。
主人公達のことをただただ信じてくれて、時に代わりに怒ったり悲しんだりしてくれて、最後には帰りを待ち続けてくれる。
良い女になったなぁ。
最初に出会った時は、こんな関係になるとは想像もできなかった。口を封じることしか考えられなかった。







山頂への道

ひとりひとりとの会話










話の続きは山頂の神殿で行うことになった。
みんな揃って、ルルを追いかけて付いていく。

道中では他の仲間たちが待ち構えていたので、彼らひとりひとり順番に話しかけながら山道を登っていくことができた。
最初に出会ったのはみみずんだ。主人公達の帰還を喜びながら、世界の真実と「もうきれいな緑を見られないかもしれない」現実に、彼はしょんぼりとしている。
気が強いとは言い難いみみずんなら、当然の反応だろう。















アーマン、オンバ……。山道にいた仲間ひとりひとりと、順番に会話していく。
誰もが主人公とシドーの帰還を喜んでくれた。無事でよかったと、まず最初に話をして、それから改めて現状の不安について零していく。
恐れを抱くのは当然だ。むしろそんな危機的状況にありつつも、主人公達の無事を祈ってくれていただけでスゴい奴らだ。懐が広い。


プレイ日記063 必ず帰るところ」の時、シドーを追って破壊天体にワープする直前の会話シーンでも思ったけど……。
こうやって、チャコやペロ級のメインキャラクターではない仲間たち一人一人と会話したうえ、彼らの気持ちや感想を聞いていく機会を与えられるのって、スッゲー嬉しい。
彼らそれぞれのキャラ立ちにも繋がって愛着が湧くし、今までの冒険で築き上げていた絆の深さの表現にもなる。

相手は違えど、「プレイ日記075 幻が滅びる日」で箱舟から出立する際も、やはりひとりひとりと会話できるタイミングが用意されていた。
自動的に進行してしまうのではなく、ちゃんとプレイヤー自身の意図と操作でキャラそれぞれと「別れの言葉」や「大事な会話」をさせてくれることが、DQB2作中では全体を通してとても多かった。

この点、個人的にメッッッッチャクッッッチャ評価が高い。
マジで超~~~~~~~~良い。
ありとあらゆるゲームでも実施してほしい。







あっ










うわあああああああああ!!!
やっちまった!!!
やっちまったああああ!!!!!


この『それぞれのキャラクターの最後の見せ場兼主人公たちとの絆を描いていく名場面』中に、突如として入ってくる「 線 路 の 話 題 」!!!

……原因はわかっている。
全てのはじまりは、「プレイ日記040 オンバの頼み(完了)とマッシモの頼み(未完了)」。
マッシモに線路作りを依頼されていたのに、うっかり後回しにして、そのまま放置してしまった……。
そしてその後、やり直すタイミングもなく、忘れかけていたこともあって、やはりそのまま放置してしまった……。

そ の 結 果 が こ の 大 惨 事 だ よ 。


マジでスマン。
マジで……。
マジで…………。
凹。















死。







二人が思いついた『方法』

実践する前に、もう一度会話タイム










山頂の神殿にて、二人のたくらみを実施する直前にも、もう一度機会が用意されていた。シドーが待ってくれている間、それぞれの仲間たちともう一度会話することができる。
先程とは違う内容だし、中身もメッチャクチャ濃い。これまた超~~良い。
この場面での一人一人との会話シーンは、まさに『キャラクターそれぞれのエピローグ』ともいえるようなものだった。

たとえばチャコなら、「マギールさんのことと夢のこと」。
モンゾーラでチャコと共に歩んできた日々、彼女自身が感じて学び取ってきたもの、それらを改めて語った末に、「あたらしい世界への希望」で締めくくる。
まさに『DQB2 チャコの物語~最終回~』って感じ。
それがキャラクター個人、それぞれに用意されているとか良すぎじゃない? サイコー過ぎない?

なおマッシモだけは未だに線路のことしか話さない模様(死)。
マジごめん。あとフツーに辛ぇ。
マッシモの話も超聞きたかった……。絶対に二周目やります……。















とてもここでは書ききれない、良い話まみれだった。
マジで。マジで全部良い。だからこそマッシモの失敗をガチ後悔するのだけど、本当に良い場面だった。

アネッサのようなメイン級のヒロインから、アーマンのようなちょっと地味なオッサンまで、全員それぞれ個性的な話をしてくれるし、興味深い考察や思いがけない新しい発想を披露していってくれる。
世界観や設定的に面白い話もあれば、単純に心に沁みる台詞もあった。
本当に素晴らしい。何度も言ってて我ながらしつこいんだけど、このシーン本ッ当に好き。

シナリオ的にもゲーム的にも親切だし、「ああ、自分はこんな人たちと、こんなに冒険をしてきたんだな」と改めて実感できる時間だった。
まさに全て終わってのエピローグを、ゆっくりゆっくり、自分の足と選択で眺めていくような気分だった。