FGO第二部 Lostbelt No.5.5 プレイ日記06 昏き陽の下にて



リンボを追いかけてきた特異点で、まさかこんなに真っ当な『マスターとサーヴァント』の物語を目にすることができるとは……嬉しい驚き。
やっぱり『マスターとサーヴァント』、1対1の関係って良いよなぁ。異聞帯でクリプター主従に対してもよく思うけど、1対1だからこそ描かれる物語や深い絆というものはどうしたって魅力的に見えるし羨ましくもなる。

最初から敵が減ってたという点では楽だったが、やっぱり碓井&卜部の主従とも会ってみたかったな。
それぞれどんな奴らで、どんなサーヴァントを連れていたんだろう。超気になる。





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※本記事では1.5部サーヴァントの真名を表記しています



香子を護る人々

文字綴る人間として、読者として






天覧武者疑惑のある紫式部を追って再び稲荷神社地下の洞穴に入っていこうとしたところで、なぜか清子さんと再会。
しかも彼女は「単なるあたしの我が侭」と言いつつ、顔見知りですらない紫式部の元へ通じる道を塞ごうとしてくる。

我々を止められないとわかった後、清子は改めて理由について語った。
源氏物語が好きで、その完結を見届けたいという動機……。紫式部個人を守ろうとする理由としては納得できないわけでもないが、この時点ではまだ理解しきれなかった。





夢を持つもの、描くもの






清子さんの妨害を超えて辿り着いた奥地には、マスター・香子とサーヴァント・バベッジの姿があった。
彼らは落ち着いた様子で語り合っていて、互いを慕い思いやっているように見える。京の町を混乱させる悪人っぽさは皆無だ。そもそも『鋼の怪』の噂の時点で、人様に直接迷惑をかけるような様はなかったっけ。

香子にしろバベッジにしろ、素の彼らは理性的で善良と呼べる人物だし、彼らを結びつける共通点のようなものは咄嗟には思いつかないけど、なんとなく空気感とノリは近いようにも思える。
そして従者であるバベッジに対する香子さんの「おじさま」呼び……。メッチャ良いっすね。おじさまと呼ばれて嬉しくないヤツなんて居ないだろ。









話をしたいだけという言葉も伝わらず、戦闘は避けられなかった。
バベッジにしてはやけに直情的というか、話し合いの余地もないのはやや奇妙だとも思ったが……戦闘後、香子が「願い」について我々に打ち明けてくれたことで、なんとなく理解できた。
そして清子さんの妨害行動にも、ここで改めて納得した。バベッジも清子さんも少しずつ理由は違えど、根本的には『香子のため』に動いていたわけだ。
香子本人が迷い苦しんでいるのを少しでも肩代わりしよう、とか考えていたのかもしれない。
そして先程盗み聞きした、バベッジと香子が交わしていた『夢』に関する話……。源氏物語の結末……。







……バベッジおじさま、格好良すぎない?
香子の願いを知り、誰かを傷付けたくないという想いを知り、全部ひっくるめて「カオルコの護りとなる」ことを決めたバベッジさんがイケメンすぎる。
聖杯戦争の勝利を捨てても、ペナルティ喰らっても、なおずっと香子さんのために行動し続けてたとか……。

以前の事件簿コラボでもバベッジは味方側のオイシイ役どころを担っていたけど、今回は聖杯戦争らしく『マスターのために動くサーヴァント』としての格好良さを押し出していく。
Fateらしいド直球の出番と立ち位置って、FGOにおいては逆に新鮮でもあるけど、やっぱ良いよな~。主従だから、コンビだからこそ見えてくる新たな魅力がてんこもり。
どうあってもキャスターだし、クラス的に戦力的には普通の聖杯戦争で勝ち抜くのは難しいタイプに思えるけど、組む相手としてはすごく気持ちがいいし頼りになる人だよなぁ。





昏き太陽の下で

猟犬から逃れるための方法






互いの考え方を知り、協力の道が見えてきたところで、またも綱と遭遇。
今のところ、天覧聖杯戦争に最も積極的なのが綱だよなぁ。やる気ありすぎじゃない?

宝具と使い魔で足止めした隙に脱出をと思ったが、バベッジはそう考えてはいなかった。
なるほど……綱の危険性を再確認したことで、方針を変えることにしたわけか。それも全ては最後まで「カオルコを護る」ためだと思うと、献身がさり気なくもカッコ良すぎる。この鋼鉄紳士、マジで心まで超イケメン。ロボじゃなかったら許されないよ!





天覧死合舞台






乙女の涙に背を向けて、彼女を護るために戦う道を選ぶ……まさに、漢ッ……!
バベッジの命を懸けた言葉と願いを託される器があるか否か問われるその時、世界の様子が一変する。
死合舞台!? なんで!?

下総限定の特殊演出かと思っていたが、今回もこんな感じになるのか。リンボ繋がりだからだろうか?
理屈と意味は理解できてないけど、“お約束”的な演出と長口上はなんだかんだでやっぱ燃える。









ここで今章初のサーヴァント決戦。
相手は天覧武者と縁繋ぐキャスター、チャールズ・バベッジ!!

戦闘開幕時の演出は目新しいもの。
白黒のカットイン、超カッケェ~! こういうのがキライなオタクなんていません!
モノクロかつコントラスト強めにしたことで、筆絵っぽい雰囲気にしているのも良いね。カットインのスクショが止まらんぜ。


開幕演出にはガッツリ金時の姿が描かれ、『バベッジVS金時』な空気が盛られているものの、戦闘ではNPC固定でもなければスタメン強制でもない。
えっ!? 今日はいざ尋常にオーダーチェンジしなくていいのか!?





背中を押すひと






いざ尋常(略)が無かったため、戦闘難易度もそこまで高くはなかった。
我々視点での一人目の脱落者ともなれば、強さとしてもこれくらいだろう。霊脈の力は綱の足止めに多く使っていただろうし、ペナルティをも課せられていたバベッジは決して万全な状況とは言えなかった。

だが、バベッジはその目的を果たした。彼は確かに主を護り「託した」。主人公と金時に、そしてマスター・カオルコに、多くのものを残していった。
最後まで最高に格好いい……いや、サイコーにゴールデンな人だった。